一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

大船山 ……たしかに君は今、秋のまんなかにいる……

2010年10月17日 | 山岳会時代の山行
からつ労山の10月の月例山行は、くじゅうの大船山。
第三日曜日の10月17日(日)は紅葉にはまだ早いかなと思っていた。
ところが、ネット仲間から、御池の周囲は紅葉しているとの嬉しい情報が……
期待に胸をふくらませて参加した。

午前5時に唐津を出たマイクロバスが、5時50分に多久IC入口に到着。
ここから乗り込むのは、今回は私ひとり。
参加者は私を含め20名。
マイクロバスの定員ギリギリの23名の参加者があると思っていたが、やや少ない。
会員ニュースに歩行時間7時間半と書かれてあったので、恐れをなしたか……(笑)

スケジュールは、
今水登山口~ガラン台分岐~前セリ~大船山~入山公廟~柳ヶ水分岐~岳麓寺登山口
3年前の6月、からつ労山で同じようなルートをミヤマキリシマを期待して登ったが、朝から雨が降り続き、ミヤマキリシマはまったく咲いていなくて、寒さに震えながら弁当を食べた記憶がある。
今回は、そのリベンジも兼ねて、ほぼ同じルートを周回する。

9:03
今水登山口に到着。
すぐに準備とストレッチ。
注意事項の確認。


登山口にリンドウが咲いていたのでビックリ。
さすが、くじゅう。


9:15
登山口を出発。


薄紫色のツリフネソウがたくさん咲いていた。
普通のツリフネソウと色が違う。
ハガクレツリフネソウと判明。(ミーちゃん、ありがとう!)


サラシナショウマも……


キノコをたくさんくっつけた巨木を発見。


10:16
ガラン台分岐を通過。


ここから左の方へ登っていく。
3年前は、この分岐を見落とし、まっすぐ風穴の方へ進んでしまった。


所々に紅葉が……


右手に黒岳が見えてきた。


木々の間から、大船山の紅葉し始めた斜面も見える。


麓に比べ、色づいた木々が多くなってくる。


高度が上がるにしたがって、由布岳も見えてきた。


と、山スカート姿の山ガールと遭遇。
佐賀県の山ではほとんどお目にかかれないが、ここくじゅうでは、山ガールが確実に増えてきている。
嬉しくて(オイオイ)、写真を撮らせてもらう。(コラコラ)
大いに照れておられました。


山頂が近くなると、歓声が聞こえてくる。


登山道に立ち止まる人が増えてくる。


ついに御池が見えてきた。


なんという美しさ。


もう足が進まない。(笑)


12:15
大船山山頂に到着。
山頂は登山者でごった返している。
間隙を縫って記念写真。


山頂から御池と反対側を見る。
こちらの紅葉はこれからという感じ。


山頂から少し下った場所で昼食。


ここから山頂を見上げると、こんな感じ。
蒼空が美しい。


昼食後、御池に下りてみる。


水面に紅葉が映え、得も言われぬ美しさ。


下から見上げると、また一層美しさが増すような気がする。


ぐるりと紅葉に囲まれて、


アキさん、たしかに君は今、のまんなかにいる……


ついでに私も……(コラコラ)


この御池で、
「タクさんでしょう?」
と見知らぬ男性から声をかけられてビックリ。
私のブログの愛読者とのこと。
これまでにも井原山などでも遭遇したが、声をかけられなかったそうで、今日は思い切って話しかけてみたのだそうだ。
久留米から来たと仰っていた方、「これからもヨロシク」です。

13:11
昼食の場所から出発。
入山公廟の方へ下りていく。

途中の展望の良い場所で、先月登った傾山を撮る。
あちらからもくじゅうの山々を拝んだっけ。


14:08
入山公廟に到着。


やや荒れたお墓であった。


ここからさらに下っていると、リンドウがたくさん咲いていて、嬉しくなる。


14:51
柳ヶ水分岐を通過。


15:08
ゲートから放牧場へ入る。


ここは思った以上に素敵なルートだった。


なぜなら、秋の花がたくさん咲いていたから……
何と言っても嬉しかったのはウメバチソウ。


もう、群落と言っていいほどたくさん咲いていた。


ヤマラッキョウも多かった。


咲き始めの、蕾の多いヤマラッキョウも美しい~


なんと、マツムシソウがまだ咲いていた。


ワレモコウも何とも言えぬ好い色をしている。


栗の木もあって、秋をさらに実感。


振り返ると、大船山が……


15:45
岳麓寺登山口に到着。
今日の山行が終わった。


この後、七里田温泉で疲れを癒し、帰路についた。
紅葉ばかりでなく、たくさんの秋の花にも逢えて、感動の連続であった。
素晴らしい一日に感謝。

動画はコチラから(撮影:マサルさん)

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