「東大卒の女の子はモテない」って東大祝辞であったけど、実際には、東大卒の女の子は、まっとうな男や面白い男にはモテるよ。東大卒の女の子を敬遠するのは、たいていダメ男なので、むしろダメ男避けに都合がいい。なので、まともな男にモテたい女の子は、どんどん東大に入った方がいいと思う。
— ふろむだ🍀面白文章力クラブ管理人 (@fromdawn) 2019年4月14日
せやろな。
つーか、いまの格差社会の生成の理屈・維持の理屈もこのへんにある。
東大卒だと、まあ、高収入職に就く可能性が高い。そういうところは「働き方改革」の恩恵をうけやすい。だが結婚・出産は、だれがどういいつくろおうとも職業生活人としてはリスクであるわけで(「常にトップを走り続けてなければならない学者」でも想定しよう―臨月に国際学会発表とかできないだろうし、出産直後にしたいことは論文締め切りの延長願いだろう、常識的には)、そうしたリスクを低減させるためにも共働きがいいなあ、となる。
となると、当然、稼ぎのいい男を捕まえるべきということになる。具体的には同窓生が第一候補になるだろう。
ということで、夫婦揃って年収一千万・あわせて二千万パワーだ!という上層夫婦が一定数、安定して発生し―子供の教育にも配慮が行き届く、行き届かせるほどの資源の余裕があり―他方で下流夫婦は…とか、いやあ、残念なことに結婚を許していただける収入には届きませんでしたよ…という下流男が発生する。
全体として、女性に対して不利な制度ではあるようで、その分。下流女性も発生しやすい。現実的にはこの救済が重要というのも、実際、疑われるべきではない。が。
が。
ここで社会計画者になって考えてみよう。社会保障費を抑制するためには―「ああ、下流女子は結婚すればいいんじゃないかな。年収230万ですか? なら280万の男性は結構あまってるから、その下流男子と一緒になれば、かなーり安定しますよ。よっし、これで生活保護費の抑制方針決定☆ さーあ、試算しようかな☆」。
…「180万はどうすればいいんですか!」とか「オレは220万なんだよ…」とかいう個別の嘆きも、「じゃあ女150万+男210万でくっつけばいいだろ! 360あれば、田舎では十分だろ!」とか返されても、あのう…
…『妥協の果てに万止むをえず選ばざるを得ないかもしれない底辺男』扱いって、こっちはこっちで辛いんですが。それでもそれ以下の底辺女子がいるだろ、おまえは男だってだけで既に特権持ってるんだよ、と言われてもですね…という。
ええ、確かに特権でしょうよ? 残業をふられやすく、そのぶん、稼ぎも大きくなりやすいでしょうよ? でも、それを特権と言われても…と。
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