すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

登別郷土資料館

2007年06月30日 | お出かけ(道内)
土曜日は友達とサクランボ狩の予定があいにくの雨の為、中止。
家でゴロゴロしてても仕方が無いので、登別に買い物をしに行った後、川上公園というトコロへ寄って見ました。ここには登別郷土資料館も併設されており、白石藩から入植した登別の歴史をはじめ、100年ほど前に登別で生まれたアイヌ語の言語学者、知里真志保(ちり・ましほ)と、その姉である知里幸恵に関する資料が展示されています

アイヌの人々は文字というものを持ちませんでしたが、代わりユーカラという叙事詩で自分達の歴史や神話などを代々口伝えで語り継いで来ました。ユーカラには短いものから何日もかけて語られる長いものなど、さまざまなものがあるそうです。

同居していた祖母がユーカラクル(ユーカラを謡う人の意)で、アイヌ語に堪能だった知里幸恵は、金田一京助の勧めで、失われつつあるアイヌの文化を後世に伝えるべく、このユーカラを『アイヌ神謡集』として訳したものの、19歳の若さでこの世を去りました。
私も中学一年の時に国語の授業で、この知里幸恵の事と彼女が訳したユーカラの1つを知りましたが、「銀のしずく降る降るまわりに・・・」と始まるその詩と、そう訳した知里幸恵の感性の美しさに驚いたものでした

全文を知りたい人はこちら→ 銀の滴降る降るまはりに
※あまりの長さに「口伝」の1つに過ぎないという事を忘れそうになります(苦笑)

今の中学の授業では教えているのかな?
「ゆとり教育」もいいけど、こういう地域に根付いた人達は話ももっと教えるべきだ思うわ~

その後は小腹が空いたのでいつものここでカレーを食す

今回は「金目鯛と牡蠣のカレー」 1200円


小ぶりながらもヒレまでパリパリに揚げた金目鯛と、
旨味を逃さないように片栗粉をまぶして揚げた牡蠣のコラボ

 プリプリです

今回は手作りソーセージ(チーズ) 400円も頼んでみました


ちょっと食べ過ぎたみたい・・・げふっ


最新の画像もっと見る

13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うぬっ! (ひぃ)
2007-07-02 18:44:01
なんて!?金目鯛と牡蠣のカレー?
そんなカレーは初めて知りました。
金目鯛はあげてますね。。。
片栗粉をまぶしてうま味をのがさないプリプリの牡蠣。。。
食べてみたい
手作りソーセージ400円は安い。し、うまそ。
食べ物にばかり食いついてしまいました(汗)
食いしん坊なんですぅ。
お許しをぉ~
返信する
一応述べておくと (すとらいく・いーぐる)
2007-07-02 19:27:12
「ゆとり教育」のねらいの一つに、
>こういう地域に根付いた人達は話ももっと教えるべきだ思うわ~
という点が盛り込まれているので、念のため。
今度の法改正でこの辺りがどうなるかは微妙ですが・・・。
返信する
アイヌ ()
2007-07-02 20:40:02
「銀の滴降る降るまはりに」
長いけど、綺麗な謡ですね~
このサイトによると、岩波文庫の「アイヌ神謡集」って
“外国文学”に分類されているんだって!???
何故~!!?
日本の一地方の伝統文化だと思うのに!!

ところで、この謡読んでて思い出したのが
たつみや章さんの『月神の総べる森で』のシリーズ
古代アイヌの少年が主人公のファンタジーです
雰囲気がこの謡と似てるのよ~
。。。ああ、また思い出してしまった!
たつみやさんがBL書いてるなんて~~~!


>「金目鯛と牡蠣のカレー」 
とてもカレーとは思えない取り合わせ
でも、旨そうだ~~
夕飯後に見てよかったよ~
ソーセージも¥400なんて、安い!
ビールが欲しいネ!

