宮川酒店 「酒屋の嫁」のひとりごと

神奈川県/湘南の端っこ(?)、中井町にある宮川酒店の嫁が「嫁目線」でお酒たちを紹介します。

丹沢山 純米吟醸 ひやおろし

2010年10月30日 19時12分27秒 | 日本酒
気分は日本酒なのである。日本酒が飲みたい夜なのだ

新政ひやおろし」はお陰様で完売です。ありがとうございました

「浦霞ひやおろし」も完売でして、今は「大山ひやおろし」と「丹沢山ひやおろし」をお届けしています。



お隣町の山北町にある酒蔵、川西屋酒造の丹沢山というお酒、地酒である。

秘かに都内でも販売、飲食店さんにも置いてあったりする。



▲このセット、私の毎夜の親友である。母から「調味料でも置いて」ともらったトレーに

今宵の親友(お酒とおつまみ)を置き、時には店主とお仕事について話し合い、

時にはボ~としながら、時には(得意の?)妄想を繰り広げながら

素敵なリラックスタイムを満喫しているのである



  

足柄産の若水というお米を使って造られたひやおろし。吟醸香が心地よく米の旨味も感じる。

私の丹沢山のイメージは「綺麗なお酒」である。透明感があり、ワイングラスがよく似合う。

相棒はアルドイーノのブラックオリーブ。日本とイタリア、生まれも育ちも違うのだが意外と仲良く、

お互いを引き立てあうコンビである。

このブラックオリーブは味わいマイルドで旨味がある。日本酒の旨味といい具合に仲良しなのだ。



こんな国際恋愛(?)も是非お試しあれ。ごちそうさまでした


◎丹沢山 純米吟醸ひやおろし 1.8L 3465円(税込)・720ml 1733円(税込)
◎アルドイーノ ブラックオリーブ「ネレ」1050g 1575円(税込)


ピアノフォルテワイン会開催しました

2010年10月27日 14時01分14秒 | ワイン会
前回の「ピアノフォルテワイン会 at 宮ガーデン」から早数ヶ月、久々にワイン会を開催しましたお店貸し切りです。

テーマ:『フランスワインを知る

ワインは全て店主セレクト。その相棒達(お料理)はピアノフォルテさんが腕をふるってくれました。


この日のワイン達(と、カウンター内でワインを説明しながらサーブする店主)を一挙公開!

 
                 ▲フィリップ・バリヴェ/セルドン で乾杯

 
【左】ボネ・ユトー / ミュスカデ・ゴートロニエール'08 (品種:ミュスカデ)  
【右】ヒューゲル・ペール・エ・フィス / アルザス・リースリング'08 (品種:リースリング)

 
▲店主持ち込みの相棒は「モッツアレラ!」じゃない、木綿豆腐とイカ寿司にソルト&オリーブオイル(あのパクリか?

グレープフルーツの皮のような爽やかなミュスカデやミネラル感たっぷりのリースリングは魚介と相性抜群である

 
【左】ドメーヌ・デュ・パ・サン・マルタン / ソミュール・ブラン"ジュラシック"'08 (品種:シュナン・ブラン)
【右】ドメーヌ・シュブロ / マランジュ・ブラン'08 (品種:シャルドネ)

私の「今日のオキニイリ」は【左】のジュラシックである。洋ナシのような香り、酸もあり、独特な味わいと風味がいい。


そして赤ワインたちは、

 
【左】メゾン・ルー・デュモン / ブルゴーニュ・パス・トゥ・グラン'07 (品種:ガメイ、ピノ・ノワール)
【右】ドメーヌ・デ・ラ・モナルディエール / ヴァケイラス・レゼルヴ・デ・ドゥー・モナルデ'07 (品種:グルナッシュ主体)

  
▲タンシチュ~、絶品。

 
【左】ドメーヌ・ベルナール・ムニエ / シャンボール・ミュズィニー'05 (品種:ピノ・ノワール)
【右】シャトー・トゥール・デュ・オー・ムーラン'98 (品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー主体)

