一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

鈴木重子 meets 木住野佳子 ~こころに染みるコンサート~ みつめていたい

2009年09月26日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
今日、仕事が終わってから、佐賀県鹿島市の生涯学習センター「エイブルホール」で行われた鈴木重子さんと木住野佳子さんのジョイントコンサートに行ってきた。
題して「鈴木重子 meets 木住野佳子 ~こころに染みるコンサート~ みつめていたい」。
もともと鈴木重子さんのファンで、時々コンサートに行っていた。
福岡の「ブルーノート」など、県外でのライブばかりであったが、今回初めて(かな?)佐賀県内で催されることを知り、さっそくチケットを入手。
(折りたたみ式の面白いチケットでした)


それも2000円と格安。(たぶん鹿島市から補助があったんだろうな~、鹿島市の皆さん有難うございます)
初めて生で聴く木住野佳子さんのピアノも楽しみ。
胸をときめかせながら会場へ向かった。
鹿島市生涯学習センター「エイブルホール」は、鹿島市の中心部にあり、市役所のすぐ傍。
駐車場も広い。(写真に写っている場所以外にも大きな広い駐車場があります)


会場内はこんな感じ(木住野佳子さんのブログより)

18時30分開場。
会場はほぼ満席であった。
19時00分開演。
お二人が登場すると、割れんばかりの拍手。
お二人とも美しい~!

【鈴木重子】(すずき・しげこ)
静岡県浜松市出身。
東京大学法学部卒。
在学中にボサノヴァ、ジャズヴォーカルを学び、司法試験への挑戦とジャズクラブでの活動を続けた後、ヴォーカリストの道を選択。
1995年、ブルーノート・ニューヨークにて日本人ヴォーカリストとして初のライブ公演。
以後、多くの作品を発表し、アジア各地やニュージーランド等の海外公演も行う。
様々なジャンルの曲を独自のスタイルで表現し、すべての生命に響き合う唄を求めて、病院、学校、福祉施設などに活動の場を広げている。


【木住野佳子】(きしの・よしこ)
1995年、名門レーベル「GRP インターナショナル」より日本人初で唯一のアーティストとして、ワールド・ワイドに衝撃的なデビューを飾る。
その後の活躍により、人気、実力ともトップの女流ジャズピアニストとしての地位を築く。
2007年までにクラシック・アルバムを含む13枚のアルバムをリリース。
国内外のコンサート、ライブ活動の他にも、TV-CMや映画の作曲・編曲・演奏などジャンルにとらわれない幅広い音楽性に期待を寄せられている。
最新作は2008年4月に発売された14枚目のアルバム『FACE』で、耽美なジャズを追求した意欲作。


第一部はエルトン・ジョンの「Your Song」で幕を開け、
「One Note Samba」の後は、童謡・唱歌のような親しみやすい曲が続いた。
【第一部】
Your Song
One Note Samba
この道
蘇州夜曲
もみじ
浜辺の歌

Agua De Beber(おいしい水)

20分の休憩を挟み、第二部は木住野佳子さんのピアノソロで始まった。
特に、ビル・エヴァンスの名曲「Waltz For Debby」は素晴らしかった~。
セクシーなドレスで途中から登場した鈴木重子さんは、童謡の「赤とんぼ」から、本コンサートのタイトルにもなっているポリスの名曲「Every Breath You Take(みつめていたい)」までを、情熱的に歌いきった。
【第二部】
おぼろ月夜(ピアノソロ)
さくらさくら(ピアノソロ)
雪待月(ピアノソロ)
Waltz For Debby(ピアノソロ)
赤とんぼ
涙そうそう
Cause I Love You
Every Breath You Take(みつめていたい)

アンコールで鈴木重子さんが歌ったジャズのスタンダードナンバー「My Foolish Heart」にも痺れた。
1949年の映画 『My Foolish Heart』(邦題『愚かなり我が心』)の主題曲(ネッド・ワシントン作詞、ビクター・ヤング作曲)。
翌年ビリー・エクスタインが歌ってヒット、その後、いろいろな歌手が歌いスタンダードになった名曲。
人は恋するとFoolishになってしまう。
そうならないように気を付けなさいと自らに言い聞かせながらも、やはり恋に堕ちていく……という実に味わい深い曲。
鈴木重子さんのヴォーカル、素晴らしかった~
【アンコール曲】
My Foolish Heart(←ここをクリックすると、鈴木重子さんのヴォーカルが聴けます)
ふるさと

本当に楽しく素晴らしいコンサートでした。
お二人ともあんなにお美しいのに、「ボケ」的な女性。
「二人ともボケで、ツッコミがいないので、皆さん心のなかでツッコンで下さいね」
との言葉に大笑い。
特に木住野佳子さんはクールビューティって感じだったので、そのホンワカとしたボケぶりに驚くと同時にとても親しみが持てました。
鈴木重子さん、木住野佳子さん、極上の夜を有難うございました。

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