自動精算機への疑問

日曜日。天気はあまりよろしくないけど、せっかくなので外出することに。テキトーに街を回ってご飯を食べた後、スーパーに寄りました。

そこのスーパーはもちろん通常のレジもあるのですが、自動精算機のレジも備えられているのです。私はドリンクを一本買って最初は普通のレジに並ぼうとしたのですが、レジは混雑しています。しかもどの客もカゴ一杯に商品を詰め込んでいる。かなり時間がかかりそうだ。逆に自動精算機のレジはまったく人が並んでいない。というか店員もレジにいない。なるほど自動精算機だからね。店員も必要としていないのでしょう。

うむ、並んでいる客たちはお年寄りばかり。自動精算機のようなハイテクは使いこなせないと考えているのだろう。そこへいくと私なんぞバリバリのヤング（死語）だから恐れずに自動精算機を使っちゃうもんね。

意気揚々と自動精算機の前に立つ私。そこではた、と気づいたのです。はて、これはどういう順序で精算すればいいのやらと。件の精算機は小銭を入れる所、紙幣を入れるところはあります。しかし商品のバーコードのレジを読み取る部分がどこにもないのです。というか電源が入っている様子もない。これは一体、どういうことなのだろうか。

困っていたら私の前を、小走りに店員さんが走っていきます。私が「すみません」と呼び止めると「少々お待ちください」と言いながら店員さんは行ってしまいました。ありがたいことに私が少々待つよりも早く、すぐに別の店員さんがやってきて自動精算機脇のレジに立ったのです。ん、自動精算機のレジでもやっぱり人間の店員は必要ということかしら？

……あっ、つまりレジを打つのは店員さんがやるけどお金を払うのは精算機でってことだったのか。なるほどたしかにねえー。バーコードを通すことまで客に任せたら、バーコードを通さずに商品を拝借する人も出てくるからね。でもたしかにレジ前は混雑しなくなるけど、精算機の前は長蛇の列ができちゃうんじゃないのかしら。

そんな疑問を抱えながら、精算機に小銭を投入する私なのでした。