本日、松本市で標記の会があり、出席してきます。
この会は、長野県内の民俗学研究者が参集し、年に何回かの例会を開催しています。また、年に1回総会を開き、県外からその時々の新進気鋭の研究者を招き、講演をお願いしています。年に6回の「『通信』と年に1回の『会報』も発行しています。
私も学生時代から30年以上、この会の会員となっています。かつて、この会の事務局を務めたこともあります。
会のHPは以下からご覧いただけます。興味のある方は、ご覧いただければ幸いです。
http://www.k2.dion.ne.jp/~folklore/
ここ何年か、総会にご無沙汰でしていましたが、時間をやりくりして今年は出席することにしました。
「日々勉強、生涯勉強」。「自ら勉強する姿勢を貫かずして、人を教えることはできません」と誰かに言われたことがあります。そんなふうにはなかなかなれませんが、せめてそのような志を持ち続けていきたいと思っています。
教員に成り立ての頃、「先生という職業は自分の専門以外に、何か一つ、一生研究できるものをもっていることが大切である」とある方からいわれたことがあります。
大学時代の恩師の一人の北見俊夫先生は、高校の教師をしながら、民俗学研究にも打ち込み、その後、大学で教鞭をとられるようになりました。高校の教師としてもベストセラーとなる参考書を執筆するなど一流の先生でした。また、もちろんのことですが、研究者としても一流の先生でした。北見先生はまた、後進を育てる名伯楽でもありました。
教職につくことが決まったときに、「信州に戻り、教員になります」と報告にうかがうと、北見先生は、「二足のわらじを履くことは大変だが、頑張るように」と激励してくださったことを思い出します。この場合の「二足のわらじ」とは、教育者として、また同時に、研究者として、過ごしていくことを指し示しています。恩師の激励の言葉のように、なかなか過ごしてはこられませんでしたが、この言葉はいつも心の中に留めている言葉の一つです。
冒頭の写真は、先日の校長日記で紹介しました、一橋大学の貴堂先生の著作です。
それでは、松本まで、電車で出かけるとけっこう時間がかかりますので、今日はこの辺で失礼します。