プレコ飼育における寄生虫の代表と言えば、ウオジラミとイカリムシですね。
これらの寄生虫駆除に使う薬と言えば、マゾテンかリフィッシュの2種類が主流ですが私の場合はマゾテンしか使いません。
理由はいろいろあるんですが、簡単に言えばこっちの方が便利なんですよね~~。
価格はどちらも1000円程度で一生使えるんじゃね~のって感じなので、最終的にはユーザーが使いやすいと思う方を使えば良いと思います。
ウジラミもイカリムシも薬で駆除する際の基本的な方法としては、まずは濾過槽に活性炭が入っていないか確認して、入っていれば取り出します。
コレをサボると薬の成分が吸着されて効果が出ないので、確実にチェックしましょう
ちなみに投入して何年も経過した活性炭なら出さなくても大丈夫~~と言う方が居るけど、これもNGです。
吸着限界に達した活性炭なら、影響ないはずだと思うかもしれませんが科学的結合によって吸着作用を起こす物質の場合(活性炭もこれに該当)、条件さえ揃えば結合している物質を放出し新たに別の物質と結合する事も普通にあり得ますので、ここはセオリー通り出しましょう。
ろ過材の中身が活性炭であるフィルターが外掛けタイプのカートリッジ式ろ過材を使用している場合は、そもそも薬を使えない状態で通常飼育すると自ら選択している訳だから、寄生虫&病気が発生した場合は己の勉強不足を後悔する良い機会です。
プレコを複数飼育している方に、そのような方は居ないと思いたいけど。。。。
そうは言っても一応、外掛けフィルターのみを使用している場合でも対応策はあります。
でも、基本的にプレコ飼育においては外掛けフィルターのみでの飼育を私は推奨しませんので、このパターンで困った方は別途お問い合わせくださいまし。
さてさて、話を戻して次なるチェックポイントについて説明します。
活性炭を取り出したら次は殺菌灯の有無を確認します。
殺菌灯を使用している方は、殺菌灯の電源を投薬する前にOFFにしましょう。
これは殺菌灯内で発せられる紫外線による薬の成分分解や、変質を考慮して行います。
しかし、過密混泳状態で飼育している水槽の場合は殺菌灯の電源をOFFにする事でろ過不足になったり、別の病気が発生するリスクが高いので電源をOFFにせず薬浴するか、投薬後半日だけ電源をOFFにするなどして、リスクヘッジする必要がありますので、判断に迷う場合は別途お問い合わせください。
ちなみに殺菌灯を使用している水槽でマゾテンとリフィッシュをそれぞれ使うと、私の経験上リフィッシュは効果が激減しやすいと思っています。
成分の残留量がどの程度なのか具体的に調べている訳ではないので、科学的根拠の無い話にはなってしまうのだけど、経験論で言えば明らかにこの状況下ではマゾテンに軍配が上がると思っています。。
主成分は同じトリクロルホンでも副成分が違うので、その影響なのかな??解りません(汗)
活性炭を取り出して、殺菌灯の有無を確認したらお次は混泳魚のチェックです!
投薬する水槽にプレコ以外の種類が居るかどうかをチェックします。
マゾテンもリフィッシュも薬としては非常に強い部類に入る薬でして、魚の種類によっては規定量でも死に至る事があります。。
まずシュリンプなどの甲殻類は殲滅しますので、確実に避難させましょう。
まあ、もともと甲殻類を殺す薬なので当然と言えば当然ですが・・・。
そしてアロワナやガーパイク、ゼブラキャットなどの大型肉食ナマズもこの薬には弱いため、混泳している場合は確実に規定量を超えないようキッチリ計量して使う必要があります。
キッチリ計量してもアロワナの場合は投薬後数時間で色が抜けてしまいますから、色出しに時間がかかる紅龍の場合は出来るだけ使いたくない薬ですね・・・・・。
カージナルテトラやネオンテトラは規定量の範囲内であれば死んでしまう事は無いのだけど、投薬により一時的な色抜けが発生し朝一番にライトを点灯した時のようなボヤ~~とした色合いになります。
逆にこの薬に強いのはプレコや淡水エイ、ディスカスあたりで、規定量を超えてもへっちゃらで、3倍濃度までなら余裕だったりします。
ああ、でも、無駄に沢山入れる必要はないから計量はちゃんとやりましょうね。
そう、計量と言えばマゾテンとリフィッシュに共通しているウザイ点があります。
それは規定量が水槽で使うには異常に少ない点です。。
マゾテンの場合は液体タイプの薬でして、水量100Lに対して規定量が0,25ccです。
リフィッシュの場合は固形(粉末・・でもコリンコリンに固まっている)タイプの薬で規定量は100Lに対して0,5グラム程度。。。