【左】のシャンボール・ミュズィニーは、心地よい酸味のあるイチゴのようで、大変美味しかった


▲リストには無いが、ルイおじさんのワインもサプライズ参加だったり。





ゆったりとした時間と共に、気づくとカウンター内に立ってお仕事をしているのは

ピアノフォルテ常連のお客さまたち。(カウンター席にオーナー座ってます、さてどれでしょう。ふふふ

お客さまとお店がどれほど仲良しか一目瞭然で分かります。素晴らしい



次回は11月21日(日)「プリムール2010!ボジョレー・ジャズライブ・パーティ」です。

イタリアノヴェッロや大岡さんのワインなど、只今(店主が)企画中。

ふるってご参加ください。詳細はまた後日

嫁、東京ワインコンプレックス(試飲会&セミナー)へ行く

2010年10月22日 10時27分23秒 | 嫁事情
お勉強を兼ねて「東京ワインコンプレックス」へ行った。

来ている方々のネームプレートは横文字ばかり、ワインに詳しそうな人ばかり・・・に見える

しかしもはや怖いものはない。ここまで来たら(どこまで?)「酒屋の嫁」だって行くのだ。



この日とてもおもしろい話を聞いた。「チリワイン事情」である。

フランスやイタリアワインと比べるとあまり目立たないかもしれないが、

チリワインはコストパフォーマンスの高いものが多い。以前ご紹介したコノスルもその一つである。

チリには400~500のワイナリーがあり、大変なワインブームで多くの人がワインを愉しんでいるそうだ。



そんな中「ブティックワイナリー」とか「ガレッジワイン」というのが秘かに注目を浴びている。

別名「創造家ワイン」、そう、ワインを好きな人が個人的に自分用のワインを自分のガレッジで造る。

利益よりも楽しさ、小さな生産者が造るワインがおもしろい(おもしろそう)なのだ。



そんな人達が集まって立ち上げた「MOVI-モヴィ-」というグループには、ワインが好きな彫刻家や

子供の頃からワインが造りたく、その為にはお金がいる。だから弁護士になって稼ぎワインを造っている

スイス人、イタリア・スローフード協会本部の理事、ワインメーカー兼オーナー、などなど様々な人が

集まっている。



そしてMOVIの試飲会は、商業的な試飲会というよりもそれぞれが友達に飲ませるために

開かれているようなものらしく、私としてはその光景を想像しただけで楽しくなってしまう。

(隙あらばそこに居合わせて飲んでみたい

そんな状態なので、もちろん市場にはなかなか出回らず(出回れず)造っても

半分以上は友達に売り、残りは引合いがあればワインショップに売るそうだ。



自分の好きなワインを自分で造る・・・幸せな人たちだ。

その幸せな人の一人ミゲル・ベソイアンさん。彼のガレッジはこんな感じ。



見づらいが、大きなタンクは牛乳を冷やすタンク、ビールのタンクなどをリサイクルしたものである。

ここでガレッジワインを造るのだ。そしてこの日、私は彼の初リリースのガレッジワインを

ちょっとだけ飲むことができた。本当に、本当に試飲会は素敵である

品種はカメルネール主体で、果実味よし、タンニンよし、バランスのとれた美味しいワインであった。



はあ~、お腹一杯、心一杯。満喫した1日だった

さあ、果たして私はお店に帰ってこの情報を店主に報告・説明し、ガレッジワインを皆さまに

お手頃価格でお届けすることが出来るのだろうか。

乞う(ちょっとだけ)ご期待







怪獣兄・釣り人になる(なれ?)

2010年10月19日 11時47分06秒 | 長男とんきち・長女ちんぺい・次女かんこ
親が子供に抱く様々な期待や夢は、

それを子供に押し付けない限り自由だと思っている。

酒屋の息子としてこの世に誕生した怪獣兄(・・・このフレーズ、以前にも書いたような)、

「酒屋四代目」という将来もあるかもしれないが、母は決してそれを懇願している訳ではない。

怪獣兄の人生はもはや彼のもの。自分の足で歩くのだ

・・・という前置きをしておいて、母は願う



「大きくなったら何になる?



(1)ワイン醸造家

(2)料理人

そして「(3)釣り人」。。。なんていかがでしょう。



その妄想の一歩を踏み出すべく、運勘根さんのお誘いで、怪獣兄、父と舟釣りへ行った

怪獣兄としては、数年越しの夢が実現したのである

その様子を、温かく見守ってくださる怪獣兄妹ファンの方たちにこのブログでお伝えしたのですが

母は一緒に参加していないので何とも言えず、この画像でお許し下さい。

 

「鯖は釣ったらすぐに血抜きをしないと・・・」と必死に説明していた怪獣兄。

サバをベランダでBBQしたいと騒いでいたが、両親に軽く聞き流され・・・

 
▲サバの竜田揚げ&ねぎソース   ▲アジのたたき

で頂いた。「釣りたてのお魚を夜頂く」とても贅沢である。

そして釣られたお魚たちに感謝の気持ちを込め、残さず食べる。

いつになく食育につながるマジメな一日であった。

とても良い文末なのでこのまま終わります。最後までお読み頂きありがとうございました


シャトー・ラフィット・ロートシルト1972

2010年10月14日 15時39分47秒 | 赤ワイン
日頃はもっぱらデイリーワインを愉しんでる私であるが、

この日は「今が飲み頃」というヴィンテージワインを開けることにした。

1972年、38歳のワインである。かなりいいお年頃なのである。

せっかくなので、ワインの相棒を次から次へと作る職人がいるけせらせらへ行き、

酔い人も呼び出し、見知らぬ隣に座るお客様も巻き込み、

とにかくみんなで「シャトー・ラフィット・ロートシルト」を頂こう。なかなか素敵な夜である。

 

さあ、どんな香りでしょうか?

