愛車のインパネが示す朝の外気温は2℃
初孫くんが白い息を吐きながら
ほら息白いよ〜と遊んでた
ホントだ！ジイちゃんも白いよ〜と
お互いに息を吹きかけながら
ルーフをオープンに…
2℃だろうが1℃だろうが
天気の良い日は屋根を開けて走る
それがオープンカー乗りの心意気？
幹線道路に出る交差点の向こうで
国産の最高級スポーツカーに乗ってる
近所のお金持ちの70代白髪オジさんの視線
コッチをジッと見ていたような…
彼の最高級スポーツカーは羨ましいけど
コッチは軽でもオープンカーだから
寒さにも負けずに空を友達にして…
今日も13キロコースを走ろうと思ったのは
バテバテだった昨日のジョグのリベンジ
絶対に果たしてやると意気込んで…
この子をお供にして…
朝の寒さ冷たさをヒシヒシと感じながら
家の前の緩い坂道を下っていく
すっかり顔馴染みになった
工事現場出入口のガードマンのオジさん
赤い指示棒を振りながら
どうぞどうぞと促してくれる
ポンコツジジイでも
ガードマンなら務まりそうかも？
いや
こんな寒いのにずっと立ったままの仕事
思ってるよりハードに違いない
呑気に走ってるのとはワケが違う
2キロほど走り続けると
身体の疲労具合は
ヒドかった昨日よりも幾分はマシな感じ
坐骨神経痛も思ったほど重くなくて
ポンコツジジイの体調はイマイチ不明
というか不審？でしかないと…
何が良くて
何が悪いのやら…
歩道の雪はほとんど溶けて
いつものロングコースも復活の気配…
13キロコースで折り返す交差点の手前
なぜか魔がさして15キロコースへと
脚のハンドルを切った
悪いわけじゃないけど
そんなに良くもない脚の調子
昨日の13キロでさえバテバテだったのに
それに追い討ちをかけるような15キロって
大丈夫なのか？
以前からちょっと感じてるけど
僕ってMっ気があるのかも…
満足に動かないポンコツボディを
さらにイジメたくなるのは…
結局
なんとか無事に15キロを走れたものの…
でもキロ6分20秒のペースなら
トイレ休憩やら信号待ちがあった中で
疲労で根を上げてる老体の割には
まあまあだろうと…
昨日のペースより少しだけ上回ったし…
意識して頑張り過ぎたのかもしれない
こんなに寒かったのに
ウィンドブレーカーは今日も汗グッショリ
速くもないくせに汗っかきのジジイ…
だけど15キロを終え
我が家まで歩くほんの数百メートルの間で
一気に汗は引っ込んだ
あらためて寒さを感じながらも
今月も目安の月間走行距離200キロ
難なく達成できたのが嬉しかった
家の前に到着する寸前
坂道を登ってくる華奢な女子ランナー1人
あっ！たぶん彼女だ！
ゆっくり走ってくる姿に見覚えがあった
去年10月の地元のKMマラソンの受付で
偶然一緒になった…
僕の方は全然わからなかったけど
何でも彼女はメンバーの友人らしくて
メンバーと話しながらコッチを見て
僕をジョグでしょっちゅう見かけると…
思いもよらなかった彼女のひと言
そういえば
我が家の近くで何度かすれ違う
華奢な女子ランナーがいたと…
だけど彼女は僕を見て
ジョグですれ違ういつものジジイだと
すぐにわかったのだろうか？
たしかに
薄い茶髪ロン毛にキャップを被り
白いクチ髭とアゴ髭のジジイなら
目立ってすぐに覚えるか？
そんな彼女が近づいてきたとき視線が合って
思わず笑いながら指差して挨拶をしてみた
やぁ！寒いのに走ってんの？
まだ走り始めたとこです〜！
まるで旧知の知人同士のように
しばらくの立ち話
どうやら彼女の家は
我が家のすぐ近所らしく…
近所といっても学校区が違うので
日常生活の中で顔を合わせることは
ほとんどなかったけど
ホントに我が家から数百メートルの先らしい
汗に濡れたウェアで寒さに震えながら
いくつものマラソン談義で盛り上がった後
ジョグを再開する彼女を見送ったけど…
ほぼ初顔合わせみたいなポンコツジジイと
仲良く写メにおさまってくれるなんて
少なくても嫌われてはいないよな…
愛車のオープンカーをバックにパチリ
出来ればもっと彼女と仲良くなりたいけど
果たしてそんな機会が訪れるだろうか？
訪れてほしい…
ちょうど10歳年下らしいけど…
仲良くなりたいなぁ…
エロジジイは
幾つになっても治りそうにない
でもそれが
老いぼれジジイの若さの秘訣？
だと…