一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

黒髪山系の「ごく稀」な花と、隠居岳のヤマツツジを楽しむ

2013年06月01日 | 黒髪山系
雨の土曜日。
誰も山へは行かないだろうと思い、
山へ行った。(笑)
黒髪山系に咲く「ごく稀」な花に逢うには、
こんな雨の日がふさわしい。
雨のしのび逢い。(爆)

黒髪山系へ向かう途中、
オカトラノオを見かけた。
季節が移り変わっているのを感じる。


まずは、黒髪山系の盟主・青螺山へ御挨拶。


その花へ至る過程は省略。

黒髪山系の固有種であるその花の花期が、
5月中旬~下旬なので、
ちょっと心配していたのだが、
なんとか間に合った感じ。
逢えて嬉しい!


雨の中、凛として咲いていた。


白色糸状の花被片は、細くて繊細。
美しい!


おっ、こちらにも咲いている。


いいね~


少し高い場所にも咲いていた。


黒髪山系は、
この花の全国唯一の自生地なので、
これからも大事に見守っていきたい。


雨の中、
今度は隠居岳へ移動。(笑)
群生するヤマツツジを見るためだ。

黒髪山系にいたときよりも、雨が激しくなってきた。
当然のことながら、登山者は皆無。(笑)


現在では、隠居岳と西岳は別の山のようになっているが、
私が子供の頃は、隠居岳とは呼ばず、西岳(にしんたけ)と呼んでいた。
隠居岳=西岳だったのである。


ツクシタツナミソウがたくさん咲いている。


ヤマツツジが見えてきた。


「おっ」と思わず声が出る。


素晴らしい!


隠居岳のヤマツツジは背が高く、
まさにヤマツツジのトンネルの中を進んで行く。


すべて独り占め。


四阿(あずまや)の周辺も満開状態。




四阿から西岳方面は、ややピークを過ぎた感じ。


西岳の方へ歩いてみる。


途中には満開のヤマツツジもあるが、


やはりピークは過ぎている。


色褪せた木が多い。


四阿の方を振り返るとこんな感じ。


でも今年も隠居岳のヤマツツジを見ることができて大満足。
やはり故郷の山はイイな~

ウォーカーズパークに下りてくる。
登るときに見たお花畑が、


芝刈り機のようなもので刈り取られ、
すっかりなくなっていた。(残念!)


展望所からも海が見えず、残念!


駐車場に戻る途中、
タヌキにバッタリ出くわす。
雨が激しく降っていたので、
まさか人間がいるとは思わなかったのであろう、
のんびりとして、ゆっくり歩いていた。
至近距離で私に出会い、
慌てて溝に逃げ込んだ。
隙間からパチリ。


黒髪山系の固有種の花に逢えたし、
隠居岳のヤマツツジも見ることができたし、
タヌキさんにも会うことができた。(笑)
楽しい山歩きであった。
感謝。

この記事についてブログを書く
« 映画『建築学概論』 ……スジと... | トップ | 映画『くちづけ』 ……圧巻の演... »