知的な空間だった。
小学校の教師が、専門的な知識を授業として翻訳して、提案する。
それを熊本大学の工学部の教授達が専門的な見地からアドバイスする。
□
子ども達の興味が続くように構成されていて興味深い。
地域の災害は、オリジナリティが高い。
とても楽しく参加させて貰いました。
などなど
□
授業のレベルが高かった。
玉名で深く追求されている岩田、吉岡は、津波の恐ろしさと避難の方法を伝えた。
守田は、実際に東日本に行った経験を授業にした。
野口は、津波のメカニズムを授業にした。
上田は、6.26の水害をテーマに災害心理学まで取り入れた授業を行った。
東田は、テキストを使って、授業を行った。最終形のイメージを伝えた。
小・中学生に伝えるという授業は、私たちに専門性がある。
しかし、大学の先生方は、災害発生のメカニズムの部分などにおいて知識が深い。
特に印象深かった言葉は、
□
時間軸をもっと長くして考えないといけない。
□
という言葉だった。
大本教授は、加藤清正の水害対策事業などのデータをバックボーンに持っている。
私も追求したいテーマだ。
その中で、現在の行き過ぎ感のある災害対策ではなく、
もっと自然とのバランスを考えた災害対策を提唱している。
そのためには、時間軸をもっと長くする必要がある。
加藤清正の「鼻繰り井手」は、世界にもまれな土木工事なのである。
それが、自然と調和している。
この考えは、都市づくりにも関係している。
老荘思想を感じさせる話だった。