親権問題と面接交渉権

現在、様々なカップルが離婚している。離婚率は減少しているというが、これは、年金に関わる法案が施行されるまでの年金待ちであると言われている。離婚しても分割して夫の年金を受け取れるようになれば、およそ離婚率・離婚数は激増するという見解だ。
離婚する際、子供がいた場合、日本では子供に関する権利(親権)をどちらか一方が所有する。この権利は、諸外国によって異なり、離婚の多い国では、大体が両方が権利を持つ事になり、養育していない側の親が子供に会う面接交渉権が機能していると言われている。これは、互いが親権を持つからであり、法の元での平等や心理的行動の抑制の均衡をバランス良く保っていると言える。

しかし、日本では親権はどちらか一方にのみ認められる。

こうした法律により、かすかな記憶にある実の親に会う事ができないという悲劇が後を絶たない。

親権を持たない親が子供と唯一会う権利が「面接交渉権」である。

主に家庭裁判所での調停により、毎月一度第三○曜日何時から何時までといった面接の機会が与えられる。
非常に事務的な決定であるが、これが唯一、自分が親であり、子供を愛していると伝えられる機会でもあるのだ。

しかし、相手側(親権を持つ側)に不満がある場合、こうした権利は簡単に崩す事ができる。例えば、面接日当日に「子供が熱を出したので連れて行けません。また次回・・・」と言われてしまえば、子供に会う事ができない上、その後の連絡を途絶えさせてしまえば、親権を持たない親は子供に会う事ができなくなる。

要するに親権を持つ側の養育している親が「本気であわせないよ」と行動すれば、会わせなくても平気なのである。

さらに離婚後にできた恋人などと結婚してしまえば、家庭の安定や子の精神の安定などを理由に会わせなくてもいい事になる可能性が高い。

時折、別れた夫のところにいる子供の様子を調べてきて欲しいと相談や依頼をしてくる方がいる。そして、その子供の映像を見て泣き出す姿に遭遇する。「ごめんね・・・・」と言いながらだ。

人には自分のルーツを知りたいと思う欲求が存在する。そして、他人と比べる。自分には母がいない・・・。父がいない・・・。子供は不安なのだ。
いつかきっと、子供が親を探す。こうした依頼も多い。幼い時に離婚した母や父を探して欲しいという依頼だ。結婚するのでその姿を見て欲しいと・・・。

親子を法律などで冷たく引き離す事は簡単なことなのかもしれない。しかし、親と子は決して引き離される事ない。いずれ引き合い、そして出会う事ができる。
自分はそう信じている。

「子供について」というブログを読んで、探偵として、人間としてできる限りの発信をしている。
↓↓
http://blog.goo.ne.jp/showco1976/m/200508

※子供はその子であり、個人であるが、両親とも繋がっている。片親が片方の親を否定する事は、その子の半分を否定する事になる、と結んでおこう。

・・・子供に会えない方々へ・・・
きっとあなたと子供はつながっています。会いたいという気持ちを大切にして下さい。強く思い続ければ、きっとあなたの願いは叶うはずです。

(T.I.U.一同、代筆:調査員高橋、メインアドバイス:代表阿部)
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