職人:  紅茶
歌人:  熟したバナナ
お客様: ドライトマト
酔い人: なめし皮
店主:  土っぽい、タバコのような香り
嫁:   いい香り(なんだそりゃ)

もちろん答えはない。嗜好品はその人のもの、その人が感じたことが「答え」なのだ。

でも職人の言う「紅茶」やお客様の言う「ドライトマト」は、なーるほどと感心してしまった。

綺麗なルビー色。優しい酸とタンニン、きめ細かい味わいだ。

余韻も心地よく、「上品」という言葉がとてもお似合いのワインである。



相棒たち&スイーツはこちら。

 
▲ホロホロ鳥を蒸してキノコと野菜、温泉玉子を添えトリュフオイルで仕上げたサラダ。絶品もいいとこである

 
▲大好きなさんまのパスタ(肝ソース)  ▲ブドウムースがはさんであるケーキ


お肉のパテやチーズ、どれも美味しくどれもワインと合い、すぐにお腹がいっぱいになってしまった。

ああ、いつまでもお腹が満腹にならず、ずっと食べ続けられれば(飲み続けられれば)いいのにな。

大変美味しく、愉しい時間でした

ごちそうさまでした、そしてありがとうございました










「ハイタツ」業務

2010年10月11日 14時49分24秒 | 嫁事情
夏が始まる頃からふと「ハイタツ」業務がしたい!と思うようになった。

重たい生ビールの樽や瓶ビールは筋トレしないと持てないので

ワインや焼酎、リキュールなど、私が持てる商品の納品に出向くようになった。

理由はただ一つ、「お客さまに会うため」である。

お店に来店されるお客さまは私がお店にいれば会えるが

飲食店関係のお客さまはそうはいかない。自分から行くしかないのだ

主に厚木~秦野の飲食店さんに納品していて、時にはお店の方と話が出来る。

些細なやりとりながらも、コミュニケーションをとるのは楽しい

そしてお客さまが求めている「何か」に少しでもこたえられたら

ハイタツ」業務をしている意味があると思う。



きっといつか生樽を片手で持ったり、瓶ビールを軽々持ったり・・・

そんな日が来て欲しいような、来なくてもいいような

そうなった時にはまさしく「酒屋の嫁」から「酒屋のおかみ」に大変身を遂げているにちがいない

その日は近い?・・・いや、遠い




クズマーノ/ロザート2008

2010年10月05日 11時04分03秒 | ロゼワイン
シチリアのロゼワインを頂こう。

シチリアに行ったことはないが、イメージとして蒼い地中海、クリアな青空

海沿いの風を感じながらテラスでワインと魚介を堪能し・・・

と夜遅く、この田んぼの前にたたずむ宮川酒店の3階(住まい)で妄想にふけるのである。

・・・この時間が楽しい

たとえシチリアに行けなくても、そこで造られたワインを頂くと

ちょっとだけ気分は海外へ飛び立ったような・・・日々の妄想のおかげである

もともと私は単純で、どちらかと言うと「取り扱い簡単」なタイプだと自分で思っている。



クズマーノ/ロザート2008

●原産国: イタリア・シチリア州
○造り手: クズマーノ
●品 種: ネレッロ・マスカレーゼ100%(シチリア原産)
○価 格: 1565円(税込)

 
クズマーノという造り手、2000年創業の若いワイナリーだが品質とコストパフォーマンスの

高さで人気があるようだ。シチリア全土に8ヶ所のテロワール(=葡萄が育つ環境)の異なる

畑を所有しそれぞれの土地の個性を生かしたワイン造りを目指している。

濃いめのしっかりした味わいで赤ワインに近いロゼである。

微かな苦味がどんなお料理にも合う予感

我が家はたまたま麻婆豆腐であったが、すんなり仲良く頂けた。

じいじお手製のキュウリの粕漬け。甘さが丁度よく絶品なのだ

その甘さとワインの心地よい苦味が何とも嬉しい。

 



そして↑このガラスキャップが乙女心(おいおい?)をくすぐるのであ~る。

ごちそうさまでした