そして書店上の居酒屋(当時はかまど鷹野橋店だった)でコンパを開いたこともあった。昭和末期の蛮カラな大学生とこの商店街は非常に深いつながりがあったといっても過言ではない。私はショッピングセンター「タカノ橋こうせつ」の最後の姿を記録するために大手町5丁目を訪れたのだった。
店先に設置された顔出しパネルには肉屋の閉店チラシが2種類貼られていた。某テレビ局が取材に来ていたので自分の顔をパネルにはめ込んで記念撮影するのは止めておいた。
隣のもとパチンコ屋「フラッシュ28広島店(※平成23年に閉店)」前には「(株)日殖建設 事業用地」と印刷された広告シートが取り付けられており、同社が周辺の再開発事業に絡んでいることを知った。私は事業の進み具合を自分の目で確かめるために令和元年(2019)暮れに同地を再訪した。
喫茶「ルーエぶらじる」から「インド料理ガネーシュ」までの間がごっそりと消滅し「(株)GAパートナーズ」の管理地(約3,000㎡)に変わっていた。仮囲いの透明パネルからは北方の超高層ビル「ドコモ広島大手町ビル(高さ139m)」がよく見えた。ショッピングセンター・旧パチンコ屋などの跡地には地上15階建ての分譲マンション(2棟)が建設されることが分かった。
地元の人のブログ記事を参考にすると今年5月12日に地鎮祭が執り行われて新築工事が着々と進んでいるという。マンション名は「ソシオ大手町〈T‐SQUARE〉」に決まり令和3年(2021)12月に竣工する予定である。中国地方最大の都市は休むことなく変化し続けるのである。