早朝、多久IC入口。
いつものように、ストレッチをしながらマイクロバスを待つ。
空には満天の星。
今日は、誰も来ない。
常連さんのOさんもKさんも不参加のようだ。
ここから乗るのは私一人。
空が明るくなってきた頃、マイクロバスが到着。
ほぼ満員。
参加者は23名。
阿蘇・南外輪山の縦走は、昨年9月の月例山行だった。
だが、台風の到来により、やむなく中止に…。
あれから1年1ヵ月。
「今度こそ良い天気でありますように…」
という願いが通じたようだ。
車窓から見る空には雲ひとつ無い!
やがて登山口に到着
今回は三つのコースが用意されていた。
Aコース(10名)
地蔵峠~大矢岳~大矢野岳~大矢岳~地蔵峠~冠ヶ岳~俵山~俵山展望所
A’コース(5名)
地蔵峠~大矢岳~地蔵峠~冠ヶ岳~俵山~俵山展望所
Bコース(8名)
地蔵峠~冠ヶ岳~俵山~俵山展望所
私はAコースを選択。
計画だとコースタイムは約6時間。
結構ハードな山歩きになりそうだ。
グリーンロード沿いの駐車場から出発。
階段を登り、地蔵峠に向かう。
5分ほどで地蔵峠に到着。
そこからさらに5分ほど登った場所から見た阿蘇五岳。
大矢岳へ向かう縦走路の両側にはススキが…
ヤマラッキョウがたくさん咲いている。
「あっ! マツムシソウだ!」
思わず声が出る。
時期的に見るのは無理と諦めていたマツムシソウに逢うことができた。
数は少ないし、花の色も形も今ひとつだが、とても嬉しい。
からつ労山の到着を待っていてくれたのかもしれない。
しばらく歩いていくと、今度はウメバチソウに逢えた。
形も完璧!
美しい!
朝露に濡れた二輪のウメバチソウ。
こちらも完璧!
大矢岳から見た阿蘇五岳。
雄大な眺めだ。
地蔵峠から約1時間で大矢野岳に到着。
展望は良くない。
記念写真だけ撮って、引き返す。
地蔵峠から一端グリーンロードへ降り、冠ヶ岳への登山口から縦走路に入る。
地蔵峠から冠ヶ岳へのルートは、アップダウンの少ない快適な登山道である。
まるで平地を歩いているようだ。
ただし、樹林帯が続くので、展望は良くない。
途中、右手にポッカリ穴が開いたような場所があり、そこから根子岳が見えた。
からつ労山の来月の月例山行は、根子岳。
こちらも楽しみだ!
ほどなく分岐に到着。
ここから左折し、20分ほどで冠ヶ岳山頂。
5分ほど歩いた所で、A’班とすれ違う。
この分岐と山頂の間で、花束のようなリンドウを発見!
こんなに集まって咲いているのは珍しい。
こちらはもっと数が多い。
素敵なリンドウの花束だ!
冠ヶ岳山頂で昼食。
山頂はほぼ360度の展望。
遠くに、9月に登る筈だった(台風で中止になった)祖母山が見えた。
「来年はきっと…」と思った。
分岐に戻り、俵山の方に向かう。
途中、広場のような場所があり、そこから阿蘇五岳を見る。
ここからの眺めも素晴らしい!
護王峠にもマツムシソウが咲いていた。
ここの花は、色も形も完璧!
この時期に、こんなに美しいマツムシソウに逢えるとは思わなかった。
嬉しい!
護王峠から急登が始まる。
ずっと歩いてきて、疲れがピークに達しているのだろう…
誰もが一心不乱に登っている。
少し登った場所から南西方面を見る。
ビロードのような山並みとススキが美しい!
