

医薬の祖神・少彦名命(すくなひこのなのみこと)と学問の神・菅原道真公が祭られている。延喜元年、道真公が京都から大宰府に赴く途中、持病の脚気(かっけ)がひどくなり、ここで平癒を祈願。不思議に痛み・むくみが治り、「脚気平癒の霊験」が広まったという。足を大事にした、かつての飛脚や芸人をはじめ、最近ではスポーツ選手も姿をみせるなど、「健脚」や「足の守護」を願う参拝者が増えたそうだ。
マラソンに熱中していた十数年前には、そんな話を聞いて何度か訪れている。決して信心深くはないが、縁起は気にする方である。素人ランナーが無理をしてよくヒザ通に悩まされる。振り返れば、私もその1人だった。フルマラソンやウルトラマラソンに何回か挑んだ。42㌔、80㌔を制限時間内で無事完走すると、頑張って耐えてくれた足に感謝したものだ。
この「服部天神」は鳥居が東側の国道176号沿いと西側の旧・能勢街道沿いの2ヵ所にある。能勢街道は池田にもつながっている。昔の人は宿場を経由して歩くのは長い距離も平気だったようだ。服部という地名は機織の技術を伝えた「秦氏」(はたうじ)が住んでいたからと言われるが、機織技術が真っ先に伝わったのは池田だった。
自宅からここまで歩けない距離でもない。いつか、歩いてみるか。
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