goo blog サービス終了のお知らせ 

宮川酒店 「酒屋の嫁」のひとりごと

神奈川県/湘南の端っこ(?)、中井町にある宮川酒店の嫁が「嫁目線」でお酒たちを紹介します。

ピエール・リュック・ブショー ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ'07 シュール・リー

2009年06月22日 14時15分32秒 | 白ワイン


ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ2007 シュール・リー

原産国: フランス
品 種: ミュスカデ100%
タイプ: 白
造り手: ピエール・リュック・ブショー
価 格: 1575円(税込)



緑がかった淡いイエロー


香り
青りんごやライムの香り。

みずみずしいミネラル感があり、すこしイースト香も感じる。


味わい
果実味というよりもミネラル感がある。

フレッシュな酸がしっかりしていて、冷やしてキリッと飲める夏向きワイン。


  嫁の豆知識 「シュール・リー」 

 こちらのワイン、「シュール・リー期間7ヶ月」とのこと。

 「シュール・リー」とはフランス語で「澱ーオリーの上」という意味です。

 通常、白ワインの醸造過程では発酵が終わると

 ワインの澱を澱引き作業で速やかに取り除きます。

 これは澱の持つ匂いがワインに移るのを防ぐ為です。

 しかし「シュール・リー」では、ワインの個性を引き出すために

 澱引きを直ぐにしないで、澱とワインをタンクの中で接触させておきます。

 こうする事で澱の主成分である酵母菌体が自己分解してアミノ酸などが

 ワインに溶け込み、深みや幅をワインに与えます。 



さてこのワイン、お店の入り口入ってすぐ、ある意味「A席の木箱」に

並んでいる定番ワイン。

お店に入るといつも私の視界に入ってきて

その度、横目に見ながら「あなたどんなワイン?」と思っていました。

・・・はい、それでは頂きます



こちらのワインの友、それは「シーフードマリネ(店主・作)」



アオリイカ、ハマグリ、エビ、ホタテを

にんにく(丸ごと)+オリーブオイル+このワインで蒸し焼きし

レモン・オリーブオイル・塩・こしょう・千鳥酢 に浸す。

トッピングで手作りジェノベーゼとバジルをのせてみました。



エビ・イカにはミネラル感があるので

同じくミネラル感を持ち合わせるこのワインがよく合う。

ホタテにある甘味は、フレッシュなワインの酸と溶け合いとにかく美味しい

この方程式(・・・方程式だったの?)、まとめると以下の通り。

「魚介のミネラルさ + レモン + 酢」

        と

「ワインのミネラル感 & フレッシュさ」

        が

  ベストマリアージュ


美味しかったな~。

その一方、嫁目線では今日の食材、お魚屋さんでふんだんに買った魚介類、

・・・ちょっぴり贅沢よ

明日からお財布の紐が固くなります


レッドツリー シャルドネ 2007

2009年06月13日 15時06分49秒 | 白ワイン


レッドツリー シャルドネ 2007


原産国: アメリカ カリフォルニア州
品 種: シャルドネ100%
タイプ: 白
価 格: 1050円(税込)

この価格でこの味わい、かなりの安ウマワインです!
でもね、ラベルがちょーっと安っぽい?


淡いイエロー


香り
杏仁豆腐のようなまろやかで

トロピカル系・パイナップルの香り

その中にバターの香りも感じる


  嫁の豆知識 

 このバターの香りは、乳酸発酵の段階で加わった香りです。

 ワインにはアルコール発酵させた後に、乳酸発酵させるものがあります。

 乳酸発酵とは、乳酸菌によって発酵させるあのヨーグルトと同じ発酵方法。

 なんでこんなことをするかというと、ワインの鋭い酸味をヨーグルト的

 (このワインではバター的)なまろやかな酸味に変え、よりふくよかな

 白ワインに仕上げるためです。

 逆に言うと、フレッシュで爽快な若飲みタイプの白ワインは

 乳酸発酵せずに造られています。


味わい
パイナップルのようなやわらかい果実味と

ほどよい酸味のバランスがよくとれていて

樽の風味も心地よい。




こちらのワインの友・・・

店主(夫)が昼間のテレビで見かけどうしても作ってみたくなった

 (・・・お仕事ちゃんとしてるのかい?)

