SABUROU NIKKI

大阪のとあるパイロット訓練所での訓練日記です

合格祝い

2008年03月13日 16時53分41秒 | Weblog
3月12日
 今日は訓練仲間の実地試験です
 結果は合格
 良かった良かった
 しかも彼は海外の計器飛行証明がなく、エアワークありで31時間ほどの飛行時間で取りました
 これは凄い!
 僕らのときは実務経験ありの人でも40時間近く飛びました
 A-NETを受験しないという事情を考慮してもこれは凄い!
 
 夜はお祝いの宴会がありました
 その席で別の訓練仲間の人からパイロットの世界の今後についてお話しを聞きました
 自身の就職のことを考えるのは当然なのですが、彼が凄いと思ったのは就職した後、航空業界全体をこんな風に良くしていきたいという具体的なプランのようなものを持っていたことです
 詳しいことはちょっと伏せておきますが、良い話しを聞くことが出来てラッキーでした
 今日はいい1日でした


追伸
2005年に僕がアメリカで訓練中に書いた日記からの抜粋です
 最近、年齢制限にぶつかっているので何かをはじめるには若い方がいいと言うことを痛感しています
 それで特に親になって子供の将来を考えている人に読んで欲しいと思い載せました
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この日記を読んでくれている人の中に、子供を持っている人や、これから親になる人がいたら聞いて欲しいことがあります
 子供が中学高校に進み、進路を選択するときに、「自分の夢を本気で実現しよう」と動き出したら、それを取り上げないで欲しいということです
 「人に迷惑をかけない、危害を加えない」この一点さえクリアーしているなら、最低でも何も言わずに見守ってあげて欲しいと思います
 決して親自身の価値観にあわない、理解できないという理由だけで取り上げたりしないで欲しいんですね(ただし、何もしないで怠けているだけなら叱る必要がありますが)
 その夢が子供本人にとってどれほど大事か、ということは本人にしかわからないからです
 また、子供は”親の常識が通用しない時代”を生きていかなければならないからです
 敗戦直後もてはやされた炭坑は今は一つもありません
 つぶれないといわれた銀行が次々倒産しています
 携帯電話もこんなに普及するなんて誰が予想したでしょう
 そんな「予想もしていない世の中」に今なっています
 子供はそんな世の中をいきていかなあかんのです

 ただし、親子でよく話し合って最悪の場合を想定し、そのときでもそれを受け入れる覚悟はさせる必要があるでしょう
 仮に反対するときでも、反対する前に実際に子供が目指すものがどんなものなのか可能な限り親自身が調べて欲しいんですね
 僕の場合はなりたいものがパイロットでした
 近所の図書館にパイロットになるためのガイドブックやパイロット自身が書いた本もあってその気になればいくらでも調べることは出来ました(僕が図書館で読んでいた本は殆どその手の本でした)
 僕の入会している中部日本飛行クラブの安全講習会にくれば、自衛隊の戦闘機乗りやエアラインパイロット、自家用パイロット、管制官にわりと簡単に会えます
 実際、この集まりに出ていればテレビドラマのパイロットがいかに嘘でかためてあるかよくわかると思います
 酒飲みで腹が出ていて、ハゲでスケベなパイロットがドラマに出ていたら誰も見ませんよね(→刑事ドラマの刑事が実際にはいないのと同じです) 
 見た目だってはっきり言って「その辺のおっさん、おばちゃん」です

 今はインターネットがありますからもっと調べやすいと思います
 子供の夢を頭ごなしに否定して取り上げず、まずは何をしようとしているのかを親自身がよく調べて考えてください 


