映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

母と暮らせばを今年最後に観る

2015-12-31 03:44:18 | 新作映画
山田洋次監督の反戦映画を観るにあたって、かなり赤黒い作品になるのだろうと覚悟していたのだが、共産色的な匂いは感じなかったし、そもそも反戦映画にもなっていなかった。なんか拍子抜けするくらい母子物語になっていたのは意外だ。「母べぇ」の時のように、母親を描きながら共産主義排斥批判の反戦映画もどきになるよりは良かったけれど、なんかコレじゃ山田洋次が撮らなくても良かったのじゃないかと思ってしまう。


フォースの覚醒 観ました

2015-12-28 00:36:50 | 新作映画
冬休みになると気が抜けるからなのか、毎年熱が出て寝込む事になります。今日も朝から微熱があり、夜から家族で観に行く約束のスターウォーズに行けるかどうか諦めモードでした。

  懐かしい友達に逢った時のように、くすぐったい喜びですね


頑張って行きましたよ。
わたくしはどうせSW観るなら、最近始まった4Dっつうやつで観たかったですが、家族全員に反対されてしまいました。最初に観るならオーソドックスに2D字幕じゃなきゃ...って、何度観るつもりなんだよ。わたくしは良いモノは何度観ても良いと思うし、それに耐えられるから良いモノなのだとも思います。でも、そんなに短時間に観たって仕方がないと思うのです。遊園地のジェットコースターじゃあるまいし。そんな事言っているうちに奥様は3回目の鑑賞に行かれました(とほほ)。

タイトルに拍手、エンドロールの人々に拍手、ファルコンの飛翔に叫び声を上げてしまいました。
公開から10日も経ったあとで、それも日曜日最終回のららぽーと横浜じゃ誰も一緒に手を叩いてはくれませんでしたが、きっとこの時を待っていた同志は沢山いたでしょうね。
旧三部作と比べてどうだとか色々詮索したい御仁は多いのですが、そんなことはど~でもいいや。SWはワクワクしながら楽しめればそれが最高。ルーカスだってもともとその程度の閃きで生み出したのだと思います。堅苦しい事言ってないではしゃぎましょ。(次回作 待ち遠しいですね)




氷の花火 山口小夜子は何者?

2015-12-23 22:35:57 | 新作映画
今、逢ってみたい日本の美


最初に断っておきますが、この作品の監督松本貴子は子供の頃から一緒に8mmフィルムで映画もどきを作って遊んでいた仲間です。
だからと言って口あたりの良い感想を書くつもりはありません。ダメな物はダメと評価して置かないと、映画を観る審美眼が曇ってしまいますもの。それだから信じて欲しいのですが、一言「良い映画でした」と皆さんにお勧めしたいのです。
山口小夜子という人物にどれ程寄り添えるかが、ドキュメンタリーにしようと考えた松本監督の力量なんだと思いました。そしてそれは観ている我々にもしっかり伝わってきました。監督と名古屋の初日上映後酒を呑みながら色々話したのですが、作品の中でも語られていたお話しで印象的なのは、小夜子さんは無類の長電話の人だったというエピソード。やっぱり松本監督も例外では無く、そのお相手をしてたみたいです。夜の8時頃から始まった電話は明け方まで続くのだそうです。ある日、電話の呼び出しがあったのだけど、どうしても外せない用事があり早々にお断りをしたのだそうですが、その事があってから幾ばくもないうちに小夜子さんは逝ってしまったと、それが今でも心残りだと言ってました。表では山口小夜子を演じなければならなかった人が、自宅で一人でいる時には素の山口小夜子になれたのでしょう。だから饒舌に飾らない自分をアピールできる唯一の時間だったのかもしれません。本当はパッチリした大きな目を、切れ長に見せる事で創り出した山口小夜子の違う側面をわたくし達は知る事ができました。





それが好きだと言うこと 12月の頃

2015-12-14 22:14:23 | 旧作映画、TVドラマ
12月の頃 「スターウォーズⅤ帝国の逆襲」

もう観る事が出来ないと諦めていた映画に、また逢うことができます。
全世界の信奉者が狂喜した、スターウォーズサーガの最新作が公開されます。
10年前に書いた映画日記には、17歳で出会ったスターウォーズとの別れを哀しんでいる自分が記されています。
20世紀FOXのファンファーレを聞く事は出来ないけれど、遠い昔の遙かな銀河で起きた物語を楽しむ事ができるのです。こうなったら、あと数年は死ぬわけにはいきません。最後まで見届けなければ。

そんなサーガの中でもわたくしが一番好きなエピソードは、「帝国の逆襲」というタイトルで公開されたエピソードⅤ。
歴史的な作品である「エピソードⅣ新たなる希望」は、高校2年生の夏休みの終わり頃、前橋市の小さな映画館で観ました。田舎の映画館だったし、公開から時間も経っていたので館内はガラガラでした。その年の早春に「未知との遭遇」を観ていた事もあり、ストレートな活劇にちょっぴり興醒めもしておりました。
だから、続編には全く期待していなかったのです。

大学生になって、東京の映画館をハシゴするようになっていたわたくしは、エピソードⅤをテアトル東京で鑑賞しました。当時日本一のキャパをもっていた劇場でした。田舎の小さなスクリーンで観たⅣとはその事だけでも雲泥の差ですね。通常、続編はダメなことが多いじゃないですか(ゴットファーザーは例外)。特に三部作の真ん中だったら殆んど期待できません。野球のピッチャーで中継ぎってありますけど、なんかあんな感じですかね。とりあえず、試合を壊さず無難にクローザーに繋ぐ事・・・みたいな。

いやいや。
えっ!ダース・ベイダーがお父ちゃんだったの?
ジャバ・ザ・ハットはなめくじの親分なんですか。
    I Love You.     I Know.
そんな分かりやすくてキュンキュンしちゃうラブシーン初めて観たよ。

一番多感な頃にスターウォーズに出会えたわたくしたちはシアワセものでしょ。
あの頃すでに大人でちゃんと観ていないお爺ちゃんお婆ちゃん、生まれてもいなかったボクちゃん嬢ちゃん。今度は一緒に観に行きましょう。大きなスクリーンのある素敵な映画館へ。






今になって、尚更 キャンデーズ ロス

2015-12-07 20:21:38 | お遊び
毎週末、キャンディーズDVD ファイナルカーニバルを見て泣いている。
なんかどうしちゃったんでしょう?
もう二度と戻らないキャンディーズへの想いと、失ってしまった色々なものへの喪失感なのでしょうね。
それにしても解散してから40年近くなろうしているのに。
泣いているオジサンはもう54歳ですよ。

でもね、山口百恵にも言えますが、シングル曲に駄曲がひとつもありません。
全部傑作だなんて言いませんけど、アイドルの王道曲からソウル風味の通受けしそうな曲まですごいバランスです。

オジサンの好きなシングルベスト5
①アンドゥトロワ
②年下の男の子
③その気にさせないで
④なみだの季節
⑤夏が来た!

オジサンが好きなシングル外ベスト5
①あなたのイエスタディ
②恋のあやつり人形
③あこがれ
④悲しきためいき
⑤片思いの午後

今週末は我慢して見ない。
泣いちゃうから。