マゾテンは付属の計量キャップで0,5cc(200L分)まで計測出来ますが、プレコ飼育で使われる事の多い60センチレギュラー水槽や90センチ水槽で使う場合には量が多すぎますね。
でも液体なので100均で売っている注射器や、ビーカーなどで水と薬を混ぜた液体を作って半分捨てれば0,5ccから0,25cc濃度の薬を簡単に造り出せるので対応は十分に可能だと思います。
リフィッシュも精密なハカリを所有していれば問題なのだろうけど、普通の一般家庭に0,01グラム単位の精密なハカリがあるとは思えず・・・・・。プレコのみの混泳水槽なら先にも書いたように多少ラフな計量でも良いけど、NGな種類が混泳している場合はこの誤差が致命的な事件に発展しますのでご注意を・・・。
あとリフィッシュって湿気をすんげ~吸うので、しっかり管理しているつもりでも開封後数カ月で重量がアップします。重量で計測する薬が勝手に重量増になるのって危険な気がします・・・・・。これも私がリフィッシュを使わない大きな理由です。
さ~~~ここまで来たら、いよいよ投薬です。
ウオジラミ&イカリムシの発生した水槽への投薬となる訳ですが、投薬は基本的に別水槽へ寄生された個体を移して投薬するのではなく、飼育している水槽そのもので行います。
その理由としてはウオジラミもイカリムシも目に見える寄生虫本体は、大人の成虫のみで幼生や卵は砂や濾過槽の中ですくすく成長しているからです。。
寄生されたプレコを別水槽に移動しても、大人の寄生虫はそっちで殲滅出来ても卵や幼生が元の水槽に残っている可能性が高く、完全決着まで持ち込むのが難しい。。
なので、寄生虫を発見した水槽の中に投薬するのが基本となります。
通常投薬後数時間で寄生虫の成体&幼生は殲滅します。
イカリムシは魚体に刺さったままなので、死んでいるのか生きているのか見た目での判断は難しいけど、ウオジラミはバッタバッタと寄生していたプレコから剥がれ落ちて来るので直ぐに判断できると思います。
そうそう、イカリムシやウオジラミを見つけるとピンセットや毛抜きでプチプチ抜く方が居ますが、これはイカリムシには有効ですがウオジラミの場合はNGです。
その理由としては、そもそもプレコを手で持つこと自体が魚体に対して大きなダメージを与える事なので出来る限りやらないに越した事はない。
そして寄生虫は投薬後数時間で死滅する点と、ウオジラミは死ぬと魚体から剥がれ落ちる事から薬の力に全面的に頼るのが良いです。
逆にイカリムシの場合は、投薬後数時間で死ぬけど死体が魚体に突き刺さったままになり、その場で腐敗しますので抵抗力の落ちたプレコはそのまま水カビ病を発症したり、炎症を起こす危険性が高くなります。なのでピンセットで抜く行為によって魚体にかかるストレスを考慮しても、抜いた方が良いかなと判断します。
アロワナのように泳ぎ回る種類の場合は、イカリムシが死んで腐敗を始めれば早期に剥がれ落ちるから悪影響は少ないけど、プレコは動き回らないからなかなか抜け落ちないんですよね。。。。
強烈なエアレーションや水流で抜け落ちる状況を作る方法もありますが、現実問題小型ペコなどは流れの少ない隙間などに入り込むため100%環境設定で対応しきれない事もあるため抜いた方が効果的かな~と。。
さてさて、ここまで来たら一応プレコに寄生しているウオジラミとイカリムシの成虫は殲滅しているはず。
あとは薬の効かない卵への対応を考えます。
でもこれは簡単です。
具体的には週に一回のペースで規定量薬を4回(4週)入れるだけ。
この4回の投薬の中で卵から孵化した幼生が必ず薬の成分で殲滅します。
目視で確認してウオジラミとイカリムシの成虫が居なくても4回は投薬しましょうね。
ここまでの説明で具体的な投薬方法は理解して頂けたと思いますので、ここから先は寄生虫が発生した時のプレコの変化について書きます。
まず寄生された時の特徴として、イカリムシの場合は比較的目視で確認しやすい腹以外に寄生する事が多く、早期発見される可能性が高いですね。
始めにニキビのように魚体から小さな膨らみが発生し、数日後にはその膨らみの中央部分からニョキッとイカリムシがはえてくる感じ。
ヒレに寄生された場合は、ベースとなるニキビ風の膨らみが無い事もあるけど、最終的にはイカリムシ本体がニョキッと生えてくる感じになるので、分かり易いのが特徴です。
ある程度の頻度でプレコの状態を確認する方ならば、イカリムシが1~2匹寄生した段階で見つける事になるため、プレコ本体は元気な状態で発見するパターンが多く、ピンセットでイカリムシを抜いて投薬開始すれば大事には至らない事が多い。