返信する
スープカレーなのよ (たれぞ~)
2007-07-02 21:58:23
ひぃさん
カレーはカレーでも「スープカレー」なんですよ~
サラサラしているので、パリパリの金目鯛もスープを吸ってお味になりました

でも自分の家じゃとてもじゃないけど作れないなー
せっかくの金目なら、煮付けや塩焼きで戴きたいです(笑)


ししょー
今の「ゆとり」で教えているんでしょうかね~??
北海道の小中学校ならもつとアイヌ文化について学んでも良いような気がするんですが、どうも同僚の話を聞いているとそんな感じは無く、どちらかというとパソコンを使った授業が増えているようなんですが・・・

知里真志保の碑は最初建てられていたところから、移転され登別の小学校の片隅にあるそうです
経緯を知るとちょっと悲しくなったけどね


夜さん
綺麗でしょ~優しい言葉と綺麗な韻がなんとも自然を敬愛していたアイヌの人達の心を映している感じがしました

中学校で習ったことなんてもう25年以上も前だけど、この「銀のしずく振る振る・・」は覚えているんです。
本当は弟の真志保の方が有名なんだけど、私には幸恵の方が印象に残ってる(あはは)

>外国文学”に分類されているんだって!???

うわ~そうなんですね~
でもなんか判る感じがする
アイヌ語は地方の方言とは全く違い、何処の外国語とも違う独自の言語らしいです
それを一旦ローマ字で読みを書きとめ、それから翻訳をしたそうですから。殆ど外国語と変わらないもんなー

でも「外国」と分類されているのは、何となく悪意は無くても「差別」もあるのかも・・・と思えたりして
考えすぎ・・・?

返信する
おいしそう (ブック)
2007-07-02 22:05:37
家では絶対に作れそうにないカレーです
おいしそう・・・スプーンで食べるの?
フォークとかお箸もついてますよね・・・きっと

佐藤さとるさんの「誰も知らない小さな国」シリーズが
子供の頃からとっても好きだったんで、コロボックルの
ふるさとの北海道には興味があったんですが、調べるとこまでは
行きませんでしたね(笑)

久しぶりにコロボックルの話しを読みたくなりました
返信する
すれ違ったかも(笑) (ちょみ)
2007-07-02 22:12:06
わたしも土曜は登別にいました~~
正確に言うと、金曜に登別に泊まり
翌日室蘭まで足を伸ばして帰ってきたの!
いぶし屋ってスープカレーのメニューが凄いですね^^
金目鯛と牡蠣だなんて!食べてみたいです♪
ナンもあって本格的ですね~

PSゆたらにも会って来ました(笑)
返信する
アイヌ語は日本語かどうか… (きふぃみ)
2007-07-03 00:07:50
「アイヌ神謡集」は赤帯(外国文学)に分類されているんですか。そうだったかな。そうだったかも。
個人的には、アイヌ民族もアイヌ語も、日本人や日本語(大和民族・大和言葉)とは、民族的にも歴史的にも全く系統が違うので、「日本の一部」にしてしまうのは、かえってアイヌの方々には失礼だと思います。
岩波文庫は、赤帯じゃなくて青帯(哲学・芸術など。言語学の論文はここに分類される)に分類し直すべきじゃないかなぁ。青帯だとあんまり売れないかもしれないけど(笑)。

そういえば、アイヌの長い長い口承文学の存在が認知されたことで、「古事記」も救われた…って話があるんですよ。
それ以前は「古事記みたいなあんな長い話を、昔の人がそらんじて覚えられたはずがない、古事記は後世の捏造だ」みたいな「古事記偽書説」という論争があったんですけど、文字を持たずに長いこと口承で伝えられてきたユーカラの存在によって、古事記は偽書じゃない…ということが証明されたとか。
返信する
懐かしいな~ (満天)
2007-07-03 10:22:02
私もアイヌ民話集を良く読みました
言語的には沖縄の言葉と同じく
日本語とは基本部分から違います
沖縄の方も琉球民族としての誇りがあったように
アイヌの方々もアイヌ民族としての誇りがあり
子や孫に独特の文化や思想感を伝えています
確か…この事で論争があったと思います
無理やり日本人にしてしまった経緯があったはず…
それで当時の妥協案の一つから
現在、北海道のあちこちにアイヌ村が
観光化されながらも存続している現状になったと
習ったのだが…(ウロで~す)
とは言え…古い習慣を守ろうとする長老達と
若いアイヌの方々とでも色々ともめたとか…
こちらはアイヌの友達から聞きました~

