カッちゃんは、
大学生活の中で、
親が苦労して学費出してるのに、
本人は、
どこ吹く風対応をしていた。
こういう公家気質に両親の不満は燻った。
そして、
カッちゃんが、
スマホゲームの課金のやり過ぎにガチギレした親は、
アルバイト探さないと、
小遣い抜きの1日一食生活を申し入れて来たので、
カッちゃんは狼狽した。
しかも両親は、
今月中という期日まで要求してきたので、
カッちゃんは、
必死に、
バイト探しをした。
が、
どこからも、
不採用やった。
悲しく夜空を見ていたカッちゃんのところに、
母親が、
とあるクリーニング工場の作業員募集チラシを持って来たので、
そこに行くことにした。
ここのクリーニング工場は、
ひと月を体験採用ということで、
仕事を覚えるまで、
時給10円やった😱
工場内は、
工場長と3人の作業員だけで、
重労働してるのが現状やった。
私語禁止!
遅刻は3回したら解雇!!
雇用条件むちゃくちゃやった。
ここの工場長というのが、
眼鏡した痩せ型のインテリ風50代男やったけど、
怒鳴りと嫌味を私国語にしていた。
最初っから何をしたらいいのかわからないカッちゃんが、
何をすればいいのか尋ねたら、
「仕事はな、見て覚えて、動くもんや‼️」と激しく怒鳴った!
カッちゃんは、
近くにあった作業用スパナ🔧で叩こうか🤬と一瞬思ったという。
ここにマサキチというヤンキーが遅刻して来た。
工場長はキレて、
「マー坊❗️今度遅刻したら解雇や‼️」と怒鳴った!
他の作業員たちも、
「マー坊遅いよ」と言ったので、
マサキチは、
「めんごめんご」と笑って応対した。
カッちゃんはマサキチに、
「マー坊。これからよろしくお願いします」と言うと、
マサキチは、
「お前、初対面でマー坊とか言うな‼️」とガナった!
ここに、
本社の営業部長が来て、
客からクレームが来たことを、
やかましく工場長にガミガミ小言した。
マサキチはカッちゃんに小声で、
「エエ気味や!ドラいもんが」と言ったので、
カッちゃんは、
ナンで工場長がドラいもんと悪口されてるのか尋ねると、
身も心も乾いてる奴やからとマサキチは説明した。
営業部長が帰ると、
工場長は自室に行き、
大号泣😭した‼️
それは5分あまりも、
工場内に響いた。
マサキチは気にすることなくカッちゃんに、
「本社のお偉さんに怒られたらいつもああなのさ。泣き終わったら、自作の感謝の歌をみんなで唄わされるぜ」、
と言った。
あんじょう、
泣き終わった工場長が、
ギターを持って来て、
全員集めて、
自作の曲を弾き始めた。
みんなはその曲に合わせて、
大声で唄った。
「🎤生きることに感謝して、いきむことに感謝して、イケることに感謝しよう。なにごともなにごとも、クリーニングに対処しよう」
カッちゃんは、
むちゃハズい歌やったと当時を振り返る😩
お昼を過ぎて、
少しずつ、
カッちゃんも作業に慣れて来た。
とにかく、
ドライクリーニング中心やから、
コツを掴むまでが大変やったらしい。
そこに、
二人の年配男性客の二人が、
工場内にガナり込んで来た❗️
ドライクリーニングで失敗があったと食ってかかって来た。
マサキチはカッちゃんに、
「あのガナってる奴がクマ。後ろにいる奴がシマや。どっちもクレーマー!」と教えてくれた。
クマは、
工場長に叫び立てた‼️
シマは、
時間が長引きそうなのを知ってか、
ポケットから折り畳んだ新聞出して、
読み始めた。
カッちゃんがマサキチに、
「また工場長、泣くんじゃないんですか😧❓」と問うと、
マサキチはクスっと笑い、
「まあ見てな」と言った。
工場長は土下座🙇♂️して、
「申し訳ございません‼️」と詫びたが、
クマは、
「こんな壊れ仕上げで金をもらうとは、貴様はサギや‼️」と叫んだ!
工場長は頭を抱えて、
倒れた❗️
が、
しばらくして立ち上がり、
「1991年1月17日。アメリカ軍がイラクを空爆しました。私は、入ったばかりの工場で、石油が入って来なくなったら、仕事はどうなるんやろか?と、気が気でなりませんでした。アメリカ軍は容赦なくクラスター爆弾を使用しました。それはそれは、イラクの夜空が、花火大会かと思われるほどの閃光がまたたき渡りました」と言うと、
急に新聞読んでたシマが顔を上げ、
「大変や‼️イラクがイスラエルにミサイル撃ったらしいぞ‼️」と叫ぶと、
クマも青ざめて、
「大変や❗️また中東戦争起こるぞ❗️石油危機や❗️」と騒ぎ出した。
工場長は必死に、
「大丈夫ですよ❗️アメリカと多国籍軍が勝ちます❗️」と大声でなだめた。
一部始終を呆れて眺めていたカッちゃんに、
マサキチは、
「都合が悪くなったら寸劇しやがんだよ。ドラいもんは」と教えてくれた。
カッちゃんは愕然と、
「でもよく、お客も付き合いますね😳❓」と問うと、
マサキチはあくびして、
「暇やからじゃねーの」と言った。
バイトが終わり、
カッちゃんは、
帰宅して、
その日の出来事を深く考えた。
ズバリ、
日常と自分という考え事で、
結論は、
毎日のように、
持ち越しとなるんやった。