いい話

2008年03月11日 17時04分23秒 | Weblog
3月9日
 
 最近見つけた「いい話し」のサイト
 興味があったら見てください
 http://www.giveandgive.com/iihanashi_top.htm
 この中に全日空の山形さんというキャプテンが出てくる
http://www.giveandgive.com/iihanashi/iihanashi_054.htm
 この方、かなり苦労してパイロットになったらしい
 そして山形キャプテンのフライトでは「飛行機が怖い」と騒ぎ出すお客がいないらしい
 それは彼が乗客にフライトを楽しんでもらえるように工夫した機内放送をしているからだそうだ
 その部分を抜粋
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 山形機長は離陸前から機中の時間を楽しんでいただけるよう、こう
アナウンスされます。
「完璧な整備が整い、今から素晴らしい空の旅に飛び立ちます。美し
い夕陽が見えます。ウェエディングドレスのような真っ白な雲の上を
飛ぶ素晴らしさがあります」
とにかく楽しさと期待がふくらむようなアナウンスをなさるのです。
こんな機内の案内があれば、旅も一層楽しいことでしょう。
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そして、苦労しながらパイロットになった自身の経験から小学校などで夢を持つことの大切さを公演して回ってるそうだ
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お話を伺うと、相当に苦労されて
飛行機のパイロットになるという夢を実現されたそうです。
受験の失敗。病気手術による通院生活。
現在、仕事と平行して、
「夢実現」と題した講演を全国の小中学校でされていらっしゃいます。
その講演の様子は全国の新聞にも掲載されています。
たとえば↓
http://www.agara.co.jp/DAILY/20051014/20051014_008.html
http://www.sendaiikuei.ed.jp/i_html/i_522ilionday5.html
そこで、山形機長さんから、メルマガの読者の皆様(特に学校関係者)に
メッセージをお預かりしています。
 最後に、愛媛新聞の記事から、山形機長のインタビューを
紹介させていただきます。
 「『あきらめていた夢にもう一度挑戦します。』
  などの言葉をもらうと元気がわいてくる。
  子どもが明るく前向きに生きられるよう
  自分の体験を語っていきたい」
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僕がよっこさん(今もお世話になっているホライズンエアのキャプテン)の本を読んであきらめていたパイロットに再度挑戦を決意したように(そのおかげでどん底から脱出できた)、山形機長の話しを聞いた小中学生が一人でも多く夢を実現しようと行動に出てくれることを切に願う
 訓練や就職活動を続ける中で、よっこさん以外にも目標とする人が少しずつ増えてきている
 自分もこんな機長になる!

 それから、今日は自分のお気に入りのブランドが東京品川区の戸越に二つ目の直営店をオープンした
 http://www.mother-house.jp/index.shtml
 その会社「株式会社マザーハウス」のサイト
  この会社の社長山口絵理子さん、腰の重い自分から見れば「行動力のカタマリ」のような人だ
 3月16日(日曜日)の23時からTBS系列の「情熱大陸」で紹介される
http://www.mbs.jp/jounetsu/
 

 このブランドに出会うまではせいぜいユニクロくらいしか縁が無かったが、そんな自分がはじめて「欲しい」と思ったバッグ屋さん
 内定取ったら靴を、入社したら木工製品を、チェックアウトしたらハンドバッグを、一つずつ記念に買って行こう


連絡待ち

2008年03月11日 17時03分23秒 | Weblog
3月7日
今日は航空会社からの連絡を待ってます
 スカイネットアジア航空という東京をベースに九州各地を結ぶ航空会社です
 先月末に書類を出して連絡を待っているのですが、書類選考通過者のみ連絡があるとのこと
 つまり、連絡が無いと落ちたのか連絡がまだなのかわからんと言うことなんです
 受験者泣かせですね
 うわさでは150人ほど応募したとのこと
 
