週末の
D1エビスSLで古口さんが優勝したそうですね。
その昔(未だD1が始まる前の90年代後半)ドリフト走行・大会が流行り、有名になる選手は居たけれどそれでは飯を食えず、ドリフトの達人が開催する初心者向けドリフト講習会が全国的に始められるようになった時代がありまして、古口さんが主催する「第2回 古口塾」に参加した事のある自分には、今回の“無冠の帝王”の優勝、とても嬉しいですね。
昔HP作ってた頃の記事があるので記念にUPしてみます。
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場所は当然、福島県のエビスサーキット。コースはその当時出来たばかりのドリフトランド。
朝一番、当日のスケジュールを熊久保支配人から説明を受けました。最初は各個人のレベルチェックを兼ねて、反対周りにあたる「時計回り」で5分間走行。その後、3つのクラスに分けて15分毎の入替え制。更に午前中に走った結果を見て、このコースでは物足りない受講生ばかりであれば、午後にはこれまた出来たばかりの北コースを走らせてくれる!と言うから気合が入ります。
この日の天気は、曇り。練習走行時にはぽつぽつと雨粒が落ちてきました。もともと雨の方が好き(雨じゃないと流せないと言った方が適切か!?)な僕にとっては好都合。
調子こいて勢い良く走ったせいもあってか、一番上位の3クラス扱いで走ることに。午後の「お楽しみ北コース走行」は結局無かったのですがこの日は全部で7.8本、オーバーヒートするまで(マジで水温計の針が振り切る手前!)「もう疲れた」と言うところまで走り込むことが出来、大満足でした。
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古口STYLEと熊久保STYLEの違い。
クラス分けした後の走行、熊久保さんから「レイアウト上、ドリフトし易い」という事で反時計回りで走行することとなります。
が、2本終えた所で、「普通に走っててもなぁ。折角、塾に参加してるのに、」とふと思いました。
午後にでもなったら同乗指導も始まるだろうとは思ったのですが、またまた調子こいて、こちらから同乗指導をお願いする事にしました。
と言うか、ロードスターの場合このコースは
* 「何処で減速してどのギアを使うのか?」
* 「自分のクルマが果たしてドリフトし易いのかどうか?」
* 「PCDチェンジャーに13インチタイヤ(幅も1サイズダウン;175)でクルマ自体に限界があるのでは?」
と言う幾つかの疑問を確かめたかったからです。(自分の腕は棚にあげっぱですが)

先ずは、コース出入口でみんなの走りをチェックしている古口さんに、
(チェックしているところ申し訳ないのですが風に)
「今、2.3週ロードスターでドリフトして頂けますか?、、、隣から見てみたいのですが、、」
とお声をかけちゃいました。すると、、、
「ああ、いいよ。俺が運転するの」
と言葉少なくOKしてくれました(正直緊張した)
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肝心な走らせ方ですが、一言で表すと「鋭い」です。
ぱっと見の操作する姿勢、ステアさばきもそうなんですが、なんと言っても高回転を維持します。
慣らしの1週目、前を走っているクルマとの車間を取りつつ「中央のS字」のところで、20キロくらいの低速のままでも、1速からアクセルだけでケツを出し始めます。それから2週.3週目と続くなか、横からタコメーターを覗いていても、ギアに関わらず5000回転以上をキープして走られていました。(勿論、横にのっていても乱れがなく安心していられるのも不思議な感覚です)
今では、VIDEO OPTIONの車載映像で、有名人のテクニックをみる事が出来ますが、このときはかなりの感動を覚えました。見られたことに対してだけではなく、へなちょこセッティングのロードスターでもドリフトしていける=要は腕、テク、と言う事も分かったからです。
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今度は熊久保支配人にもお願いしちゃいました。
古口さんと違うところは、言うまでも無く中回転域(3500~5500回転)1つ上のギアを使うところ。
操作も比較的ゆっくりめで、パワーで流すと言うよりは慣性で流す感じです。更にVIDEOなどでもお分かりになるように、理論派と言うか、言葉に置き換えることに慣れていらっしゃるせいか「こうなった時はこうする」という具体的操作方法を教えていただきました。

確か運転してる最中、殆どお話してたような記憶があります。僕がつけてる5面LONGルームミラーの話から土屋圭一氏がHot Versionのビデオでやってた「クラッチを切らないサイドドリ」等など
■ サイドドリで角度が余りつかない場合、引いた状態でちょんブレーキをかける。
「これは(サイドブレーキの)効きの悪いクルマだけでなく、実際のコーリング中の修正にも使うんだよ」と教えてくれた傍からやってくれました。
挙動のイメージが湧かないような操作方法ですが、説明しながら実際にやって見せてくれるのでその場ですぐに身に付いてしまいました。普通だったら自分だけで、山や埠頭ではなかなか試し難くリスクが大きく試す事すらない事を、隣で教わるのは単に安全なだけではないんですよね。
この二人の走らせかたは、余りにも違うので滅茶苦茶参考になりました。
で、教わった後、「出入り口コーナー」で自分でもやってみたら、案の定きれいに決める事が出来るようになってたよ。
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この塾に参加したおかげで、その後、地元の某●曲がり峠の、1~2コーナーの振りかえし連続ドリフトが出来るようになりました。

ココに出てきてるロードスターを潰して以来、殆ど走りに行けてないけど、リハビリを兼ねてまたエビスに走りに行きたい今日この頃であります。
そういえばこの塾で、珍しくロードスターが僕の他に2台出てたけど、銀のロードスターにのった彼は元気してるかな? R&Rでもあったけど。