久しぶりに真面目なネタです。
熱帯魚飼育に欠かせない知識として挙げられるPH。。
実際気にしている人は少ないけどね・・・・・。
気にしなくても水槽がこれだけ小型化が進んだ今なら大きな問題にならないのも事実ですが、さてなぜでしょうか??
さすがにお客さん側が知らなくても、売り手側はそこんところ知っていてもらわないとアレですからね(笑)
実例を上げて行きますと

↑
1番
こちらパラダイスのストック水槽の一部。。
スポンジフィルター1基~2基使用で実質水量35L前後。
ベアタンクに小魚が100~200匹程度入っておりんす。
ご覧のようにサンゴ砂などを使ったPH上昇はしておらず、単純な水替えだけで対応しております。
水量に対して魚の数は多いのだけど、この状況であればPH低下に悩ませられる前にアンモニアなどの水質悪化で悪影響が出る為、必然的に水替えする。。つまりPHは悪影響が出る程下がらないのですな。

↑
2番
こちらは60センチのランチュウ水槽。実質水量は35L程度。
底面フィルターを使用し、小魚は200~100匹程度。
先ほどの水槽とフィルター形式が違う以外は、ほぼ同じだけどここはPHが短期間で4程度まで下がるため骨サンゴを散らしてあります(白いモノ)
少量のサンゴのおかげでPHは総じて7程度を維持している感じですね。

↑
3番
んで、こちらは1200×450×450水槽にパワーフィルター(左の大きいヤツ)仕様。。
ここには2種類の小魚とセルフィンプレコのチビをストックしてますんで、水量200に対して小魚400~500匹ストック。。
そしてPHは骨サンゴが無ければすぐに4程度まで下がる・・・・・・なので、500gほど常時入れてある。

↑
4番
こちらの90水槽はレイシーの大型上部フィルターを使っており、ネオンテトラを3000匹程度ストックするのに使っている。
骨サンゴは常に500gほど入れてあり、これが無ければここもPH5なんてあっと言う間に通過しちゃいますな。。

↑
5番
で、ここは90センチ水槽4本分が下の大型濾過槽でつながっている連結水槽。
常に2キロ~3キロの骨サンゴを投入してあるが、中に入っている生体サイズが大きくて餌も沢山食べるため水の酸性化が早くサンゴも半年で溶けて無くなる・・・・・・。
もちろん溶けて無くなったらPHは4まで一直線だろうな・・・・そんな水槽です。
と、いろいろなパターンの水槽を見てもらいましたが、違いが分かりますか??
PH低下を推測するなら、簡単に言ってしまえば、水量と生物ろ過の容量、それに魚の出す老廃物の量を見れば、その水槽のPHがどの程度下がり易いか見当がつきます。
そもそもPHってのは生物ろ過が進む過程で低下する化学現象ですから、その条件がどうなってるのかを見定めれば簡単に低下危険度が分かります。
1~5番の水槽でサンゴを使っている水槽は水量に対して魚の数(大きさ)が多い(大きい)事もあるけど、それ以上に見て欲しいのはろ過容量の大きさですな。
ろ過容量が大きく、その中にグラスリングなどの生物ろ過スペースが多いタイプに、PH低下防止用の骨サンゴが多く使われている的な感じ。
小型水槽だとスポンジフィルターよりも、底砂自体が生物ろ過スペースと機能している底面フィルター(つまり生物ろ過容量が大きい)の水槽にサンゴが入れてある。。
つまりPH低下だけを見るならば、ろ過容量が大きいほど低下リスクは高いと認識していればOKなんです。。
どんなに魚の出す老廃物が多い水槽であっても、生物ろ過の能力が低い水槽ではPH低下は起きにくいのですよ。どちらかと言えばろ過不足によりアンモニアが出てPHは上がるぐらいですね。。
もっともこの場合はPH低下によるダメージは無くてもアンモニア中毒で魚は死ぬから、適切な水替えが重要である事には変わりないけど、原理としてPH低下は起きにくいからサンゴと入れる必要はないって話です。
この辺りのバランスを推測できるようになれば、当然魚の飼育は簡単になりますんで、私が通っているペットエキスポさんの水槽でも不必要だと思われる生物ろ過機能は意図的に殺してあったりします。。
例えば、小型水槽でストックしてある肉食魚なんかだと餌として人工飼料与えちゃうと一気にPHが下がるから、投げ込み式のフィルターだけにして底砂は撤去しておくとかね。。
耐アンモニア処理を優先するならば、砂を入れた方が有利なんだけど、砂にはろ過バクテリアが住みつく一方で糞などの残り餌が入り込みます。。
メンテナンスが定期的に出来る売り場なら良いけど、そうでない売場では結局アンモニアの発生源になるか、PH低下の根源となりますんでね・・・・・。
そんなこんなで、ペットエキスポ各店さんで使われている水槽でPHが強烈に下がるだろう水槽と言えば西尾店さんにある水槽だけですな。
コイ販売用のイケスと、その隣の大型亀の入ったひょうたん池、それに1800水槽ですかな。ここはどんなに水替えしても生体サイズを考慮すると慢性的にPH5以下になる(なっていく)はずです。
当然ほおっておけば・・・・・・・・事件の元。
とりあえず月曜に各水槽(亀水槽除く)にサンゴを1キロ程度入れておきましたが、まだ下がるかどうか現場合わせの必要があるから、翌日PH測定して低ければ500gづつ追加し、希望するPHになるまで1日づつ計測と追加を繰り返してね~~~と言ってあります。きっと作業は進んでない気がしておりますがね(爆)仮に進んでなくても事件にならぬ量は入れてあるので良いのですが、改めて思う・・・・・ホウレンソウは大事だよ~~~と(爆)
熱帯魚飼育に欠かせない知識として挙げられるPH。。
実際気にしている人は少ないけどね・・・・・。
気にしなくても水槽がこれだけ小型化が進んだ今なら大きな問題にならないのも事実ですが、さてなぜでしょうか??
さすがにお客さん側が知らなくても、売り手側はそこんところ知っていてもらわないとアレですからね(笑)
実例を上げて行きますと

