百醜千拙草

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2023-01-17 | Weblog
私は批判的に物事を見るタチで、人からは悲観主義すぎると言われますが、単に現状を客観的に評価しようとしているだけで、実際、その現状評価に基づいた今後の予測が大きく外れたことはありません。善因善果、悪因悪果ですから、現状を評価すれば未来がある程度、予測できるのは当たり前のことです。

日本の遠い将来に希望がないとは思っていませんけど、現状を見るとその希望の明かりが見える前に、日本は一旦、落ちるところまで落ちることになると私は感じずにはおれません。客観的に見て、今後、日本が良くなると考える材料が何一つありません。一方で悪くなる原因は山のようにあります。

良い国にしようとする努力をせず、長期的な問題は言うに及ばず喫緊の重大事でさえ、やってるフリしてやり過ごし、自分とオトモダチの目先の利益と権力を最大化することしか考えず、その権力を利用して国民を欺き搾取し国を売り続けてきた腐敗し切った日本の政治、そうした政治を許してきた国民を見れば、今後の日本がどうなるかは火を見るよりも明らかと言わざるを得ません。

建前は民主主義国家ですから、この強烈な政治腐敗が止まらないのは、国民の責任と言えます。政治のレベルは国民のレベルを反映しており、これこそが私が日本は落ちるところまで落ちるだろうと予想する理由です。

国民には何一つ相談せず、閣議決定だけで莫大な額の防衛費増額を決め、戦争放棄を放棄し、自衛隊を米軍の下部組織として差し出して、バイデンの歓心を買おうとした植民地の番頭、キシダがバイデンに肩に手を置かれて卑屈な笑いを浮かべているニュースの写真に、白井さんは下のようにコメント、

白井 聡/Shirai Satoshi @shirai_satoshi:
この表情! だけどね、岸田は日本の民主主義政治システムによって正当に総理に選ばれたんであって、日本国民の代表者なんだ。つまり、この腑抜け面は、鏡に映った日本人そのものなんだよ。 

無邪気な政治家と無気力で疲れ切った国民を乗せたこの日本という泥舟を救うものがあるとすれば何でしょうか。現状と過去を見れば、結論は単純です。「外圧」しかありません。日本人は、世界の誰よりも変化を嫌い、常に現状維持を支持し、個人的モチベーションや時にその生存さえ犠牲にしてでも、周囲に同調したがる民族です。そこへ、山本太郎のような救世主が出てきても、自分の頭で考えることを放棄し現状を変えることを恐れる日本人は、救世主の方を叩くような有様です。

外圧ではなく、日本が自主的に己自身を救える可能性があるとすれば、「れいわ」という山本太郎が一人で立ち上げて育ててきた市民政党を中心とした勢力が政治を動かすようになることだろうと思います。政策的な差はあっても共産党は大きな目標という点で同調するでしょうし、創価学会が公明党を見限ってこちら側につく可能性もあるでしょう。しかし、そんな流れが十分に大きくなるまで、国民は動かない。山本太郎がこれまでに成し遂げたことは、戦後日本の政治史上、驚愕に値することですが、まだまだ流れを変えるほどの大きな勢力にはほど遠い、そのことを最もよく自覚しているのが山本太郎本人でしょう。彼は共産党の秀才議員並みの頭脳を備え、革新的な発想とアイデアを持ち、田中角栄以上の行動力を兼ね備えた逸材ですが、それでも一人の人間にしかすぎません。そして、日本という国が、弱い国民からどんどん海に突き落としていってたとしても、船が沈没しはじめるまで時間がないということもよくわかっているでしょう。

私は日本が再生するには、まずは、一旦落ちるところまで落ちるしかないだろうと感じています。現状のまま衰退を続け自滅するか、外国との戦争に巻き込まれて占領状態におかれるか。いずれにしても一旦、物質的精神的に困窮を極めることになると感じます。

今回のキシダの性急な軍拡と憲法無視によって、台湾有事をきっかけとする中国の東アジア覇権追求への牽制のために、日本が自身のカネと領土と兵力を使って、米軍配下で米中の代理戦争をやらされる危険性が現実味を帯びてきました。アメリカとNATOの対露戦略に利用されて荒廃した現在のウクライナと同様の状況が近未来の日本かもしれません。

石垣島にはミサイル基地が設置されるらしいです。大袈裟に言えば、これはキューバ危機に喩えられるかも知れません。これが万が一、エスカレートして米中の軍事対立に達するとしたら、まず最初に起こることは、日本にある在日米軍、自衛隊駐屯地が攻撃をうけ、沖縄と南西諸島を中心にかなりの被害を出した後、日本政府が再び負けるとわかっている戦争に全面的に突入しまうことでしょう。そして、当然、国土は荒廃し、その後は米中(露)による実質的な分割統治に落ち着くのではないだろうかと想像します。再生が起こりうるのは一旦、焦土になってからだろうと思います。それが嫌なら、日本が自ら変わらねばなりません。しかし、その可能性は現状のところとても低いと思わざるを得ません。
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