そこはかとな紀

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三十三間堂

2009-04-08 20:39:34 | 博物館
 平家が後白河上皇のために建立したといわれる、鎌倉建築最長の120mの伽藍は内部もすごかった。というのも、千手観音像が千一体あるってこれまたすごいわ。一歩内部に足を踏み入れた途端に圧倒されるその存在感!我々現代人は工場制機械工業の時代に生きているので実は、同じものがうず高く積まれていたり、同じ製品がはるか彼方まで並べられている風景はある意味慣れているわけである。ところがこちらの千手観音は全部手作り。主体になったのは運慶快慶親子の仏師集団。このことからもこの仏師集団が恐ろしく効率よく編成された職人集団だったことが見て取れる。一体一体じっくり見ると観音様のお顔が微妙に違うし、当時の日本人の顔が反映されているんだろうなあ単純に千手観音が1001体だから手の数は100万1000本?と思うんだけど実はこのお堂の千手観音は40本の手を持っています。つまり40*1001 つまり40040本の手!!!往時の後白河法皇の栄華が偲ばれますねえ。

 この三十三間堂が江戸時代になって別の意味で注目を浴びます それが通し矢です

通し矢

 三十三間堂の柱には将軍家光の寄進による鉄の鎧が貼り付けられていたり、館内の展示には矢柄が刺さってササラのようになった垂木が会ったり これもまた往時を偲ぶ展示内容でした。後で知ったのですが天井にはまだ矢柄が一本残っているとか イヤア勉強になりました。
 写真は射場から 的のあるほうを見た絵です この軒下を一晩で1万本以上射たといういうんですから信じられません。
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