ケイシロウとトークアバウト

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先森の詩(さきもりのうた)Part1

2020-01-01 16:42:00 | 日記




ケイジロウ、
正月🎍やから、
長カキコや。

俺のずっと前の先輩に、
先森と言う男がいた。
海産物販売の会社の営業課長やった。
凄まじく、
やり手やった。
しかしこの会社は、
社長と、
専務と常務に当たる二人の息子たちによる、
三ちゃん系中小企業(重役を身内で固めた独裁に近い会社)やった。
けど、
先森の営業手腕によって、
中小企業の同業では、
トップに登り詰めた。

時は1985年。ケイジロウ1歳👶
この年から約5年間、
日本🇯🇵は未曾有の経済大発展を遂げる。
この現象を、
世間では、
バブルと呼んだ。

時は、
1990年代となる。
札束で頬をあおいでいた会社員たちは、
バブル経済の終焉で、
借用書の束で頬をあおぐことになる。
驚天動地な前代未聞の大不景気が、
日本🇯🇵を蹂躙した。

モチ、
先森の会社も苦しんだ。
同時に、
社長が心労から体調不良となり、
寝たっきりとなった。
それを契機に、
二人の息子による権力争いが、
社内で顕著になる。
先森は、
長男の常務の方を支持し、
あらん限りのゴマをすった。

寝たっきりの社長は、
息子たちの権力争いに不愉快さを感じて、
姪にあたる、
馬鹿ムスメのコロミを社長に任命して、
蓮の咲いているところへと旅立った。

新社長コロミは、
乾ワカメで作られた帽子をかぶって出社😳
そして、
先森たち、中間管理職に、
「これからは、このコロミちゃんが社長よ。コロミちゃんに逆らったら、加工するよ!」と言った。
コロミのそばで、専務が、
「社長、加工ではなく降格です」と訂正した。
コロミは、上を見上げ、
「セイ君!セイ君!コロミちゃん、人事するからね!!」と叫んだ。
愕然としている中間管理職たちに、
特に、先森に、
専務は、
冷ややかな視線を投げた。
常務をヨイショしたツケを払う時が迫ってるんやないか?と、
先森は、
心臓バクバクやった。

あんじょう、
先森は、
社長室に呼ばれた。
コロミは、
先森の新しいデスクが佐渡島にあることを告げた。
先森が不愉快な顔を浮かべると、
コロミは、怒って、
「何ニヤニヤしてるの❓逆らったら、清掃社員に降格よ❗️」と凄んだ!
先森は、凄まじく黙ギレした。
コロミは、上を見上げて、
「セイ君。セイ君って!人事したから、コロミちゃん、おうちに帰るね!!」と叫んだ!

こうして、
死にものぐるいで築き上げた、
先森の社内の実績は、
終わりを告げ、
先森の人生は、
遠い遠い、
佐渡島へと、
流れて行くことになる。
(続く😊)





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