デッサンが楽しい♪ ~紙と木炭と時々色で遊ぶ ~ 神戸

描く技術より、目を鍛え本質を見極めたい
デッサンの会で描いたデッサン、カリキュラムの他
展覧会やお店をボチボチ紹介

ホルベインのワークショップ(4)パンパステル

2010-08-29 | 画材の話

ソフトやハードパステルは知っていますが、

このパステルは初めて使います。

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続けて書いているので、ちょっと疲れました、休憩します<(_ _)>

***

ε=ε= 。。\(≧▽≦)丿休憩からやっと戻りました~~

では続きを

***

このパンパステル、女性が開発に加わっているとしか思えません。

化粧品のファンデーションとそっくりです、

まるでカラーのファンデーションです。

それを塗る道具も化粧品用のスポンジと同じ、

細かい部分を塗る筆もアイシャドウを塗るチップと多分同じだと思います。

粒子が細かいのでソフトにフワーと塗れます。

重ね塗りや画面上での混色もきれいです。

モチーフのりんごはステンシルのように型抜きしたシートを使いました。

こんな感じ↓

100829_000301

練り消しで色を取る事もできます→りんごのハイライト部分など

パステルは手が荒れるし、汚れるのがどうも好きになれなくて

パステルの粉が付いた手で違う色のパステルを使うのがどうも嫌で、

描いている間中、手を拭いたり、違う色で汚れたパステルを拭いたり

全然絵に集中できないんです。

なので、段々使わなくなってしまいました。

このパステルは直接手で擦らなくても、道具を使って描けるので

そのストレスがありません。

粉も殆ど飛び散りませんでした。

描いた感じはパソコンの描画ソフトの様なタッチになりました。

使い方次第で色々な表現ができる様に思います。

フランスで賞をもらった画材だとか、、、確か。

描き心地がいいのでちょっとお気に入り、買ってませんけどね(^.^)

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以上、4種類の画材を試したワークショップでした。

大変有意義でした、神戸でもやってくれないかな~


ホルベインのワークショップ(3)水彩紙

2010-08-29 | 画材の話

水彩紙の比較

水彩画を描く者にとって、この紙が一番大事です。

絵具や筆も確かに大事なのですが、私は紙がよければ何とかなると思っています。

新しく発売されたアヴァロンと以前からあるウォーターフォードです。

ウォーターフォードは私も以前よく使っていました。

自然な白さと適度なドーサで気に入っていましたが

他にも色々な水彩紙を試したかったので久し振りです。

100829_000001

上がアヴァロン、下がウォーターフォード

私は普段「ドーサ」と呼んでいますが、「サイジング」とも言うらしいです。

画材屋さんが言うぐらいですから「サイジング」が主流なんでしょうね。

では、ここでは絵具屋さんに合わせましょう。

アヴァロンはサイジングが強めで絵具の乾きがゆっくりのタイプです。

絵具を乗せた後でもティッシュで拭き取れば雲の形が描けます。

リンゴの背景の雲はその様にして描いています。

にじみを試す為に赤を薄く塗った所へ黄色をチョンチョンとたらすと・・・

いい感じに滲みます。

赤をもう少し強くしたいのでリンゴの真ん中辺りにさらっと赤の筆でさわってみる。

いいね~

上のリンゴのハイライトは後からティッシュで拭いました。

***

同じ絵具を使っているのに発色が微妙に違います。

家にたくさん水彩紙があるのですが

『紙が風邪を引いたらどうしたら・・・?』とお尋ねしました。

※紙が風邪を引くとは・・・サイジングの際に使うドーサ液が湿気でダメになってしまう事

風邪を引いた紙は、半紙のように絵具が染込み、絵具の発色がとーっても悪くなります。

回答は

もう、元には戻りません。

ドーサ液を塗ってもムラができて、なかなか難しい。

諦めてください。でした(-д-;)ショック!!

