
(画像はイメージです。当記事とは無関係です)
かつて、
教育されてた立場のトモコが、
教育する側へと変わっていく。
ズバリ、
小学校教諭。
が、
赴任先の学校では、
生徒を同一に重んじるように、
PTAから圧がかかっていた。
しかも、
PTAとは名ばかり。
実際は、
モンスター・ペアレントの社交クラブに等しかった。
PTAは2つのことを申し入れていた。
ひとつは、
運動会の100メートル走は全員1位にすること。
ひとつは、
学習発表会では「シンデレラ」をすること。
その際には、
女子は全員シンデレラで男子は全員王子様というもんやった。
トモコは考えた。
子供の内に、
ちびっとだけでも優劣の概念は必要じゃないかと----🤔
運動会当日。
トモコはPTAに全員1位を約束した。
が、
先に到着した子供から、
1位の下に秒速表記をすることを条件にした。
ひとりの保護者のオンナが厳しく、
「先生。宅の子だけ秒速ではなく、音速表記にしていただきます😤」と言い放った!
トモコは、
JALの旅客機といえども音速で走ってないことを説明した。
こうして、
運動会は無事に終わった。
そして、
季節は変わって、
学習発表会当日。
女子は全員シンデレラコスプレしていた。
が、
シンデレラセルフという女子のそばに、
シンデレラママ、シンデレラ長女、シンデレラ次女がいて、
掃除をしようとするシンデレラを、
「そんなことしないでください。あたしにやらせてください」と、
スポンジ🧽の取り合いしていた。
PTAは満足した。
次に、
シンデレラ魔法使いによって、
宮殿に来たシンデレラセルフに、
王子コスプレした全男子生徒が、
王子0から20くらいまでいた。
トモコはPTAに、
「このシンデレラには午前0時の鐘🔔がありません。なぜなら、王子0が午前0時を封印したからです」
と、
説明。
ダンスの際、
シンデレラセルフがデブい王子の足を踏んでしまった。
その時、
シンデレラセルフは慌てて、
「ごめんなさい王子親方❗️」と言った。
この王子の保護者のデブいオンナが、
「は😳王子親方😳😳❓」と驚いてる間に、
すぐシンデレラセルフは、
「ごめんなさい、王子オーランド・ブルーム」と言い直した。
トモコは、
「時々、セリフを間違えられて、かわいいこと」と微笑んだ。
が、
先のデブい保護者は、
「いくらなんでも、親方とオーランド・ブルームを間違えますか⁉️」と食ってかかったが、
学習発表会も玉虫色の成功を収めた。
こうして、
同一評価制というものも、
やり方次第では、
どうにでもなることを、
トモコは教えた。