百醜千拙草

何とかやっています

ピカピカの論文、続々東京新聞社説

2015-01-13 | Weblog
週末は忙しかったです。この週の二つのプレゼンテーションにミーティングが一つ、それから投稿間近の論文が二つあって、その準備をしていました。
論文の一つは、リバイスで、この分野の専門雑誌では二番手ながらインパクトファクター的には二流雑誌に投稿したものですが、諸般の事情で、この論文がアクセプトになるのは私にとっては重要です。この分野への参入を考えてきてから数年、記念すべき第一報になるはずですし。この実験はほとんど自分1人でやったので、7年ぶりの筆頭兼責任著者論文となる予定です。零細企業ですから二流論文を一本出すのもヒイヒイ言っています。論文を書くのは昔は楽しくやっていましたが、最近はつらいことの方が多いです。それでも自分で書く方が人の書いたものを直すよりは随分ラクな気がします。
 もう一本の論文は研究室の人が書いたもので、これまですでに数回やりとりして手直しをしているので、比較的楽でした。この論文は、シンプルなストーリーですが結果がとてもキレイだし病気に絡んでいるので、もうちょっと目立つ雑誌に出したいと思っています。それで、研究室以外の人々にも見せて意見を聞き、データやプレゼンテーションも細部にまで気を配って書きました。美しいフィギュアを見ているだけで、彼女の努力が感じられて、良い気分になります。
 芸術作品と違って、科学論文の多くは、少数の人の目に一瞬触れた後、殆どのものはすぐに忘れ去られていきます。線香花火のようなものです。それでも、一本一本が数年にわたる地道な研究活動をまとめたものです。われわれには思い入れのあるわが子のようなもので、できるだけ立派に巣立っていく姿を見たいのです。散髪してよそ行きの服を着せてピカピカにして送りだしてやりたい、と思います。(ま、単なる自己満足なのですが)

さて、あと、成人の日に因んだ月曜日の東京新聞の社説から少しだけ引用しておきます。

戦争しない人に成る

 、、、子ども会議のメンバーに、コーディネーターを務めた大学の先生が、問い掛けました。
 <十年後、あなたがこんな社会にはしたくない、こんな社会はいやだと思うことは何ですか?>
 「戦争のある社会には絶対にしたくない」「戦争になること」「戦争だらけの社会」「日本が戦争をしているような社会」…。
 意外と言うか、やっぱりと言うべきか、最も多く挙げられたのが、どのチームもテーマには掲げていない「戦争」でした。
 持続可能な未来とは、たとえば戦争のない未来。閉会式本番。子ども会議はメッセージの中に、持続可能な未来へ向けた七つの提言を盛り込みました。練りに練った大人世代への要望です。
 「戦争をしないでください。武力で解決しないでください」。とても切実な第一の提言でした。
 そして、このように言い添えました。「子どもにできて大人にできないわけはない」と。、、、、

 <「憲法」は、政府がやるべきことと、やってはいけないことをわたしたちが決めた、国のおおもとのきまりです。戦争したい人たちには、つごうのわるいきまりです>
 そのきまりをゆっくり、可能なら所々声に出して読み、みなさんが憲法を守るというよりは、憲法がみなさんを守ってくれていることを確かめてみてほしい。、、、、
 <わたしたちは、未来をつくりだすことができます。戦争をしない方法を、えらびとることも>
 そのためには、あなたの一票が絶対に欠かせません。

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