すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

モノ作り

2005年12月15日 | 時事から・・・
もの凄いことになってますね、耐震強度偽造問題
参考人招致といい、証人喚問といい、見ていると責任のなすりあいをしているだけのような気がします。

「誰が悪い」「私は知らない」と一点張りの人もいらっしゃるようですが、見ていると関係した人、全てに責任がある様に思えるのですが・・・。
「コストが下がらないなら、違う建築事務所もあると言ったことはあるが、プレッシャーだとは思っていない」って言うほうも言うほうですよね。建築会社を変えたから法基準が甘くなるわけでもあるまいし、明らかに「言うこと聞かないとお前を潰すぞ!」と脅しているようなものです。

私は建設の知識はありませんので、何処がどうのとはいえません。が、人間とはミスをする生き物です。そして弱い生き物です。だからこそそれを防ぐためにチェック機関がある訳で、そして下請けに委託する方も仕事を依頼する方もまかせっきりではなく監督する義務もある訳で・・・。

だけど某建築士を擁護するつもりはありません。
彼の言う「一級建築士の誇り」が本当にあったのなら、脅しに屈することなく法を守るべきだったし、その彼の言う「一級建築士の誇り」には住の安全を保障する役目も合ったはずなのだから。

近年、大規模な地震が頻発しているのに「住」に対する安全、信頼を失墜させたこの事件、安易に民間に委託してしまった国の責任もあるのでしょうが、被害に合われたマンション住民の方にとって良い方向になる事を願ってやみません。
少なくとも国には関係企業が保障もせずに「私たちには倒産する権利もある」なんてバカなことを言い出さないようにしっかりと監督してもらいたいものです。


モノ作りをする仕事に携わっていると「これ位は・・・」「面倒だし」「判るけどコストが・・」などと言う気持ちが浮かぶのも判ります。まだまだ完全に景気も回復していないですしね。
でもそれらを省略したしたら、結果として後でどんでもない大事故を引き起こし、信頼を失うことの重大さも認識しないとなりません。ましてや生命に関わることをぞんざいにするとはとんでもない事です。

お客様が買ってくださってこそのモノ作り。信頼は何よりの会社の財産なのですからね。