俵山中腹から護王峠方面を眺める。
歩いてきた縦走路が曲線として刻まれている。
ここに見えているのは、阿蘇・外輪山のほんの一部。
いかにスケールが大きいかが解る。
俵山への最後の登りに喘ぐ。
斜面に生えているヤマラッキョウが登山者を励ましてくれる。
「あっ! センブリだ!」
急坂の岩場に、小さなセンブリが、しがみつくようにひっそり咲いていた。
まさかこんな所でセンブリに逢えるとは…。
嬉しすぎて、疲れが吹っ飛んでしまった。
天山に咲いていたものより、かなり小さい。
だから誰にも発見されずに、摘まれもせずに咲いていられたのかもしれない。
もっとも、これほどの急登では、誰もが花どころではないかもしれないが…。
俵山山頂の手前で、下山を開始したB班と出逢った。
今回は、全員で集合写真を撮れなくて、ちょっと残念だった。
俵山山頂にもウメバチソウが咲いていた。
山頂のウメバチソウは、ちょっと逞しい感じがした。
俵山山頂からデジカメのワイドで阿蘇五岳と祖母山(右奥)を撮る。
躰がジーンと痺れた。
下山にかかると、皆一様に足許に気をつけながら、下を向いて歩く。
疲れもあるのか、黙々と歩く。
素晴らしい景色の中にいても、それと気づかない。
山頂からの急坂を下りた地点あたりに、ススキの群生地があった。
振り返ると、ススキが逆光によって銀色に輝いている。
言葉にできない程の美しさ。
だが、この美しさに気づいているのは私だけのようだ。
私はその場で待ち構え、後続の一人一人にこう話しかける。
「ねぇ、ねぇ、ちょっと後ろを振り返ってみて!」と。
ある人は「うっ」と息を呑む。
ある人はポカンと口を開ける。
ある人は「おぉぉ~」と声を上げる。
その瞬間、その人の表情が光り輝く。
俵山展望所に着き、我々が下りてきた斜面を振り返る。
ここでもススキの美しさに圧倒された。
自然は限りなく美しい!
価なき思い出の無数の宝に富まされながら、
また今日も、一日の王たることができたであろう……尾崎喜八
来月、また「根子岳」でお逢いしましょう!
いつものように、ストレッチをしながらマイクロバスを待つ。
空には満天の星。
今日は、誰も来ない。
常連さんのOさんもKさんも不参加のようだ。
ここから乗るのは私一人。
空が明るくなってきた頃、マイクロバスが到着。
ほぼ満員。
参加者は23名。
阿蘇・南外輪山の縦走は、昨年9月の月例山行だった。
だが、台風の到来により、やむなく中止に…。
あれから1年1ヵ月。
「今度こそ良い天気でありますように…」
という願いが通じたようだ。
車窓から見る空には雲ひとつ無い!
やがて登山口に到着
今回は三つのコースが用意されていた。
Aコース(10名)
地蔵峠~大矢岳~大矢野岳~大矢岳~地蔵峠~冠ヶ岳~俵山~俵山展望所
A’コース(5名)
地蔵峠~大矢岳~地蔵峠~冠ヶ岳~俵山~俵山展望所
Bコース(8名)
地蔵峠~冠ヶ岳~俵山~俵山展望所
私はAコースを選択。
計画だとコースタイムは約6時間。
結構ハードな山歩きになりそうだ。
グリーンロード沿いの駐車場から出発。
階段を登り、地蔵峠に向かう。
5分ほどで地蔵峠に到着。
そこからさらに5分ほど登った場所から見た阿蘇五岳。
大矢岳へ向かう縦走路の両側にはススキが…
ヤマラッキョウがたくさん咲いている。
「あっ! マツムシソウだ!」
思わず声が出る。
時期的に見るのは無理と諦めていたマツムシソウに逢うことができた。
数は少ないし、花の色も形も今ひとつだが、とても嬉しい。
からつ労山の到着を待っていてくれたのかもしれない。
しばらく歩いていくと、今度はウメバチソウに逢えた。
形も完璧!
美しい!
朝露に濡れた二輪のウメバチソウ。
こちらも完璧!