しかし…本当にうまそう~~~~
金目鯛を素揚げにしてスープカレーとな
食いて~~~~ぞ~~
返信する
まだ行ってない! (けい)
2007-07-03 10:51:23
この資料館、まだ行ってないのほら、場所的にいつでも行けると思うと、ついつい、あはは、今度の時は行ってみたいぞ~。

今の中学で、アイヌの文化を・・・は、うちの子供たちに聞いても知らない・・・と言うばかし。。。差別問題については、少しやったみたいだけど。。。

私は、若い頃の友人で、差別感情のため、結婚話がだめになった話を聞いてます・・・20年くらい前の話だけど・・・今も感情的には大して変わってないかもなぁ・・・こっちが勝手にズカズカ入り込んで、勝手に開発して、追い出して・・・侵略者はこっちだろ~と、全く身勝手だと思っております・・・
返信する
あら~(笑) (たれぞ~)
2007-07-03 13:02:48
ブックさん
私もメニュ見てビックリでした~
金目鯛って高いお魚だと思っていたから・・・も出てきてある意味納得。
ほんとから揚げにして骨まで食べないとならないような小さい鯛なんだもん(笑)

バリバリのをね、カレーに浸して食べるとお肴の旨味も出て美味しかったです
スープカレーは野菜は丸ごとか、かなり大きいのでフォークやナイフが付きますよ~
もちお箸もあります

>コロポックル
そうだ~この妖精もアイヌの言い伝えや神話ですよね~
じゃコロポックルに関するユーカラもあるのかもね
この知里幸恵さんが訳したのはほんの一部た゜そうで、叔母に当たる金成マツさんといわれる方が膨大なユーカラ(金成マツノートと呼ばれ、100冊あるそう)を残しているようです
でもまだ確かまだ半分くらいしか、訳し終わっていなかったような・・・そう考えると凄い記憶量ですよね


ちょみさん
あら~週末はこちらにいらしていたんですね~
ほんとニアミス(笑)

いぶしやのメニューは
定番の「ソウセイジ」や「和牛ハンバーグ」の他に、季節によって採れる食材で変わるみたいです
今回の金目鯛は苫小牧産だったみたい・・・もちろんホッキとかもありましたよ~今度是非食べてみて~
大体カレーは900~1200円くらいだから

>ゆたら
いたでしょ~!!そして危ないでしょ~!あの絵(爆)
ほんとあれをデザインした人、誰なんだろう???(爆)


きふぃみさん
おおーこれはきふぃみさんなの専門分野に近いモノでしたね~
私が拝見したサイトさんのトコにその旨が書いてあったんですが、やはり日本語と全く違うということで、「外国語」扱いなんでしょうか??

なんかねー色々難しいです、アイヌ文化は。
私もこの文化が身近にあるトコロに住んでますが、色根底に深いものがあるなーと

>古事記
えーーっあれも口伝だったんですか~
それすら知りませんでしたよ、私

ユーカラは金成マツさいといわれる方、が膨大なユーカラ(ノートで100冊)を残されたそうですが故・金田一京助氏と、故・萱野茂氏が約40年間に33話を訳してものの、まだ残りが49話あってこれの翻訳には50年かかるといわれているそうです

人間の記憶能力って凄いですよね~
返信する

コメントを投稿