一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……キンラン、ヒトリシズカ、シャクナゲ、カノコソウが咲き始めた……

2020年04月22日 | 天山・彦岳

新型コロナウイルスの影響による様々な自粛要請で、
大規模イベントや行事が中止になり、
大人たちは仕事がしたくてもできない状況に追い込まれ、
子供たちは休校休園が続いている。
それに加え、
一日中マスク着用の息苦しい生活にイライラ感が強まり、
マスクやトイレットペーパや保存食を求めて行列に並んだりして、
心配と不安で、誰もが落ち着かない日々を過ごしている。
愛読しているブログやツイッターやフェイスブックなどを見ても、
精神的に追い詰められている人が多いようだ。

私はといえば、
イライラすることもなく、
不安感に襲われることもなく、
いつものように、日々、淡々と生活している。
新型コロナウイルス禍にあっても、
私自身の生活は、以前とそれほど変わっておらず、
穏やかに生活できている。
なぜ、それができているかといえば、

①新型コロナウイルスの影響で休業することもなく私自身の仕事が継続できている。
②普段から外食することがほとんどなく、酒も呑まないので、
 飲食店などが休業しても困らず、ストレスもない。
③近くの山に、平日に、人と会わない時間帯を狙って登山しているので、
 山でも人に会うことがほとんどない。
④映画館は休業しているので見ることはできないが、
 録画している映画やネットで見ることのできる映画もあるので、
 いつも何かしらの映画を見ることができている。
⑤図書館も現在は休館しているが、
 家にも本はたくさんあるので、読書する本には困らない。
⑥子供たちや孫たちが県内に(それも比較的近くに)住んでいるので、
 常に交流があり、孤独になることもない。

田舎に暮らしているということもあるが、
満員電車に乗ることもなく、
人の多い繁華街を歩くこともなく、
三密(「密閉した空間」「密集した場所」「密接した場面」)
を避ける生活(感染拡大を防止するための生活)が普段からできているし、
そのことに対してのストレスもまったくない。

ということで、
(私の公休日の)今日(4月21日)も、
ホームマウンテンである天山に登ってきた。

天川登山口から登り始める。


何もない登山道に見えるが、
花を見つけながらゆっくり歩いて行くと、
案外多くの花と出逢うことができる。


セントウソウは群生しており、


鮮やかな色のシハイスミレもたくさん咲いている。


ニシキゴロモとの出逢いも嬉しかった。


何かのデザインのようなシンメトリーなものもあった。


よく見ると美しく可愛い花だ。


山桜もまだ咲いていたし、


若葉さえ花のように見えた。


いつもの場所でパチリ。


天川ルートにもバイカイカリソウは咲いているんだね。


バイカイカリソウとスミレのコラボ。


今日の天気予報は「曇りのち晴れ」であったが、
ようやく青空が見えてきた。


振り返ると、北側はまだ雲が多かった。


もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。


雲仙もうっすらと見えて、まずまずの展望。


今日は、稜線散歩はせずに、
天山に咲くシャクナゲも見に行くことにする。


「おっ、咲いてる~」


一週間前はまったく咲いていなかったので、
(数輪だけであるが)開花していて嬉しい。


ホソバナコバイモは稜線以外の場所でも見かけるし、


天山では、案外、広範囲に分布している。


バイカイカリソウも至る所で見ることができる。


今日もツチグリが多い。


終盤を迎えていたナガバノスミレサイシン。
残り少ない花をパチリ。


天山のヒトリシズカは、標高が高いので咲くのも遅い。
群生地に行ってみると、まだ蕾が多かったが、


よく探すと、わずかに開花したものに出逢えた。


これはかなり開花している。
嬉しい。


次に、麓に近い散歩道へと移動する。


なんと、カノコソウがもう咲いていた。


カノコソウの名の由来は、
上から見ると、ポツポツとした蕾が“鹿の子絞り”(下の写真)に見えるから。


蕾もカワイイが、花も美しい。


シュンランもまだ咲いていた。


いいね~


ヒメハギは飛んでいる小鳥のよう。


フデリンドウもたくさん咲いていた。


見ているだけで楽しくなる。




そして見つけました、キンラン。


今年の初キンラン。
嬉しい。


今日も「一日の王」になれました~


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