快気分析

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仕組みとアプローチ -  そもそも津波の高さなんて予測できるワケがないと考える理由 その7

2021-03-25 08:48:20 | 地震 津波
 津波の高さなを予測するのが困難である理由は他にも有ります。
 それは「海底面の変動や震動など殆どわからないから」です。
 地震計やGPS計測器などは殆どが地上にあるわけですから、そこで計測できるデータだけでは多くのエリアの海底面でどのような変動や震動が有るのかなんかわからないのです。
 例えば地上で震度6弱だったとしても有るエリアの海底面は震度7である事も有れば、或いは逆に震度5弱程度以下の事だってあります。
 地上だって各地の震度が必ずしも震源に近い方が大きいとは限らないし、また仮に震源に近い方が大きい傾向が有ったとしても同心円状に同じ分布ではなく、一部の方向だけが非常に震度が大きいとかのケースだって少なくないのです。
 また地震が地盤を伝わる場合にも直進ルートと迂回ルート、或いは迂回ルートと迂回ルートの震動があるエリアでだけ合成されて非常に大きな地震になるケースも有ります。
 なので海底面でこのような大きな地震となるケースだって当然想定できるわけです。
 更にですが、震動や変動自体がそう大したものでは無くても、それらの質(周期や波形など)が海水の振幅と共振して津波が大きくなるケースも有れば、が津波を高くするような、例えばユラユラ地震のようなタイプだった場合には地震は大したものでなくても津波だけがあるエリアに異常に高くなるケース(いわゆる津波地震)と言うのも有るわけです。
 そうした海底面の変動や震動の詳細がすぐにわからない以上、やはり「津波の高さなんて予測できるワケがない」と考えています。


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