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1番
こちらパラダイスのストック水槽の一部。。
スポンジフィルター1基~2基使用で実質水量35L前後。
ベアタンクに小魚が100~200匹程度入っておりんす。
ご覧のようにサンゴ砂などを使ったPH上昇はしておらず、単純な水替えだけで対応しております。
水量に対して魚の数は多いのだけど、この状況であればPH低下に悩ませられる前にアンモニアなどの水質悪化で悪影響が出る為、必然的に水替えする。。つまりPHは悪影響が出る程下がらないのですな。

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2番
こちらは60センチのランチュウ水槽。実質水量は35L程度。
底面フィルターを使用し、小魚は200~100匹程度。
先ほどの水槽とフィルター形式が違う以外は、ほぼ同じだけどここはPHが短期間で4程度まで下がるため骨サンゴを散らしてあります(白いモノ)
少量のサンゴのおかげでPHは総じて7程度を維持している感じですね。

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3番
んで、こちらは1200×450×450水槽にパワーフィルター(左の大きいヤツ)仕様。。
ここには2種類の小魚とセルフィンプレコのチビをストックしてますんで、水量200に対して小魚400~500匹ストック。。
そしてPHは骨サンゴが無ければすぐに4程度まで下がる・・・・・・なので、500gほど常時入れてある。

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4番
こちらの90水槽はレイシーの大型上部フィルターを使っており、ネオンテトラを3000匹程度ストックするのに使っている。
骨サンゴは常に500gほど入れてあり、これが無ければここもPH5なんてあっと言う間に通過しちゃいますな。。

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5番
で、ここは90センチ水槽4本分が下の大型濾過槽でつながっている連結水槽。
常に2キロ~3キロの骨サンゴを投入してあるが、中に入っている生体サイズが大きくて餌も沢山食べるため水の酸性化が早くサンゴも半年で溶けて無くなる・・・・・・。
もちろん溶けて無くなったらPHは4まで一直線だろうな・・・・そんな水槽です。
と、いろいろなパターンの水槽を見てもらいましたが、違いが分かりますか??
PH低下を推測するなら、簡単に言ってしまえば、水量と生物ろ過の容量、それに魚の出す老廃物の量を見れば、その水槽のPHがどの程度下がり易いか見当がつきます。
そもそもPHってのは生物ろ過が進む過程で低下する化学現象ですから、その条件がどうなってるのかを見定めれば簡単に低下危険度が分かります。
1~5番の水槽でサンゴを使っている水槽は水量に対して魚の数(大きさ)が多い(大きい)事もあるけど、それ以上に見て欲しいのはろ過容量の大きさですな。
ろ過容量が大きく、その中にグラスリングなどの生物ろ過スペースが多いタイプに、PH低下防止用の骨サンゴが多く使われている的な感じ。
小型水槽だとスポンジフィルターよりも、底砂自体が生物ろ過スペースと機能している底面フィルター(つまり生物ろ過容量が大きい)の水槽にサンゴが入れてある。。
つまりPH低下だけを見るならば、ろ過容量が大きいほど低下リスクは高いと認識していればOKなんです。。
どんなに魚の出す老廃物が多い水槽であっても、生物ろ過の能力が低い水槽ではPH低下は起きにくいのですよ。どちらかと言えばろ過不足によりアンモニアが出てPHは上がるぐらいですね。。
もっともこの場合はPH低下によるダメージは無くてもアンモニア中毒で魚は死ぬから、適切な水替えが重要である事には変わりないけど、原理としてPH低下は起きにくいからサンゴと入れる必要はないって話です。
この辺りのバランスを推測できるようになれば、当然魚の飼育は簡単になりますんで、私が通っているペットエキスポさんの水槽でも不必要だと思われる生物ろ過機能は意図的に殺してあったりします。。
例えば、小型水槽でストックしてある肉食魚なんかだと餌として人工飼料与えちゃうと一気にPHが下がるから、投げ込み式のフィルターだけにして底砂は撤去しておくとかね。。
耐アンモニア処理を優先するならば、砂を入れた方が有利なんだけど、砂にはろ過バクテリアが住みつく一方で糞などの残り餌が入り込みます。。
メンテナンスが定期的に出来る売り場なら良いけど、そうでない売場では結局アンモニアの発生源になるか、PH低下の根源となりますんでね・・・・・。
そんなこんなで、ペットエキスポ各店さんで使われている水槽でPHが強烈に下がるだろう水槽と言えば西尾店さんにある水槽だけですな。
コイ販売用のイケスと、その隣の大型亀の入ったひょうたん池、それに1800水槽ですかな。ここはどんなに水替えしても生体サイズを考慮すると慢性的にPH5以下になる(なっていく)はずです。
当然ほおっておけば・・・・・・・・事件の元。
とりあえず月曜に各水槽(亀水槽除く)にサンゴを1キロ程度入れておきましたが、まだ下がるかどうか現場合わせの必要があるから、翌日PH測定して低ければ500gづつ追加し、希望するPHになるまで1日づつ計測と追加を繰り返してね~~~と言ってあります。きっと作業は進んでない気がしておりますがね(爆)仮に進んでなくても事件にならぬ量は入れてあるので良いのですが、改めて思う・・・・・ホウレンソウは大事だよ~~~と(爆)