峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

団地のススキ

2007年09月26日 | 花木
 わが五月丘の団地の中には草木や花がけっこう多い。わざわざ植えたのだろうか、秋の七草のススキもある。団地の中央を走るメーン道路。その歩道に沿った石垣のそば、郵便局に近い片隅で、風に揺れていた。ほんのわずかではあるが、風情を楽しむのには十分だ。

 イネ科の多年草。漢字では「薄」。「芒」とも書く。細い茎や葉のイメージが、字体からも感じられる。別名の「尾花」は花穂の姿そのもの、動物のしっぽに似ているからだ。

 25日は、旧暦の8月15日にあたる。この夜の月は古来「中秋の名月」と呼ばれてきた。ススキを飾り、月見団子などを供え、酒宴を張って詩歌を詠み、名月を観賞する習慣があった。

 夜は雲もなくて“十五夜の月”が輝いて見えた<曇り空で見えないときには、次の日の“十六夜月”、さらに1日ずらした“立待月”で、名月を惜しんだという>。昼間に撮ったススキを思い浮かべて、ベランダから空を仰ぐ。団子もないが、頭の中で自由に映像を組み立てればよい。都合のよい“瞬間の月見”である。

 テレビでは、夜、福田新首相の会見や新閣僚の関連ニュースを伝えていた。輝きを見せてくれるだろうか。プロ野球の阪神は、ファンに大きな夢を抱かせていたが、この日も敗れた。あの躍進・輝きが消えかけている。

 明があれば、暗もある。その逆も…。

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