湿気のないところで保管しないと紙は傷んでしまうのですね・・・(ノT-T)ノ

帰り際にスケッチブックのいい保存方法は?とお尋ねしました。

買った時に入っていた透明の袋に入れておくとあまり湿気を吸わずに保存できますよ

とお返事を頂きました。

あの袋、これからは捨てずに取っておこうと思います。


ホルベインのワークショップ(2)水彩絵具

2010-08-29 | 画材の話

水彩絵具といっても色々ありますよねー

私が普段使っているのは透明水彩のチューブまたは固形絵具です。

学生の時はポスターカラーをよく使いました。

娘が小学生の時はサクラ絵具、これは不透明水彩ですね。

*アクリル絵具も水で溶けますから水彩絵具の一種でしょうけれど

溶剤の種類が違うので、同じ素材からなる透明・不透明水彩の絵具で比較

以前、友人から透明水彩と不透明水彩の違いについて訪ねられた時に

不透明水彩は折り紙、透明水彩はカラーセロハンみたいなもんよと返事をして

とっても納得してもらったけど、内心、不透明水彩を薄く溶いたものと透明水彩絵具

どう違うの?と思っていました。

実際、私が最初に習った水彩画の先生は同じようなモンですと言っていましたし・・・

さて・・・

100828_235901

リンゴの下書きがあります、

下から3分の1のところは先に水で濡らして色を置いていきます。

上の段は透明水彩、左からチューブ・パンカラー・ケーキカラー

下の段は不透明水彩、左からガッシュ・ポスターカラー・ケーキカラー

透明と不透明の違いは顔料と糊(アラビアゴム)の比率の違いだそうです。

***

水彩画の教室によってですがチューブの絵具をパレットに出して

乾かしたものを使うように指導している所があるようですが

チューブは大量に絵具を溶く時に便利にできているので

使い方としてはちょっと違っているそうです。

固形水彩絵具もチューブのものと素材は同じですが

ただ水分を抜いているだけではなく、高圧プレス。

水溶けがいいようにも工夫されているそうです。

(確かにチューブの絵具を固めたものより水溶けがいいと思っていました。)

途中までの工程は同じだと説明文にあります。

小さいのに少しお値段が高いのはチューブの濃縮版だから、という事。

ケーキカラーは上記に比べると工程を簡単にした廉価版。

使い心地は・・・

普段慣れているチューブ入りがさらっと描けていい。

パンカラーは絵具の伸びがいい、水溶けもいい。

ケーキカラーは伸びがちょっと悪いかな?

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不透明は顔料が多くて糊(アラビアゴム)が少な目で被覆力が強い。

普通に描いてもコテッと絵具が乗っかってる感じです。

ガッシュとポスターカラーの違いは・・・

顔料以外の増量剤を入れて、お値段を抑えたものだそうです。

学生が使いやすいように廉価版になっているんですね。

ポスターカラーの方が明度が高いので色が鮮やかな気がするのですが

顔料がしっかり入っているガッシュの赤は深みがあります。

不透明のケーキカラーは手軽だし、スケッチや絵手紙などで

しっかり色を置きたい時にはいいかも。

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で、先の疑問、

不透明も薄く溶けば透明水彩絵具と同じように使えるか?

担当の方の回答

同じ顔料ですが、不透明絵具は糊が少ないので

透明性や固着力が違ってきて全く同じ様にはなりません。

でした。ほほぅ~~


ホルベインのワークショップ(1)油絵具

2010-08-29 | 画材の話

しばらく前、画材でお馴染みのホルベイン主催のワークショップに参加してきました。

ホルベインって大阪市内にあるんですね~

知りませんでした。谷町9丁目からすぐの所でした。

2時間で4つのコースを回ります、新しい画材を体験してきました。

ご紹介します。

●来月発売の油絵具ヴェルネを体験

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グリザイユ(あ~以前そんな講座やりましたね~)をやってみましょうと言う事で、

これはモナリザの手の部分です。

キャンバスボードに白黒で印刷されているものに

イエローオーカーとバーントシェンナ(だったと思う)で着彩

油絵具は久し振りだし、グレーズ技法はやった事ないし

なんだ?なんだ?と思っているうちに時間がなくなってしまいました。

新発売の絵具と比べる為に普通の絵具もありました。

あぁ~~~なるほど~

素人の私にも絵の具の透明感と伸び具合の良さがわかります。

もっと高品位の絵の具があるそうですが、

素材による絵の具の硬さに違いがあり、使いこなすのが大変らしい。

今回の絵の具は、東京芸大と共同で、使い易さも兼ね備えた

油絵具の開発を目指したそうな。

今までの絵の具と最高品位の絵の具の中間辺りの絵の具だそうです。

それにしてもモチーフに名画モナリザを持ってくる辺り、

素人にも楽しく、とっつき易いように、よく考えられているな~と感心しました(^_^)v


8月のデッサン・男性ヌード②

2010-08-29 | 今月のデッサン・課題

前回の続きです。

男性モデルさんがフツーに立っています。

ところが何故でしょう・・・

とっても難しいのです。

私は背面から描きました。

女性とは当然ですが、骨格が違います。

背中からふくらはぎまでの筋肉も違います。

どうしても普段じっくり見る事がない美しい筋肉を追っかけてしまいます。

先生からもう少し明暗を柔らかくとアドバイスを頂きました、

時々は離れてデッサンを見ないと

気が付けばテカテカの金属人間になってしまいます(^_^;)

まだ、左半分にその余韻が残っていますが

気づいた時には時間がなくなってしまいました。

どこがどう違っているのか、何かが足りないままです。

全体のバランスが悪いのかな?

迫力あるデッサンを目指したのに達成できませんでした(-_-;)

納得できるデッサンは描けませんでしたが、今回はこれにて終了。

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8月のデッサン・男性ヌード

2010-08-21 | 今月のデッサン・課題

今回は男性モデルです、久々のヌードです。

立ちポーズですが、前に出した右足のつま先をレンガほどの台の上に置いています。

先生に意図をお尋ねしました。

一歩踏み出したような感じ

だそうです、20分間つま先を浮かせるというのは難しく、

台があった方が安定するからということでした。

ただ立っているだけでなく、ちょっとした違いでポーズに動きが出るのかも知れません。

真横以外はどこからでもいい感じで描けそうです。

真横も描き方によって悪い場所ではないと思いますが

女性とは違う骨格なのでやはり全身を入れて描きたいと思います。

***

私は背面からにしました。

丁度反対側の位置からもいいポーズだったのですが、

背筋とすっと下ろした腕を描きたかったので今回は後姿です。

webにお手本にしたいいい後ろ姿のデッサンがあったのですが

いくら探しても見つかりません。

ご紹介できたらと思ったのに残念です。

ちょっと昔の画家の方だったと思うのですが、誰だったかな~~??

***

デッサンとは・・・?

ちょっと考えてしまいました、

(先生にも質問しましたが、しっかり理解できてないので文章にできません(^_^;)

webでみたデッサンを目指し、あえて実際に見えるよりも小さめに頭部を描いて

下から見上げている臨場感や迫力がでればと思ってやってみました。

無理をして描いている状態にとっても違和感・・・

それでいいの?

上手く表現できないから疑問に思うのかもしれません、

デッサンの狙いは何なのか?

今まで私が描いていたのは一点から見たデッサンです。

カメラに近いかもしれませんが、カメラは中心部から離れるに従い像が歪んでしまいます。

スキャナーとも違っているように思います。

どちらも人間の目とはやっぱり違います。

考えているうちに迷宮に入り込んでしまいました。。。(〃_ _)σ∥

そんなデッサンです↓

100811_115402


作品紹介

2010-08-11 | 作品紹介・展覧会情報

以前ご案内した西宮市展に出品されていたWさんから

その作品の画像を送って頂きましたのでご紹介します。

Img_0361

作品のタイトルは  「風葉」 20号

水彩・グァッシュ・クレヨンで描かれているそうです。

柔らかな線と優しい色が重なり合っていい雰囲気です。

季節はいつでしょうか?

春?冬?それとも秋かも?

見る人の心に合わせて、どのようにも感じられる絵ですね。


7月のデッサン・布をまとう裸婦③

2010-08-08 | 今月のデッサン・課題

先月描いた裸婦、構図を考えるためにちょっといじってみました。

画面の上をもう少し空けてみたらこんな感じ

2

これを反転してみたら・・・

4

反転してみてもそう違和感がないです、

デッサンに大きな狂いがないという事で、よかった。

以前、時々通っていたデッサン教室の先生は、デッサンを鏡に映してみると

歪んでいる所がわかります、とおっしゃっていた。

その教室には大きな鏡があったので、

時々、鏡で確認しながら描いていました。

 

人物を左に寄せてみたら・・・

3

構図を変えるとちょっとずつ印象が変わります。

面白いです。

人物をずらした所はパソコンの描画ソフトで色を塗ってみました。

「端まで背景を丁寧に描く」事が大切の意味が分かったような気がします。

しっかり端まであった方が落ち着きます。