
イシダという男がいた。
散々カノジョへのご機嫌とりしたのに、
別れ話持ちかけられた。
ナンでも、
イノシシ顔のイシダよりも、
山田涼介似の真カレと結婚するから、
お邪魔のお前は消えろとのことやった。
山田涼介似の真カレと、
翌日、
オーストリアに行って、
永住するらしい。
イシダの心は千にちぎれた😭‼️
その夜、
キレにキレたイシダは、
悔しくて、
寝付けなかった。
今まで、
一方的にこっちが贈った数々の高級品やライブチケット。
その度に、
金が無くなり、
腐れかけの8円玉ねぎゆがいて、
飢えをしのいだ過去。
それすらもあのオンナは、
せせら笑ってお別れした。
イシダは台所に行き、
包丁取り出して、
「嗚呼、包丁よ❗️包丁よ❗️私に力をおくれ‼️」と叫んで、
持ったまま、
家から出た。
そして、
自分を捨てたオンナの家へと向かった。
が、
その途上、
イシダの後ろのブロック塀から、
一人の黒ずくめの男が現れるや否や、
イシダの背後に回って、
懐から注射器出して、
イシダの頸動脈に刺した😳❗️
イシダは「アッ」と目を見開いた。
男はしばらくそのままの姿勢から、
筒内の薬を押し子でサッと入れてパッと抜いて背を向け、
そのまま静止した。
イシダは倒れた!
男は逃走し、
すぐに数人の男たちが来た。
そして、
倒れたイシダを見て、
「困るな先生😩人違いして」と言い合って、
イシダをスルーして、
走り去った。
朝日に照らされながら目を開けたイシダは、
ナンデこんなところにという不可思議な疑問抱えて、
帰宅した。
コトの一部始終を、
見ていた、
近くに住むババさんから、
真相を知らされたのは、
その半年後やった。
イシダもババさんに、
身の上話をした。
ババさんは言った。
「良かったと思いますよ。人違いで。でないと包丁持ってカノジョのところにそのまま行けば、今頃、務所の300円安弁当食ってるところですからね」
イシダもうなずいて、
「そうでした」と言って、
スーパーで買ってきた、
300円弁当の蓋を開けた。