城下町盛岡は江戸時代の前期・中期には町名は「町」の字を使用していたが、江戸後期の文化9年(1812)には「丁」の字を使い、23町から28丁となって発展し、明治時代にいたっています。城下町盛岡では町の中心部を中津川が流れており、中津川の南側を河南地区、北側を河北地区と呼んでいる。28丁の名前の町は次の通りです。
河南地区の丁(町)
仙北丁、青物丁、川原丁、鉈屋町、石(穀)丁、新石(穀)丁、馬町、十三日町、六日丁、呉服丁、生姜丁、肴丁、八幡丁、葺手丁、紺屋丁、鍛冶丁、紙丁
河北地区の丁(町)
本丁、油丁、大工丁、花屋丁、四ツ家丁、八日丁、三戸丁、長イ丁、材木丁、茅丁、山岸丁
(9)呉服町(ごふくちょう)
呉服町は初め新町や中町と呼ばれていたが,文化9(1812)年に改称された。旧盛岡銀行本店(現岩手銀行中ノ橋支店)前には,藩の高札場「札(ふだ)の辻(つじ)」があった。
呉服町には慶応4(1868)年の「南部家御用金被仰付人員」番付によれば,西方大関,小野組最大の支店であった井筒屋善八郎を筆頭に渋谷善兵衛(味噌醤油・呉服),近江屋治郎兵衛(呉服),井筒屋徳十郎(酒屋),近江屋市左衛門(酒屋),近江屋善六(質屋),近江屋覚兵衛(呉服)等の豪商が軒を並べ,城下の上方商業の中心地を形成していた。
近代に入り,明治・大正・昭和に呉服町かいわいに銀行が集中し,銀行街の様相を呈したのも,江戸時代の歴史に負うところが大きい。

旧第九十銀行跡の啄木・賢治青春館と旧町名由来案内板


旧盛岡銀行本店(現岩手銀行中ノ橋支店)

(10) 六日町(むいかちょう)
六日町は,呉服町と上衆(かみしゅう)小路の間で,毎月6・16日が市日であったことに由来。ここには木津屋権治(醤油),油屋孫六(油屋)等の店があった。
六日町には公儀役人や他藩の藩主・重役などを宿泊させる御仮屋(おかりや)が設けられ,「藩の迎賓館」のような役割を担っていた。
呉服町や六日町の通りは中津川に平行で、前述の十三日町通りには直行している。


盛岡信用金庫六日町本部
現在、六日町の文字を使った所はあまり見かけませんが、表札などをみると、六日町のままにしている家もあります。
河南地区の丁(町)
仙北丁、青物丁、川原丁、鉈屋町、石(穀)丁、新石(穀)丁、馬町、十三日町、六日丁、呉服丁、生姜丁、肴丁、八幡丁、葺手丁、紺屋丁、鍛冶丁、紙丁
河北地区の丁(町)
本丁、油丁、大工丁、花屋丁、四ツ家丁、八日丁、三戸丁、長イ丁、材木丁、茅丁、山岸丁
(9)呉服町(ごふくちょう)
呉服町は初め新町や中町と呼ばれていたが,文化9(1812)年に改称された。旧盛岡銀行本店(現岩手銀行中ノ橋支店)前には,藩の高札場「札(ふだ)の辻(つじ)」があった。
呉服町には慶応4(1868)年の「南部家御用金被仰付人員」番付によれば,西方大関,小野組最大の支店であった井筒屋善八郎を筆頭に渋谷善兵衛(味噌醤油・呉服),近江屋治郎兵衛(呉服),井筒屋徳十郎(酒屋),近江屋市左衛門(酒屋),近江屋善六(質屋),近江屋覚兵衛(呉服)等の豪商が軒を並べ,城下の上方商業の中心地を形成していた。
近代に入り,明治・大正・昭和に呉服町かいわいに銀行が集中し,銀行街の様相を呈したのも,江戸時代の歴史に負うところが大きい。

旧第九十銀行跡の啄木・賢治青春館と旧町名由来案内板


旧盛岡銀行本店(現岩手銀行中ノ橋支店)

(10) 六日町(むいかちょう)
六日町は,呉服町と上衆(かみしゅう)小路の間で,毎月6・16日が市日であったことに由来。ここには木津屋権治(醤油),油屋孫六(油屋)等の店があった。
六日町には公儀役人や他藩の藩主・重役などを宿泊させる御仮屋(おかりや)が設けられ,「藩の迎賓館」のような役割を担っていた。
呉服町や六日町の通りは中津川に平行で、前述の十三日町通りには直行している。


盛岡信用金庫六日町本部
現在、六日町の文字を使った所はあまり見かけませんが、表札などをみると、六日町のままにしている家もあります。
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啄木の盛岡中学時代の歌 ≪爾伎多麻(にぎたま)明治34年9月号≫
野の月に冴えしや銀の笛の音の清しさびしのそぞろの調べ
啄木盛岡中学4年・16歳、友人と回覧雑誌「爾伎多麻」を発行、「翠江」名で30首(その30)
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野の月に冴えしや銀の笛の音の清しさびしのそぞろの調べ
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