昭和40年代末、福山港内港(現リーデンローズの駐車場辺り)の悪臭は強烈であった。国道2号線を渡り花園町のバラ公園方面へ向かう際には息を止めたほどである。濁った港と近くの製材所から出る二つの臭いを私は未だにはっきりと覚えている。問題の場所は埋め立てられて市立大学などが出来て内港の端は大分東へ寄った。

現在、内港で海域環境改善の為の工事が行なわれている。海底に石炭灰造粒物を撒きヘドロの硫化水素を吸着し酸素濃度を増やそうという試みである。悪臭の元を取り除き最終的に海底の生物の数を増やすことができるのであろうか。事の経緯をじっくりと見ていこうと思う。