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仕組みとアプローチ -  岸田首相が円安メリットを生かす計1万社の企業に支援すると表明 的中ではないものの本質にかすっていて惜しい言葉

2022-10-16 18:16:11 | 国富の獲得か流出か
 先日、岸田首相は東京都内で企業や工場を視察し、そこで「円安メリットを生かす海外展開を考えている中小企業、さまざまな企業、合わせて1万社を支援していく」と発言したようです。
 数十年前、日本のハイテク製品などが世界を席巻し、それで貿易収支が黒字になり過ぎて行き過ぎた円高を是正しようと輸入を増やそうとしていた頃の産業構造が今になってもゾンビの様に続いていて、一方で日本が生産拠点の海外移転、ハイテク技術の立ち遅れなどで貿易収支は激減、新型コロナにより海外からのインバウンド観光客激減などでろくに海外から稼げなくなり、この円安となった次第ではないでしょうか。
 一方で円安でメリットを受ける産業も少なからず生き残っているわけで、例えば杉などで樹齢50年以上の放置林とかを持て余し、どうにかしたいと考えている山林所有者も多いはずなのです。
 電力会社でもそうした木材を燃料にして発電すれば石油、石炭や天然ガスを輸入しなくても国内で燃料を調達できるわけですが、表面上のコストは確かに石油、石炭や天然ガスよりも悪いのは確か。
 しかし表面上のコストは悪くても支払いは外国ではなく国内に、なので電力会社が支払ったおカネは国内に滞留し循環するはずなので日本国民は総じてより豊かになるはずです。
 なので岸田首相の今回の発言はそうハズレでもないと思っています。
 ですが「円安メリットを生かす海外展開を考えている中小企業、さまざまな企業、合わせて1万社を支援していく」と言うのは少し的外れかな?とも思っています。
 まず「山林地主はただの個人的な山林所有者に過ぎず企業ではない」のです。
 それと「日本国内の特に放置林のエネルギーや木材利用はそれだけで輸入を減らせるわけで、何も海外展開なんて考えなくても良い」のです。
 このあたり、瀬戸内海は少雨エリアなので杉を一度伐採すると再生に年数がかかる、と言う感覚が岸田首相にはもしかして有るのかも知れませんが、日本では多くのエリアでもっと雨量が多く、伐採した杉の後に生えて来る草木の勢いは凄いのですよね。
 杉を伐採した後には竹でも良し、檜でも良し、その他活用しやすい草木を繁殖させれば良いので、まずはそこから攻めるべきではないでしょうか。
 放置林の伐採とその利用は即時実行可能で準備なんてそんなに必要無いはず。
 岸田首相の今回の発言は「的中ではないものの本質にかすっていて惜しい」と言う所でしょうか。
 


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