かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

神々しい御嶽山。

2016-12-12 | 気ままなる日々の記録

  明け方は本当に寒くなった。午前5時頃だ。オソマツ君の場合決まったこの頃トイレに立ち、「おお寒い!」と身震いする。

  この瞬間は血圧が急上昇するので、こんなことを繰り返していると、右脳視床下部で再出血が起きる可能性がある。良くないが、地球の公転によって起こる四季の変化は止められない。

 気象情報によると移動性高気圧が日本海側から東北地方の太平洋側に抜けるので寒冷前線も日本海側から太平洋側に移動するそうだ。つまり昨夜スノー前線が日本列島を横切った。

 今朝れいの「館内散歩」と称して3階から5階をうろうろして窓外の景色を楽しんだが、断然目を引いたのは白銀に輝いた御嶽山であった。

  神々しいとは、このことのための言葉だと思われたほど白銀の山容が脳裏に焼き付いた。

 御嶽山は木曽川の母親である。木曽川流域犬山から一宮→津島→蟹江までの広大な水田に水を届け米を実らせてくれる正に母乳だ。

  端的に云えば濃尾平野の水田の母乳こそが御嶽山に降り積もった雪である。神々しく輝くのも当然だと思えた。

 御嶽山全体は木曾檜の産地である。江戸時代名古屋城築城のために犬山の少し上から名古屋市内まで、堀川を通し木曾の檜を名古屋まで運んだ。戦後は世界銀行から莫大なお金を借りて「愛知用水」を掘削

 知多半島の先まで木曾の水を運んだ。江南市北部は木津用水だが、これも犬山城の下から木曽川の水を取り込んだものだ。愛知用水は名古屋市民の水道に水を供給していると聞いた。

 それらの水が今雪となって霊峰御嶽に降り積もっている。神々しいのも当然だ。オソマツ君は白銀に輝く御嶽山に手を合わせた。

(追記1)白銀に輝く神々しい山容を目にし、大自然への感謝の気持ちが湧いて来た時我々日本人はどのようにすればいいのだろう?

 僕の祖父は何やら沢山神様の名を云って、柏手を打って額を合わせた両手に付けて感謝の言葉を述べていた。その後、柏手を打って何か大声で唱えていた。

(追記2)休火山だった御嶽山が数年前突然噴煙を上げ始めた。江戸時代から御嶽山は信仰の山で、村々に御嶽講と云う教会のような信者が集まる場所があった。

 山伏のような装束の御師(おし)が信者を連れてこの山に登っていた。

 オソマツ君が登った時も山頂の神社の前に信者と御師がグループを作って大勢登っておられた。

 特に、中央に子供を抱いた母親らしき女性がうずくまっていてそれを取り囲んで大勢の白装束の御師が団扇のような太鼓を叩き「ほら貝」のような笛を吹いて御嶽山の神に祈りを捧げていた。その時の様子は異様で、「神がかった」というのでしょうか、今もはっきりと思いだすことができます。(T)


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1 コメント

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素晴らしい文章! (your fried T.S.)
2016-12-13 08:51:14
読んでいると その情景やら 貴兄の思いがジーンと
伝わってきます。
貴兄の文章は素晴らしいですね・
毎回 読ませて頂いていますが よくこんないい文章が
書けるといつも感心して読ませて頂いています。
そして 地方の成り立ちなどもよく興味を持って調べて
おられますね
私も 愛知の治水行事には 関心をもっていました。
貴兄のプログにはいろいろ教えて頂いています。
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