goo blog サービス終了のお知らせ 

寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

デリス洋菓子店跡(福山市御船町2丁目8-20)

2013年11月13日 | 備後福山・記憶に残る店
国道2号・御船町2丁目交差点からカンデオホテルズ福山を望む。ホテルは平成20年(2008)6月のオープンで展望風呂がなかなかの人気である。ホテルが出来る前にはデリスという名の老夫婦が営む小さな洋菓子店があった。

私が洋菓子(ケーキ)好きになったのはこの店を知ってからだ。中学生の頃からチョコチョコ買いに行くようになり高校の修学旅行の帰り(志賀高原でのスキー)に甘いものが突然欲しくなり寄ったことを覚えている。

眼鏡をかけた奥さんはいつも私に「出来るだけ揺らさないように持って帰って下さいね」と言った(大抵は自転車で買いに行った)。確かに彼女の夫の作るケーキはとても美しく食べるのが勿体ないほどだった。味は折り紙付き(私は特にモンブランが好きだった)でホテルへも納めているという話を他所で聞いたことがある。

大家から立ち退きを求められて閉店する1週間前位に訪ねて奥さんに移転先を聞くと「残念ですが、もう歳なんで新たに店は出さずに廃業します。これまでありがとうございます」と言われた。名店は消えたが、その味は舌がはっきりと覚えている。デリスのケーキを手土産に持って女の子の家に行くと大層喜ばれたものだった。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TSUTAYAecobooks奈良津店(福山市奈良津町3丁目3-3)閉店

2013年11月05日 | 備後福山・記憶に残る店
TSUTAYAecobooks奈良津店がもぬけのからになっていた。国道313号沿いに大きな標識が出ておりフレスポ神辺モール2階のTSUTAYA啓文社神辺店(神辺町川北)に統合された(10月中旬頃)と書いてあった。

元々この店は啓文社ブックシティー店として開業。啓文社福山本通り店が営業を止めてから私はこちらを利用するようになったが、入船町のポートプラザ内に同社が出店したので奈良津町まで来る必要がなくなった。統廃合の波は大きな書店にも及び旧市街は刻々と変貌していく。

もぬけのから

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

啓文社福山本通り店跡(福山市笠岡町1-7)

2013年11月01日 | 備後福山・記憶に残る店
生粋の福山人にとって本通商店街は特に思い入れの強い場所である。18歳で地元を離れて広島市(安芸国)へ移住した私も商店街では相当お世話になった。尾道・福山エリアでは揺るぎない地位を確立した啓文社が支店をあちこちに造る(繁華街の分散が進行する)までは本通り店が福山の顔の一つであった。

所謂大型店舗の先駆け的存在で売れ筋は必ず置いてあった。私は啓文社の1階で「ムー」や「ノストラダムスの大予言」などを立ち読みしたものだが、買い物もよくした。入手困難な図書はここから取り寄せた。今ではアマゾンに注文すると翌日には物が届く時代だが、当時は1ヶ月待ちが普通だった(笑) 

塾

啓文社から南の筋は少年の遊び場だった。現まちなか情報室ぜっぴ(笠岡町1‐8)が「おたまじゃくし(中古の楽器店)」、そして皆成学院(同町1‐9)が「スガナミ楽器店」だった。

ダイアパレス本通り

とおり町交流館

平成10年(1998)3月竣工のダイアパレス本通り(笠岡町1‐13 ※1階がとおり町交流館)は「ショッピングセンター(旧ほんど~るピック)」跡地に建っている。センターは「もりい化粧品店」など数軒が共同出資して出来たもので地下1階に中華料理店などがあった。私は貴重なイタラエリのプラモデル(戦車)を買うためにセンターに寄ったものである。

国輝堂本店(スポーツ用品)、紀伊国屋結納店、大黒座(映画館)、はぶ文泉堂(文具)がある一角は賑やかだった昔のままだ。懐かしいショッピングセンターの写真をぜひとも「まちなか交流プラザふくふく(今町4-23)」に展示して欲しい。

まちなか交流ぷらざ

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スガナミ楽器福山本店(福山市東桜町7-1)

2013年10月31日 | 備後福山・記憶に残る店
スガナミ楽器が現在地に移転する前の旧店舗は「まちなか情報室ぜっぴ(笠岡町1‐8 ※ぜっぴとは備後弁で絶対の意)」の隣(南側)だった。昭和40年代末の記憶を辿れば純粋な楽器店である。

まちなか情報室ぜっぴ

それ故中学を卒業するまではレコードや音楽テープの類は久松レコード(延広町)やおとえんばん(霞町)で買っていたと思う。新店舗がオープンしてからは第三の選択肢になった。今でも地元で行われるコンサートチケット(井上陽水など)を買いに行くことはある。

スガナミ楽器は旧市街(城下)の老舗の部類に入る。昭和5年(1930)の段階で既に胡町に店を構えている。場所は日刊建設新聞社(胡町1‐7)の南側辺りだ。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧ダイイチ本店(福山市三之丸町6-8)

