このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。
この、マツヨイグサは、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物目録にはありません。新しく出た品種です。
マツヨイグサ緒言:2年草。
私は「宵待草」とばかり思っていました。南アメリカ原産です。
秋に芽生え、ロゼットで冬越しをし、初夏から秋にかけて花を咲かせる2年生草本である。幕末の頃渡来して観賞用に栽培されていた。そのご後野生化し、昭和の初め頃には関東地方以西の海岸や川原などに広く見られたが、以後急速に減った。
茎は高さ30~90cmで赤く染まることが多い。茎には粗い毛が密生している。
葉は互生。先端が尖り、中央脈が白色を帯びるのが特徴。葉は濃い緑色です。下部の葉は線状披針形で10センチ前後ある。上部の葉は下部の葉程長くは無い上に、葉の基部は張り出し茎を抱き気味である。葉縁には波状に鋸歯がある。葉先は尖る。両面短毛がある。
花は径3cmほどで、花弁はハート型のものが4枚、雄しべは8個、雌しべの先端は4つに分かれる。しぼむと赤黄色に変わる。萼片は4個で反り返り、萼筒は細長い円筒型でその下に子房が付き、長さ2~4cmある。
果実は果。円筒形で疎らな長い毛と腺毛の様に見える毛が密生している。果実が熟すと裂片は反り返る。花期5~8月。
01.10年07月17日 マツヨイグサ 風の松原内では日当たりのよい散策道路脇に咲いています。
02.10年09月12日 マツヨイグサ 葉は互生。茎が真っ直ぐに伸びてそれから枝が出ています。
03.10年09月12日 マツヨイグサ 根は縦横に伸び、この個体はすぐに引き抜けました。
04.10年09月12日 マツヨイグサ 下部の茎は茶色で、有毛です。
05.10年09月12日 マツヨイグサ 上部の茎は緑色で白く長い毛が密生している。毛の出ているヶ所(毛穴)が赤褐色になっています。
06.10年09月12日 マツヨイグサ 茎は木質化しています。いつも思うのですが何か個体によっては稜があるような感じがします。
07.10年09月12日 マツヨイグサ 葉は濃い緑色です。下部の葉は線状披針形で。上部の葉は下部の葉程長くは無い上に、葉の基部は張り出し茎を抱き気味である。葉縁には波状に浅い鋸歯がある。葉先は尖る。両面短毛がある。
08.10年09月12日 マツヨイグサ 葉は中央脈が完全に白くはなっていませんがやはり特徴があります。
09.10年09月12日 マツヨイグサ 表側の葉に白い毛が散生。
10.10年09月12日 マツヨイグサ 表側の葉の縁に微細な毛があり理、葉の先は尖る。
11.10年09月12日 マツヨイグサ 葉の縁は浅い鋸歯があり、波を打つ。縁に毛があります。
12.10年09月12日 マツヨイグサ 葉の基部は張り出し茎を抱き気味である。
13.10年09月12日 マツヨイグサ 葉柄は茎に抱いているよう見える。
14.10年09月12日 マツヨイグサ 葉の裏側中央脈が白く浮き上がって、全体に白い毛が密生する。
15.10年07月17日 マツヨイグサ 花弁はハート型のものが4個。雌しべの先端は4つに分かれるとありますが、まだ早かったのか、この個体はまだ分かれていませんでした。
16.09年07月01日 マツヨイグサ 花。
17.10年09月12日 マツヨイグサ 花柄にも腺毛があります。
18.10年07月17日 マツヨイグサ 萼片は4個で反り返っている。果は円筒形で疎らな長い毛と腺毛の様に見える毛が密生している。
19.10年07月17日 マツヨイグサ 円筒形で疎らな長い毛と腺毛の様に見える毛が密生している。
20.10年09月12日 マツヨイグサ 果実は果を半分割ったものであるが、種子が沢山詰まっている。果実が熟すと裂片は反り返り種子を散布するようである。
21.11年10月16日 マツヨイグサ 果。
22.11年10月19日 マツヨイグサ 1個の果。
23.11年10月19日 マツヨイグサ 果を上から除くと4つの部屋に別れています。これが4裂して種子がはじき飛ばされるようです。
24.11年10月19日 マツヨイグサ 果を切断すると室に種子が沢山入っています。
25.11年10月19日 マツヨイグサ 種子の形は多種多様で三角形から台形、菱形円柱形まであります。
(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。
参考文献:山渓・日本の野草