 前回の日記に書いたようにライセンサーの就職は厳しくなってきています
 長崎にある大手の訓練所でも非常に就職率が悪いと聞きました
 
 今回の会社は機材を7機から10機に増やすというのも応募者が多い理由の一つかもしれません
 
 
 3月8日
 今日中日新聞に名古屋空港の管制塔(コントロールタワー)が新しく立て替えられるという記事が出ていました
 ポートランドに訓練に行く直前にセントレアが開港しトラフィックが減ってさびしくはなりましたが
 それでもカリフォルニアに訓練に行くまで通いつめた第二の故郷のようなところです
 僕にとっては初めて尽くしの空港です
 初めて行った空港で、初めて飛行機(中日本航空のセスナ172)にのり、初めて旅客機(中日本エアライン、今のエアーセントラルのフォッカー50)に乗りました
 所属する飛行倶楽部の拠点もあって中日本エアラインのキャプテンと知り合ったり、航空技術協会のおっさんといろんな話をしたり、そのおっさんの紹介で三菱重工の史料室に行ってゼロ戦を見せてもらったり
 99年の2月によっこさんの本を読んで「必ず名古屋空港の国際線から海外訓練に行くんや!」と決めて2004年の6月22日にそれが実現したときはホンマにうれしかったことを今でも良く覚えています
 1年遅れていたらセントレアになってましたからね

 思い出は尽きません
 日本の訓練でも何度か行きましたが懐かしかったですね
 時がたてばなんでも変わっていくのでこれでええんでしょう
 次に行くときはエアラインのプロパイロットとして行きます
 

面接の練習

2008年03月05日 15時47分14秒 | Weblog
3月3日
今日は風邪で1日寝ていました
 近況ですが
 2月の8日にJALエクスプレスという会社の一次面接を受けて落ちました
 一番の要因は面接との事
 ちなみに同じ訓練校から受験した3人全員落ちました
僕はこれで3社目です
 まあ、めげずにがんばります
上記の件もあって、先日、就職支援センター主催の面接イベントに行ってきました
 前半は面接のポイントの解説、後半は参加者が実際にビデオカメラの前で自己PRを話し、それを参加者みんなで見て反省をすると言うものです
 付き合う人が航空業界に偏っているので、参加して良い刺激になりました
 
 イベントの後、僕を担当してくれている、Mさんと今後の面接にどう臨むべきかを話し合いました
 ポイントは
 ①先ず面接を楽しむこと
 ②雰囲気が固いのでもっとリラックスすること
 ③自分の話をするだけで「会話」になっていない
 話の上手いやつを見つけて真似をする
 ④カバンがパンパンなのでもっとなかみを減らすこと
 →実際にMさんのかばんを見せてもらうと中身はほとんど無くスカスカでした
 Mさんによるとその空きスペースが「新しいものを入れる余裕」なのだそうです
 また、僕は年齢も含めてハンディてんこもりなので、若いやつとは違う方法で攻めること、というアドバイスも頂きました
 
 一人で居るとどんどん悪い方向に考えてしまったりするので、誰かに相談するのは本当にいいですね
 今回のイベントはブラッシュアップジャパンと言う会社が開設する「いい就職プラザ」というセンターで行われました
 第二新卒や大卒未就職者などを中心に中途採用を扱う就職センターです
 このセンターは登録企業の採用費で運営されており、僕ら利用者は「タダ」で使えるという非常にありがたいものです
 しかも、「正社員としての就職」にこだわる企業方針です
 実際、日総工産株式会社に入社する前、DODAを真にうけてえらい目にあったことがあるので親身なサポートは本当にありがたいです
https://iishuusyoku.com/
「いい就職プラザ」のWEBサイトです

 最近はライセンサーの就職がきびしくなってます

某エアラインのキャプテンの方とお話した際、「このパイロット不足のブームはよくもってあと1~2年だろう。実際現場ではパイロットは余ってきている」と言っていました
現場で飛んでおられるキャプテンの言われることなのでこれは本当のことだと思います
 これから踏み出そうと言う人がこれを読んでいるなら自社養成や航空学生のようにさっさと採用が決まる方法をとった方が良いと思います
  
最後に僕がいつも読んでいる女性キャプテンの方のブログより抜粋です(ホライズンエアのよっこさんとは別の方です)
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毎日の事だけど。。。。。健康である事、大好きなお仕事ができる事、住む家があって、車がちゃんと動く事。。。。。本当に幸せ
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3月5日
今日、訓練仲間のMMさんが北海道国際航空に内定しました
 良かった良かった
 
 最近、ライセンサーの就職は厳しくなっていて自分も含めて落ちた話ばかりなので久しぶりの朗報です