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ケイシロウとトークアバウト

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夏時間の沈黙

2025-07-25 22:03:00 | 日記




エイジの後輩にナリタという中1男子がいる。
このナリタには、
川柳を趣味にしている50代の父親がいる。
そして庭に生えている大木にセミがきて鳴く夏を楽しみにしていた。
理由は、
父親の得意分野の川柳がセミやったからや(きちんとセミは季語になるからフツーに俳句になると思うけど🤔)。

ところが今年はセミが鳴かない。
理由は、
猛暑過ぎて羽化が失敗した説や、
ベトナム人がセミの幼虫を捕りまくって炒め物にして食った説など、
いろいろあるが、
結論的にセミが鳴かないと仕方がないことやった。

ナリタの父親は日毎に不機嫌になり、
家族の者達に、
「お前らの行いが悪いからセミが鳴かんのや」とインネンつけた。
そして、
「アブラゼミやクマゼミはどこに行ったんやろか?」と独りごちた。

そこでナリタは父親に、
「父さん。これでよかったら」と言って、
次の画像のものを持って来た。




父親はキレて😠
「進研ゼミやないか⁉️これが鳴くか⁉️」と怒鳴った!

次にナリタは、
Amazonから次のものを取り寄せた。



そして、
これの腹部にスマホ📱を取り付け、
セミの鳴き声を再生させて庭の木の大枝に置いた。
父親は再びキレて😠ナリタに、
「モロバレやないか!お前!」と叱った。

ナリタはナンとか父親を喜ばせたいと思い、
セミのコスプレ商品を取り寄せて、
中に入った。



そして庭の大木に登ったときに、
ホンモノのセミがあちこちで鳴き出した。
そこに父親が現れ、
ナリタに、
「お前のその熱心が本物のセミを呼び寄せたんや」と褒めた。
ナリタはうれしそうに、
「ぼくは客引きは無理だけどセミ引きはイケるよね」と言うと、
父親は、
「そんな馬鹿なことを言ってはならない」と叱った。