大矢岳から見た阿蘇五岳。
雄大な眺めだ。
地蔵峠から約1時間で大矢野岳に到着。
展望は良くない。
記念写真だけ撮って、引き返す。
地蔵峠から一端グリーンロードへ降り、冠ヶ岳への登山口から縦走路に入る。
地蔵峠から冠ヶ岳へのルートは、アップダウンの少ない快適な登山道である。
まるで平地を歩いているようだ。
ただし、樹林帯が続くので、展望は良くない。
途中、右手にポッカリ穴が開いたような場所があり、そこから根子岳が見えた。
からつ労山の来月の月例山行は、根子岳。
こちらも楽しみだ!
ほどなく分岐に到着。
ここから左折し、20分ほどで冠ヶ岳山頂。
5分ほど歩いた所で、A’班とすれ違う。
この分岐と山頂の間で、花束のようなリンドウを発見!
こんなに集まって咲いているのは珍しい。
こちらはもっと数が多い。
素敵なリンドウの花束だ!
冠ヶ岳山頂で昼食。
山頂はほぼ360度の展望。
遠くに、9月に登る筈だった(台風で中止になった)祖母山が見えた。
「来年はきっと…」と思った。
分岐に戻り、俵山の方に向かう。
途中、広場のような場所があり、そこから阿蘇五岳を見る。
ここからの眺めも素晴らしい!
護王峠にもマツムシソウが咲いていた。
ここの花は、色も形も完璧!
この時期に、こんなに美しいマツムシソウに逢えるとは思わなかった。
嬉しい!
護王峠から急登が始まる。
ずっと歩いてきて、疲れがピークに達しているのだろう…
誰もが一心不乱に登っている。
少し登った場所から南西方面を見る。
ビロードのような山並みとススキが美しい!
俵山中腹から護王峠方面を眺める。
歩いてきた縦走路が曲線として刻まれている。
ここに見えているのは、阿蘇・外輪山のほんの一部。
いかにスケールが大きいかが解る。
俵山への最後の登りに喘ぐ。
斜面に生えているヤマラッキョウが登山者を励ましてくれる。
「あっ! センブリだ!」
急坂の岩場に、小さなセンブリが、しがみつくようにひっそり咲いていた。
まさかこんな所でセンブリに逢えるとは…。
嬉しすぎて、疲れが吹っ飛んでしまった。
天山に咲いていたものより、かなり小さい。
だから誰にも発見されずに、摘まれもせずに咲いていられたのかもしれない。
もっとも、これほどの急登では、誰もが花どころではないかもしれないが…。
俵山山頂の手前で、下山を開始したB班と出逢った。
今回は、全員で集合写真を撮れなくて、ちょっと残念だった。
俵山山頂にもウメバチソウが咲いていた。
山頂のウメバチソウは、ちょっと逞しい感じがした。
俵山山頂からデジカメのワイドで阿蘇五岳と祖母山(右奥)を撮る。
躰がジーンと痺れた。
下山にかかると、皆一様に足許に気をつけながら、下を向いて歩く。
疲れもあるのか、黙々と歩く。
素晴らしい景色の中にいても、それと気づかない。
山頂からの急坂を下りた地点あたりに、ススキの群生地があった。
振り返ると、ススキが逆光によって銀色に輝いている。
言葉にできない程の美しさ。
だが、この美しさに気づいているのは私だけのようだ。
私はその場で待ち構え、後続の一人一人にこう話しかける。
「ねぇ、ねぇ、ちょっと後ろを振り返ってみて!」と。
ある人は「うっ」と息を呑む。
ある人はポカンと口を開ける。
ある人は「おぉぉ~」と声を上げる。
その瞬間、その人の表情が光り輝く。
俵山展望所に着き、我々が下りてきた斜面を振り返る。
ここでもススキの美しさに圧倒された。
自然は限りなく美しい!
価なき思い出の無数の宝に富まされながら、
また今日も、一日の王たることができたであろう……尾崎喜八
来月、また「根子岳」でお逢いしましょう!
ようこそ、ブログ「一日の王」へ!
nagaeさん、コメントありがとうございます。
今回は、天気にも恵まれ、最高の山行になりましたね。
楽しかった阿蘇・南外輪山縦走を、写真と文章で少しでも再現できないかと頑張ってみました。
楽しんで頂けたようで嬉しいです。
今後とも宜しくお願いしますm(_)m