百醜千拙草

何とかやっています

インパクトの瞬間ヘッドは回転する

2018-09-21 | Weblog
グラント応募のための前応募の書類を書いています。学会と実験と締め切りが重なってしまいました。グラントに重要なのはインパクトだろうと思います。トップジャーナルに論文が出るかどうかもインパクトが第一、それからストーリー、そして科学の質。うまくストーリーを作れば、どんなネタでもそこそこのジャーナルには載ります。しかし、ストーリーではグラントは当たらないし、トップジャーナルには載りません。それは相手のあることだからです。

グラントを書きながら、「インパクトの瞬間、ヘッドが回転する」という大昔のゴルフクラブの宣伝を思い出しました。インパクトを大きくするには、運動速度と質量を上げてエネルギーポテンシャルを上げる必要があります。零細研究室の私は、そこに集中してきましたが、それは結局、インパクトを大きくすることにつながりませんでした。多くの時間をかけて、データを積み重ねることでストーリーはできます。しかしいくら面白いストーリーができたと思っても、その話を興味を持って聞いてくれる人がいなければ、存在しないのと変わりありません。当たり前の話ですが、インパクトは二つ以上のものが出会いエネルギーの交換を行う現象ですから、書き手と読み手がすれ違ってはインパクトは生まれません。

ゴルフクラブがボールに当たり、ヘッドは約12度回転し、ボールは飛んでいくのです。私はこれまで、ひたすら素振り繰り返して、運動エネルギーをあげようとしてきました。しかし、どんなに素振りが美しくても(ストーリーが綺麗でも)ボールにクラブのフェースがまともに当たらなければ、ボールが飛ばないのは当たり前のことです。

ボールを飛ばす、ヒットを打つ、つまり、グラントを当てる、トップジャーナルに載せるには、まずはボールにちゃんと当てなければなりません。グラントの場合は、レビューアのツボをヒットしなければなりません。そしてそのインパクトの瞬間に、そのエネルギーを効率良くボールに伝えるメカニズムがヘッドの回転なのです。すなわち、まずはボールに当てる、その時にインパクトを上げるようなメカニズム、すなわちヘッドの回転をグラントに組み込む必要があります。
当たり前の話ですが、なかなか言うはやすし行うは難しで、締め切りが迫る中、うまく応募書類が書けないで、インパクトの前から頭がグルグルです。

ゴルフで思い出しましたが、訪米を予定しているアベはトランプにゴルフしませんか、と言ったら、この忙しいのに何を言っているのかかと断られたという話をききました。結局、アベの外交というのは子供の遊びのレベルなのですな。中身のある話ができないから遊びの話をするか、カネを出す。それだけ。で、結局、相手にもガキ扱い。
そういえば、TVでの石破氏との討論中、立場をわきまえずに加計学園理事長とゴルフをしたことを咎められた時、司会者に「ゴルフに偏見があるようですが、ゴルフはオリンピック種目です!」とバカ丸出しの反論をしたそうです。底抜けのXXさ加減です。籠池理事長ではないですが、こんなのが総理で、つくづく残念です。
総裁選は、アベ陣営の脅しや締め付けにもかかわらず、石破氏が200票を超える得票。実質、アベの敗北です。勝てなかったのは残念ですが、アベ政権はもはや内部が虚になった枯木であることを示しました。ちょっとした衝撃で崩れ去るでしょう。
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