
間もなく冬。秋の暦について書く。
2020年10月8日(木)に二十四節気の寒露を迎え、10月22日(木)ごろまでが寒露の期間でした。
寒露は暦便覧では、露が冷気によって凍てつきそうになる頃とされています。
春からやってきたことが実となり、あるいは種となり結実するころかもしれません。次の世界に保存するために、世界を凝縮して細分化するときだから、どこか寂しさを伴うかもしれません。であると同時に、実や種といったしっかりとした形になるので、うれしい結果がでてうきうき気分になることもあるでしょう。
両方混合だと、盛り上がったり盛り下がったり、感情のジェットコースターでしんどい。
けれども実際のところは、そうなる方は少ない気がしています。
盛り上がっている方はとにかくうきうき、たとえご本人のなかにうまくいっていないことがあってもそういうときは見えにくいものです。
そして自分が見えにくいと同時に、大切にしたい身近な方の落ち込みを見逃しているかもしれません。あたし自身は自分自身がうかれているときほど警戒します。絶対何か大切なものを取りこぼしてしまっている気がすると。
もちろん、すべてを完璧にする必要はないけれども、でも大切にしたい相手の気持ちを見逃しているのは淋しいし、人生のしあわせ感は、個人的は尺度だと下がってしまうとおもっているから。
今年の寒露は、絵をいっぱい描いた。あたしにとって絵を描く行為は自身の内面を見つめる旅だから、それはよかった気がしています。正直なところすでに何を考えていたか覚えてないのですが、何度も自身の浄化されていく感覚を感じました。
寒露は、やってきたことを具体的な小さな粒に細分化して、落とし込み、それを次まで冬眠させていくときだともおもっています。保存して振動のスイッチを弱めて省エネモードにしておく。
ちょっと淋しい感覚ですね。けれどもそれはゼロになるわけではなく、タイミングが来るときまで待つ、保存しておく、眠らせておくことであり、冬には冬の過ごし方があるとおもっています。
寒露のころは寂しさを感じる季節であるけれど、このこと(あくまでもあたしの勝手な解釈です)をわかっていると、少しだけ寂しさが軽くなる気がしています。
目の前に出していただいた、祝福をありがたく受け取り、日常に感謝したいです。
みなさまにとってもすばらしい寒露のひとときでありましたよう。
◆臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。
◆エネルギーサロン・タンタン
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