
しのぶが、
大学のチア部にいたときの話。
しのぶは、
シンのオンナの価値は、
会話とスタイルとベッドだと、
後輩部員に説明した。
特に、
スタイルとして、
テーブルマナーを極めることの重要性を説いた。
それで、
テーブルマナー習得のための訓練として、
みんなで着飾って、
高級フランス料理店に行くことにした。
先輩OGのコネで、
無理矢理予約入れて、
みんなで店内に入り、
長テーブルに通されて、
着座した。
しのぶたちの前に、
フォークやナイフやスプーンなどが並べられた。
しのぶは、
こうしたものは、
外側から取るのが常識だと知っていたが、
他の部員たちには教えなかった。
理由は、
自分がテーブルマナーの達人やということを、
示したかったからやった。
しのぶの横席のツルミが、
バッグからうまい棒出して、
軽くかじった。
しのぶはキレて、
「こら!そんなもん、ここで食うな!!」とガナった!
ウエイトレスが来たので、
しのぶは、
ツンとした口調で、
「トレビアンなおディナーAセットをお願い」と言った。
そしたらツルミが、
他の部員に、
「ねぇ!ねぇ!知ってる⁉︎経営学部のヨウコ、ラグビー部キャプテンとバスケ部キャプテン相手にスリープレイして、アソコが腫れたんだって」と言った。
しのぶはガチギレして、
「こら❗️ここで下品なことを言うな‼️」と怒鳴った!
オードブルが運ばれようとしたとき、
この店を紹介した先輩OGが現れ、
楽しげに談笑した。
そしてしのぶを見てニヤリとして、
「どうせ、外から取ればいいと思ってんでしょう?」と言って、
並べられていたフォーク類をかき回して置き替え、
「先輩として、本物のテーブルマナーを見せなさい」と言った。
しのぶは、
置き替えられたフォーク類を見つめると、
ウエイトレスに、
「おい!箸持って来い!」と言った。