2013年10月30日 | 備後福山・記憶に残る店
現スガナミ楽器福山本店(福山市東桜町7-1)の斜向かいに家電販売のダイイチ(デオデオを経てエディオンと名称変更)はあった(今でも中国商事ビル屋上の赤い部分にDaiichiという文字の痕跡が残る)。コンパクトディスクプレイヤーが発売された時、私は中学生だった。ディスクを縦にセットする奇妙な機種を見るために何度もダイイチ(やアサヒデンキ)には足を運んだ。レコードからCDへの切り替わりは驚くほど早かったが、私はコンポを持っていなかったので音楽カセットテープの購入が主だった。

大学1年の夏休みのバイト代でミニコンポを購入したのもこの店だった。その後ダイイチはアサヒ(NHK福山支局の斜向かい辺りに位置した)も傘下に収めて順調に成長していった。松浜町へ移転する前の数年間はマンション・ダイアパレス三之丸(三之丸町7-7)の中に仮店舗を設けた(私の記憶が確かならば1~3Fだった)。

福山空襲で焼失を免れた稲荷神社

福山空襲で焼失を免れた稲荷神社2

マンションが出来る前は一体何が存在していたのだろうか。気になったので昭和40年の市街地図で調べてみた。当時は福山交通があり、ダイイチ(デオデオ)の仮店舗となる場所には稲荷神社が鎮座していたことを確かめた。余談になるが、福山駅南口で空襲被害を免れたのは当神社と鐵屋(くろがねや)の別宅、公会堂(現NHK)位であった。マンションが建設されるにあたって神社は南側に移されたという話である。

福山空襲で焼失を免れた稲荷神社3

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富久屋製菓(福山市伏見町4-16)

2013年10月29日 | 備後福山・記憶に残る店
ともちゃん食堂の前の路地を更に東へ進みNTTビルに突き当たる手前に一軒の和菓子屋がある。「富久屋本舗」という看板が目印。ここの女将さんは「かすり」の板前同様におもろい人だ。

『(アポ無し取材に)来たのがヤマネさんの方で良かったです』という彼女の暴露話に私は大笑いした。確かに妖怪もどきの相棒が食レポするよりはまだマシだ。正直店としては美女の小嶋沙耶香さんに来てもらいたかったであろう(他局だったかw)

最中

富久屋の看板商品が伏見最中。国の重要文化財である福山城の伏見櫓の瓦を形ちどった皮で適度に崩した粒あんを挟んでいる。

最中のあん

雨が続く(最中の大敵は湿気)場合は最中の製造を休むこともある。数に限りがあるので確実に入手したい人は電話予約が望ましい。城下町の人間の特権として伏見櫓を前にして良質のお茶と一緒に味わいたいものだ。

外装

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ともんちゃ(福山市伏見町4-3)

2013年10月28日 | 備後福山・記憶に残る店
繊維ビルの中に「ともちゃん食堂(昭和41年開店)」という小さな店があった。家族経営らしいほのぼのとした雰囲気が気に入ってビルが取り壊されるまでに何度か足を運んだ。

初めて店に入った時(関東から地元に戻って数年が経過した頃でまったく予備知識はなかった)のことはよく覚えている。先代に揚げ物を作ってもらいホップのよく効いたビールを飲み最期にオムライスを食べてびっくりした。今まで経験したことのない味だったのだ。

名物のオムライス

名物のオムライス(税込み価格690円)は注文時にケチャップソースかデミグラスソース(がけ)を選ぶシステム。はっきり言ってソースは必要ないと思えるほど上品で洗練された味だ(メニュー表にソース無しの選択があってもいいと思う)。フワフワの正統派オムライスを交番のお巡りさんも休憩中に楽しく食べているのであろう。

店は福山駅前交番前の路地を少し東に入った右手で猫カフェと居酒屋の間にある。黙々とフライパンを振る店主の姿はカッコいい。

ともんちゃの地図

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自由軒(福山市元町6-3)

2013年10月27日 | 備後福山・記憶に残る店
福山の城下町に生まれ育ち元町の自由軒を知らぬ者は相当なモグリである。分類上は大衆食堂兼居酒屋になるのだろうが、昭和の洋食屋と言う人もいる。常連は入口右手に置かれた一品陳列ケースから好みの刺身や惣菜の皿を手に取ってコの字のカウンターに向かいお姉さん(正確にはおばちゃん)に酒を注文する。

私はおでん(豆腐の味噌だれがけ)で焼酎の水割り(レモンの輪切り入り)を飲みチキンライスでしめるパターンが多い。ケチャップライスの味は母がかつて作ってくれたものによく似ている。昔からある福山駅前の飲食店は愛想をウリにしない所が多いが、自由軒は例外でカラッとした明るさがある。ふらりと暖簾をくぐった一見客が馴染みになる理由はそこにあるのかも。ちなみに上では20人程度の宴会も出来る。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする