
とある悪名高いキリスト教系宗派に所属している高齢のジジイがいた。
ジジイは、
世界は神と悪魔の奪い合いのもとにあるという持論を、
常々と振り回すので、
同じ信仰を持つ家族も閉口していた。
世界は複雑で、
安定するはずのないもの。
なのにジジイは、
40日断食を通して自分を高め、
神を現すと、
断食を始めた。
家族が無理やと言っても、
モーセもイエスも40日断食で、
ひとつの答えを得たと、
通常のキリスト教会ではあり得ない、
解釈をしていた。
断食二日目に、
空腹感から嘔吐感に変わるが、
ジジイは祈りによって耐えた😳
一週間が過ぎると、
倦怠感が襲う。
孫が来て、
ジジイの前で、
ケンタッキーフライドチキンを食べる。
ジジイは耐えた。
嫁が、
グルメ番組を見る。
ジジイは耐えた。
ただひたすらに水だけの日々。
息子夫婦には、
40日断食が明けたら、
鶏そぼろ弁当を出すように言っていた。
ジジイは、
食いたい🤤食いたい🤤と思いに思い続けた。
途中で止めればいいとフツウのモンは思う。
やけど、
ジジイの宗派では、
一度、
神の前に信心の条件を立てて、
それを破れば、
3倍の信心の条件での贖いを立てないと、
地獄に落ちてしまう。
やからこそ、
ジジイは耐えなければならなかった。
(と言うより、最初っから、そんなもんする方が悪いんやけど🤔)
40日断食の終わり。
ふらふらしているジジイの前に、
鶏そぼろ弁当が置かれた。
ジジイは神に感謝して、
40日間、
食べたくてたまらなかった鶏そぼろ弁当を見て、
笑みを浮かべ、
割り箸を割った。
同時に、
ジジイは死んだ😱
ケイジロウ。
ミョーな宗教にひっかかるなよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます