野菜ソムリエプロtamitanのブログ

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イチジクは花である

2018-08-18 | 野菜のコト


イチジクの季節がやってきました!!
イチジクは漢字で書くと「無花果」ですが、花が無いわけではありません。

というより、むしろ花を食べています。

そう、いつも食べている「果実」だと思っていたイチジクは花の集まりなんです。
花なので日持ちはしません。すぐしな~~っとなってしまいます。
だから収穫したら早く食べましょう!!

イチジクの中にあるツブツブ、あれが「痩果(そうか)」という部分で、簡単にいうとあのツブツブが果実ということになります。
その周りのビラビラが全部花。

花が内側に向いていてどうやって受粉するのかというと、「イチジクコバチ」という小さな虫がイチジクのお尻の穴から入ってきて中で産卵します。
卵からかえった幼虫は中の花粉をくっつけてお尻の穴から外へでていきます。
そして別の花の中にもぐりこみ、受粉するわけです。

え~~っ!?だったら中に虫がいるかもしれないって??

今日本で栽培されているイチジクは「単為結果性」といって受粉しなくても果実が肥大するので、イチジクコバチは必要ありません。だから安心して食べれますよ~~。

よく店頭で見かける赤いイチジクはほとんどが「桝井ドーフィン」という品種です。国内栽培の約80%がこの品種ですが、イチジクにはほかにもいろんな品種があります。
在来種である「蓬莱柿」や、緑色をした「バナーネ」「ホワイトゼノア」などといった変わり種もあります。
ホワイトゼノアは皮ごと食べれて、とっても甘くてとろけるような食感。

ただ外側が青いので収穫時期の判断が難しい(笑)
青いイチジクの栽培に慣れた農家さんでないと、完熟の頃を見分けるのが難しいですね。
なかなかスーパーでは見かけませんが、もし道の駅やデパートなどで見かけたらぜひ買って食べてみてください。
いつも食べている桝井ドーフィンとはまったく違った食感、風味が楽しめますよ♪

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