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先森の詩(さきもりのうた)Part2

2020-01-01 17:54:00 | 日記




佐渡島😠
ほとんど原初とも言うべき地(27年くらい前は?)。
支店と称するプレハブ事務所で、
先森は支店長の地位を与えられた。
が、
社員は、
5人しかいない😳😳😳😳😳

しかも、
この支店では、
豊富な海産物にあふれている当地にあって、
新鮮な魚と言うキャッチフレーズで、
韓国産の海産物の冷凍パックの高額売りをしていた。
やから、
佐渡島支店は、
赤字以前の問題を抱え込んでいた。

先森は、
全くヤル気無く、
毎日を無気力に過ごした。

ある日、
先森は、
仕事ほったらかしにして、
デカ石だらけの道を歩いて、
海岸に向かった。
「戦いは美しい」と言う、営業部長の言葉が蘇る。
でも、
美しいはずの戦いで黒字決済をもたらしてやったご褒美が、
佐渡島😡
言葉は空しいと自分の心に呟いた。

浜辺に到着した。
岩場に行って、
腹ばいになって、
海面に手を入れる。
「掴めない海水---掴めない人生」と心に呟いた。
と、
いきなり、
海底からウツボが現れて、
先森の手を噛んだ!
先森の絶叫が、
海辺に響き渡った。

腫れた手を押さえながら、
先森は、
山の方へと上がっていく。
そこで、
ボロくて小さな神社を見つけた。
先森は、
せっかくやから、
と、
本殿の前に行き、
ぶら下がっていた紐を引いて鈴を鳴らし、
手を二拍子鳴らした。
同時に、
鈴が先森の頭に落下した❗️

頭を押さえて、
そばの木を背にして座る。
そして、
改めて、
境内を眺めた。
意外と広い場で、
草花が咲き乱れている。
先森の心は、
幼少の時代を思い起こした。
毎日を、
自然の中で、
遊んでいた、
しあわせ感じた日々に---。

先森には、
大好きな祖母がいた。
祖母はよく言っていた。
「裸足になって、土を踏んで、手をお日さまに伸ばしなさい。生き物として、呼吸しなさい」
先森は靴を脱ぐ。
裸足で土を感じて、手を太陽に伸ばした。
そして、
大きく深呼吸する。
大地を母として太陽を父とする。
祖母の人生訓が、
先森の心に蘇る。

その日以来、
先森は、
仕事片付けて、
この神社に来た。
そして、
お供えして、
雑草抜いたり、
建物の傷みを直したりする。
次第に、
この神社に参もうする島民の人々と仲良くなる。
また、
地元の人々は、
先森を手伝って、
神社は、
次第に、
綺麗になった。
支店の社員まで手伝ったらしい。

その為、
地元の人々が、
支店の品物を求めて来たので、
加工食品にして、
安く、
提供した。
故に、
支店は儲け出した。

が、
先森の心はそこには有らず、
地元民と自然との交わりの中に、
喜びを感じた。
(続く😊😊)



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