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何故アーチを使わなかったのだろう? ウエスタ川越の構造

2015-09-29 21:22:40 | 散歩
ウエスタ川越と言う埼玉県と川越市の合同庁舎兼文化施設が、2015年春に完成した。

商業施設も併設されているため、近所の住民としては、便が良くなった。

施設の目的は、川越駅の西口再開発の目玉事業であり、将来、市庁舎移転も考慮した施設なのであろうと思う(市庁舎移転には、川越市内に反対意見も多い)。

そんな堅いことは、脇に置いて、ウエスタ川越の建築物としての外観を見たとき、何故か不自然さを感じてしまう。

理由は、わかっている。外から見える構造(恐らく、主構造ではなく装飾なのだが)が、直線的であることだ。柱と梁で構成されている。

壁面の写真下の通り。



日本の建築基準法に従えば、構造設計は、柱や梁の剪断応力が評定となるから、構造計算的には、柱梁構造の方が設計し易いことは容易にわかる。

しかし、それは、見えない部分の主構造の問題であって、外に見える装飾的な外観は、直線のみよりも、曲線を活用した方が美的になる。構造物で曲線を利用するのであれば、アーチが代表的だ。

上の写真の外観を、アーチ状にするだけで、建物のイメージは変わる。柱や梁も断面を丸くすれば、更に、趣きも変わるだろう。

建物の全景は、下の写真の通り。全景には、すこし芸術的要素を取り入れた感はある。

ほんのちょっとの、手間なのだげど。



折角の公共施設なのだから、ほんの少しだけ、工夫をして欲しかった。

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