
40代会社員のアリヨシは、
職場の人間関係と、
家庭内不和にあって、
過重ストレスからいぼ痔になった。
それで、
会社の休み時間に、
病院に行こうとして、
道路を渡ろうとした時、
一台の車が猛スピードで走ってきて、
アリヨシに激しくぶつかった!
アリヨシは大きく跳ね飛ばされ、
すぐ近くの、
窓が開けられた風俗店の中に突っ込んだ!!
少し気を失っていたアリヨシは、
激痛の中で目を開けた
すると、
カラフルな格好をした美女に囲まれていたので、
アリヨシは、
「ここは天国」と尋ねた。
美女達のひとりが「そうよ」と答えた。
アリヨシは、
「じゃあ俺は死んだんだ」と言うと、
美女達のひとりは、
「ここではみんな生き返ると言うから、死んだことになるわね」と説明した。
アリヨシは苦しそうに、
「看護婦さんとかいないんでしょう?」と尋ねた。
すると美女達は、
「サカイさん!ご指名ですよ!」と奥に呼びかけた。
すぐに看護師スタイルの女が現れ、
甘い口調で、
「治療するわよ」と言った。
そこに警察と救急隊員が入って来て、
アリヨシに、
「すぐに搬送いたします」と言った。
同時に、
ひとりの警官が手錠をかけたマンバ女のマロミ(2020年12月1日記事『マンバ道』参照)を連れて来た。
そしてアリヨシに、
「この女の飲酒運転が原因です」と説明した。
マロミはアリヨシに、
「パッぱらパッぱっパッ❗️」と叫んだ!
アリヨシがあ然としている中、
マロミは連行された。
マロミに変わって、
アリヨシの会社の社長コロミ(2020年1月1日記事『先森の詩(さきもりのうた)Part1~Part3参照)が、
乾ワカメで作られた帽子をかぶって、
専務とともに現れた。
コロミはアリヨシに、
「コロミちゃんの会社で働いてるはずなのにナンでこんなところにいるの?」と尋ねた。
専務がコロミに、
「交通事故です」と小声で説明した。
コロミは上を見上げ、
「セイ君!セイ君って!コロミちゃん驚いたわ!アリヨシが車にぶつかったのよ!」と大声で言った。
専務はコロミに、
「車がアリヨシさんにぶつかったんです」と小声で説明した。
そしてコロミを外に連れ出した。
アリヨシは搬送されようとした時、
美女達に、
「ここは天国だと言いましたよね?」と尋ねた。
美女達のひとりは、
「そうよ。天国って名前の枕専門キャバクラよ」と説明した。
これでアリヨシはナニもかも納得が言った。
酔っぱらい運転の車に跳ねられ、
たまたま窓が開けられていた枕専門キャバクラ『天国』に、
吹っ飛ばされた事実を------。
外から、
コロミの、
「セイ君!セイ君って!チョコレート色の酔っぱらいオンナから慰謝料と医者料請求するからね!」という声が響くと、
すぐにマロミの、
「パッぱっらパッぱっパッ❗️」という声が響き渡った。
アリヨシは考えた。
「死後の世界が不可解という前に生きているこの世界も不可解過ぎる」