「やわらか煮ぶだ




忘れちゃいけない箸休め

「ざく切りキャベツ・ビネガードレッシング(店主・作)」




生姜焼きにも似ているが、もっとコクのあるぶた煮の

あのたまらない「脂」と、シャルドネのやわらかい果実味・

バターのようなまろやかさがまさにベストマリアージュ

とってもよく合う。

両方の「美味しい」味わいを重ねあう感覚で楽しめます。

・・・でも、箸休めの「ざく切りキャベツ」が両者を引き立てるのに

大活躍しているのを忘れてはいけない。

Good job






フェディリチャーネM・ビアンコ・ポンペイアーノ

2009年06月09日 11時18分40秒 | 白ワイン


フェディリチャーネM・ビアンコ・ポンペイアーノ

当店、この夏おすすめ!ビールのようにゴクゴクいける!


原産国: イタリア カンパーニャ州
品 種: ファランギーナ種 ・ コーダディヴォルペ種
タイプ: 白 弱発泡性
価 格: 1218円(税込)



緑がかったレモンイエロー


香り
香りがとっても控えめ。

かすかに青リンゴのキャンディの香りがする。


味わい
微発泡と爽やかな青リンゴのフルーティさを感じる。

やさしい柑橘系の酸もある。

個性が控えめでとってもシンプルなワインなので

どんなお料理とも合う。

逆にワイン単体だけでは楽しめないかも。

アルコール度数も10.5%とワインにしては低いので

ビールの代わりにゴクゴクいける。

一度コルクを開けると一本飲めてしまうほど、軽くすっきり。

・・・でもコルクが堅く開けるのが大変でした。




何度も言いますが、この夏、当店おすすめ

「ビアンコ・ポンペイアーノ」さん。

こちらに合うお料理は・・・


マグロとトマトのサラダ with アンチョビソース





そら豆・玉ねぎ・桜海老・青海苔のかき揚げ





口の中に広がるマグロの脂とアンチョビオイルの濃厚さを

このワインが気持ちよくリセットしてくれる。

親戚の文彦おじさんから頂いたそら豆のかき揚げ。

こちらも野菜に馴染む天ぷらのオイリーさを

やはり心地よくリセットしてくれる。


これぞまさに「素晴らしいデイリーワイン」であ~る


カレラ・シャルドネ・セントラルコースト2001

2009年06月08日 11時46分39秒 | 白ワイン


カレラ・シャルドネ・セントラルコースト 2001


原産国: アメリカ カリフォルニア
品 種: シャルドネ100%
タイプ: 白
価 格: 2940円(税込)
造り手: カレラ

      カリフォルニアのロマネコンティと言われるカレラ。

      ロマネコンティが大好きで、

      土壌から苗からロマネコンティを真似て造ったそうです。

      苗はロマネコンティからもらってきたとのこと。

      ・・・ちなみに夫もフランスへ行った際、ロマネコンティの畑の土を

      少々拝借させて頂き、瓶に詰め飾ってあります。

      無断でごめんね。




淡いイエロー


香り
若さのある(控えめな)パイナップル

樽香ロースト=ビスケットのような香り

乳酸系の香り(ヨーグルト)もする。

果実味というよりも、醸造&熟成の香りが主体


味わい
葡萄の甘み(果実味)がしっかりある。

酸がやわらかくまろやかでトロピカルフルーツのような味わい。

 ↑「マロラクティック発酵」により、通常葡萄が持つりんご酸から
   乳酸に変化している。

余韻(アフター)には苦味も感じる。



そんなあなたに(ワインに)合う料理。

それは「なすベーコンのチーズグラタン」




オリーブ油で揚げ焼きしたなすにモッツアレラ・パルメザン・

ついでに市販の「とろけるスライスチーズ」&トマトソースが

重なり合っています。



このような各食材が主張し合ってるお料理に合うのは赤ワイン

