一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

鬼ノ鼻山~聖岳 ……裏山の尾根道歩きで、雄大な展望と秋の草花を楽しむ……

2021年10月19日 | 鬼ノ鼻山・聖岳


10月18日(月)

天山の秋の花も終盤を迎える頃なので、
天山にも行きたいのだが、
天山は人気の山なので、
この時期、平日でもけっこうな人数の登山者がいる。
山で人を見たくない私は、
このところ作礼山や八幡岳などに行っていた。
今日も天山を避け、
裏山の鬼ノ鼻山から聖岳へ歩こうと思う。

いつものように、天ヶ瀬ダムから天山を望む。
ここから見える天山が大好きだ。


ダム湖はやや水位が下がっていた。


今日も、“憩い森”からとりつく。


美しい林を抜け、


第一展望所へ。
草刈はされていたが、
周囲の木々が育ち過ぎているので、
展望は良くない。


“鬼の展望台”の方へ登り、振り返る。


“鬼の展望台”に到着。


天山、


作礼山、


左側の八幡岳と、右側の船山(女山)、


そして、雲仙(左)と、多良山系の山々(右)。
今日は遠くまで良く見える。


一旦下って、登り返す。


鬼ノ鼻山山頂に到着。


ここは四等三角点だ。


山頂から少し歩くと、


“鬼のテラス”に着く。


ここからの眺めも素晴らしい。
雲仙や多良山系の山々も、


黒髪山系の山々も、


虚空蔵山も、
はっきりと見える。


“鬼のテラス”から下って行くと、


“みはらしの丘”に着く。


ここから見る景色も文句なし。


今日は、ここから先の、聖岳の方へ進む。


もうサザンカが咲いていた。




雰囲気の好い道が続く。


この辺りは、ただ歩いているだけで楽しい。


誰にも会わない。


こんな道を歩くことのできる幸せ。


二等三角点のあるピークを通過。


ここから右の方へ下って行く。


緑に包まれていることの歓び。


クスノキの群生林。


日露戦争の記念樹として、
明治37年頃から5年間にわたって約5万本が植えられ、(なので樹齢は115年前後)
現在は約800本が残っており、美しい林を形成している。


この分岐を左へ登って行く。


急坂なので、ゆっくり登って行く。


聖岳山頂に到着。
山頂には、
弁財天を祀った拝殿、
役行者像や数基の石塔、
手水舎などがあり、


その手水舎がなぜかハートの形をしてる。


展望所で、


こんな風景を眺めながらのランチとした。


では、今日出逢った花々を少しだけ紹介しよう。
終盤を迎えていた、
ママコナ、


サイヨウシャジン、


オトコエシ、


キッコウハグマ、


ヒメアザミは、
数が少なくなっていた。


ピークを迎えつつあったツワブキは、


アチコチで見ることができたが、


縦走路に多く咲くアキノキリンソウは、


草刈りの犠牲になっていて、花は少なかった。


ヌマダイコンは咲き始め。


ムサシアブミは実になっていたが、


オオハンゲはまだ花をつけていた。


見上げると、
カラスウリの実や、


アケビの実がぶら下がっており、


下を見ると、
フユイチゴの果実があちこちにあった。


センボンヤリの秋の閉鎖花を見ていたら、


傍にセンブリの花が咲いていた。


こちらにも。


嬉しい。


帰路、帰り咲きした桜の花を見ることができた。
今日も「一日の王」になれました~


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