快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害 仕組みとアプローチ -  人工知能ならば地震予知は可能か

2017-01-08 23:43:51 | 地震 津波
 結論から言いましょう。
 それは現状では無理です。
 最近は将棋や囲碁などの分野でソフトの性能が上がり、名人クラスとほぼ互角な力、時には勝ってしまう事もあるようです。
 それならば地震予知の世界でも人工知能を使えばそれなりの成果が出るのではないか?と考えてしまうかも知れないのですが、地震予知そもそも将棋などとは条件が全く異なるのです。
 将棋の世界では今、現在将棋盤に並べられている駒、そして対戦相手の持ち駒、自分の持ち駒が全て把握できる状況です。
 こう言う世界では人工知能、情報処理フロー、アルゴリズム、データベースなどを使ったソフトは力を発揮するかもしれません。
 しかし地震発生は多くの要素の合算によるもので、その要素は一部しか人間には把握できていません。
 地殻のストレス状況、固着(アスペリティ)があとどれだけ外れずにいられるか、宇宙からの影響はどれだけか、今後のプレートの動きの勢いや方向はどうか、その他諸々、どれをとっても全容がわかっていないのです。
 将棋で言えば現在、将棋盤に並べられている駒、そして対戦相手の持ち駒、自分の持ち駒についてどれも一部しかわかっていない事と同じです。
 要素の全容が把握できていないのに情報処理フローやアルゴリズム、データベースなどを使ったソフトや人工知能など使っても意味は殆ど有りません。
 ところで最近は自動運転などでAIを使えばどうかと言う動きのようです。
 自動運転の分野であれば「運転を決める要素で起こり得る全てのもの」を想定できない事は地震予知程は困難では無いかも知れませんが、その道のりは長いでしょう。
 おそらく「想定していなかった事が起きた場合について考えられていなかった」と言う事が発生するのが当分続きはするものの、全く普及には至らないと言う程ではない、と筆者は考えています。
 ただよく考えて見て下さい。
 将棋と同様に全ての要素が把握できて情報入力できる世界に翻訳、通訳があるのですが、最近はこの技術も進んではいるものの、やはり機械翻訳にも限界が有るようです。
 自動運転が可能になるならば、その前に情報処理フローやアルゴリズム、データベースなどを使ったソフトや人工知能で高速で正確な自動翻訳が可能になるはずです。
 そうすると別に英語の勉強をしなくても良くなり小型自動翻訳機かネットを介した自動翻訳システムだけ持っていれば大丈夫と言う世界になるはずです。
 自動運転は高速で正確な自動翻訳システムが普及した後の話ではないでしょうか。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。