「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

一般病室への移動

2016年09月20日 | 日記
手術から3日目、妻が一般病室に移ったとの連絡を受け、娘とともに病院に行ってきた。

まだ、体中に点滴や検査のためのチューブが繋がれて痛々しかった。
意識はあるが朦朧とした状態で話すことが別人のようでもどかしかった。

「変な声が聞こえて襲われそうで怖いから部屋を変えてほしい。天井のシミが洪水になって溺れそうだ」などの言動が被害妄想状態で「大丈夫だよ」としか何とも対応のしようがなかった。
目が虚ろで、私たちを身内と認識していないようにも思われた。

この状態は「術後譫妄」といい、認知症と同じ状態で大きな手術の後にみられる症状だとの看護婦さんの説明があり、インターネットで調べると同じ解説がされていた。
2~3日後には解消されるとのことである。

出来るだけ近くに居てあげようとは思っても、自分自身の怪我の通院もあって八方塞がりの状態で忸怩たる思いであった。

こんな時に近くに嫁いでいる娘がいろいろと世話をしてくれて有難く感謝でいっぱいだ。
遠くにいる娘も駆けつけて3人の娘が揃って世話をしてくれた。
娘を子どもにもってよかったと思った。

傷の回復の方は順調で3週間位で退院できるだろうということだ。

自分の怪我は3か月位といわれて未だ歩けないが、当分は子供達に連れられて毎日妻の付き添いに通おうと思っている。

家の周りでは既に稲刈りが始まり、

庭の金木犀が黄色い花をいっぱい咲かせていい香りも漂ってくる。

いつもの木陰に彼岸花も咲いていた。

どんどん秋が進んでいる。