・・・と思いきや、シャルドネのようにしっかりした白ワインも合うかもしれない。

ふふふ、いただきま~す



焦げたチーズ感と樽のロースト感が、ロースト感が・・・・

・・・それなりに合う


ズバリ、今回は軽めの赤ワインの方がチーズの重さとマッチしたかもしれない。

それとも「とろけるスライスチーズ」まで入れて重すぎたのか・・・。

そんな時もあるさ。



しかし怪獣さんたちは大喜びで食べてくれました。


↑お手伝いありがとう。



↑怪獣・妹、にいににちょっかい出さないで食べなさーい。




パーラ・クラビリス2007

2009年06月04日 13時56分48秒 | 白ワイン



パーラ・クラビリス2007

原産国: イタリア サルデーニャ島
品 種: ヴェルメンティーノ100%
タイプ: 白
価 格: 1743円(税込)



緑がかったイエロー

香り
ライムやライチ、花の香りも感じられます。

味わい
しっかりしたミネラル感が味わいをキリッとさせ

フレッシュでさわやかな味わい。

酸には丸みもあり、フルーティーで親しみやすい。

一言・・・「美味しい」と言いたくなるワインです。




「ヴェルメンティーノ」という品種、

魅力的で香り高い葡萄。

この品種を栽培しているサルデーニャ島では、

高い酸を得るため早めに収穫し爽快な特徴のあるワインを造っています。

海の近くで栽培されてる葡萄なので

やっぱり魚料理との相性が抜群




さてさて我が家では、こちらのワインの友は、

「鯵のガーリックオイルがけ」

                             


「鯵の甘酢サラダ」




・・・にしてみよう


塩焼きした鯵に、フライパンで熱々に熱したガーリックオイルを

ジューとかけてみました。

「鯵の脂・ガーリック風味のオイル」 と

爽やかな味わいのこのワインが

何ともよく合う

鯵→ワイン→鯵→ワイン・・・といつまでも繰り返してしまいそう。

いいな~、こういう時間って

しかし現実は怪獣たちをお風呂に入れる時間。ゆっくり楽しんでる暇はない。

ママ業・嫁業はまだまだ続く



ドメーヌ・アラン・ブリュモン 「ガスコーニュ ブラン」

2009年06月02日 09時37分27秒 | 白ワイン
 

ドメーヌ・アラン・ブリュモン 「ガスコーニュ ブラン」

↑このワイン、レストランのお客様より度々ご注文を頂きます。
ありがとうございます。


原産国: フランス
地方名: 南西地方
品 種: グロ・マンサン50% ソーヴィニヨンブラン50%
タイプ: 白 やや辛口
価 格: 1200円(税込)
 


グリーンがかったレモンイエロー。

若々しく透明感があります。

ワインを注いだグラスの写真を撮ればよかった、と

1本飲み終えた後に気付きました。

まだまだ未熟な私です。


香り
レモンライム・柑橘系の香り。


味わい
さっぱりした果実味があり、

フレッシュな酸が全体を覆い持続性ばっちりの

若さ溢れるワイン。

 ・・・若いっていいな(余談


               

この日のワインの友は、農家を営んでいる親戚の文彦おじさんが持ってきてくれた

「おかひじき」と「不揃いチビきゅうり」。

「青」には「青」が合う。

青々しく、若々しいワインだからやっぱり青いものがよく合うはず。

おかひじき+鰹節+おしょうゆ を口に入れ

青っぽさが広がる中で飲むこのワイン。

結構いける






そんなこんなで2時間ほど経った頃、

気付くとワインの味わいは「フレッシュさ」というよりも

「かりんまではいかないが、柔らかく青リンゴのまるみ」を持つワインに

大変身を遂げていました。

お腹が満たされたころ、ちゃーんとワインって

ゆっくり飲める食後酒?に変身してくれるのね。

ステキ