逆にうっとおしいのはウオジラミの方で、こちらは主にお腹やヒレと胴体の影など外から見難い場所に寄生します。
このため発見が遅れて、気がついた時には何十匹ものウオジラミがお腹でウロウロしている事も・・・・・。
発見が遅れると言う事は、それだけ魚体は大きなダメージを受けており具体的な症状として一番多いのは目が陥没してお腹もべっこり凹む痩せ症状が現れます。
特にインペなどの小型プレコはこの傾向がケイン著に現れ、激痩せ状態になって見つける事が多いです。
逆に20センチ以上のプレコであれば、激痩せする前にウオジラミが増えすぎてお腹のみならず、背鰭と胴体の間の柔らかい部分などにもウロウロしだすんで、致命傷を受ける前に発見する事が多く死に至る確率は少なめかなと。。
なので、小型種や15センチ未満の小型プレコを飼育している方の場合は、必然的に発見が遅れやすく、尚且つ致命的な状態に陥りやすいので、元気だったプレコが急に餌を食べなくなったり、水槽全面や水面ギリギリを泳ぎ回るような普段と違う行動パターンを示した時は即座に産卵ケースなどに隔離するか、セパレーターで仕切って単独状態を保てるようにする準備をしておくのが良いです。
こうしておけば、寄生虫に寄生されているのか?単純な混泳ストレスなのか分からない状況であっても、混泳ストレスが原因であれば自然に治るし、寄生虫に犯される初期段階であれば数日後に寄生虫本体が目視で確認できるようになります。
ちなみにウオジラミの増殖スピードってどの程度か知ってますか??
この点は皆さん勘違いしている方が多い点なのですが、おそらく皆さんが予想しているよりも圧倒的に凄いですよ。
例えば、前日までただ痩せてきているだけでオカシイな~?と思っていたプレコのお腹にはウオジラミが全く見当たらなかったのに、翌日確認したらビッシリ寄生している事もザラです。
それぐらい、ドット押し寄せるように出現します。
だからこそ、小型プレコが痩せだした場合は目視で確認できない幼生が寄生しているのではないかと疑って、隔離しちゃうのが重要になるんです。
あと、20センチオーバーのプレコで体色が黒っぽいプレコにウオジラミが寄生すると、かなり高い確率で背鰭と胴体の間の柔らかい部分に白っぽい粘膜が付着したようになります。
この症状が見られたら、迷わず即投薬!
と、まあ、プレコ飼育における寄生虫対策はこんな感じです。
時々読み返してみて、足りない部分があったら見つけ次第書き足します。
長文ブログを書いていると、途中で自分が書いた無いよう忘れちゃうんで、重要な何かが書き漏れてたらごめんなさ~~い。
これらの寄生虫駆除に使う薬と言えば、マゾテンかリフィッシュの2種類が主流ですが私の場合はマゾテンしか使いません。
理由はいろいろあるんですが、簡単に言えばこっちの方が便利なんですよね~~。
価格はどちらも1000円程度で一生使えるんじゃね~のって感じなので、最終的にはユーザーが使いやすいと思う方を使えば良いと思います。
ウジラミもイカリムシも薬で駆除する際の基本的な方法としては、まずは濾過槽に活性炭が入っていないか確認して、入っていれば取り出します。
コレをサボると薬の成分が吸着されて効果が出ないので、確実にチェックしましょう
ちなみに投入して何年も経過した活性炭なら出さなくても大丈夫~~と言う方が居るけど、これもNGです。
吸着限界に達した活性炭なら、影響ないはずだと思うかもしれませんが科学的結合によって吸着作用を起こす物質の場合(活性炭もこれに該当)、条件さえ揃えば結合している物質を放出し新たに別の物質と結合する事も普通にあり得ますので、ここはセオリー通り出しましょう。
ろ過材の中身が活性炭であるフィルターが外掛けタイプのカートリッジ式ろ過材を使用している場合は、そもそも薬を使えない状態で通常飼育すると自ら選択している訳だから、寄生虫&病気が発生した場合は己の勉強不足を後悔する良い機会です。
プレコを複数飼育している方に、そのような方は居ないと思いたいけど。。。。
そうは言っても一応、外掛けフィルターのみを使用している場合でも対応策はあります。
でも、基本的にプレコ飼育においては外掛けフィルターのみでの飼育を私は推奨しませんので、このパターンで困った方は別途お問い合わせくださいまし。
さてさて、話を戻して次なるチェックポイントについて説明します。
活性炭を取り出したら次は殺菌灯の有無を確認します。
殺菌灯を使用している方は、殺菌灯の電源を投薬する前にOFFにしましょう。
これは殺菌灯内で発せられる紫外線による薬の成分分解や、変質を考慮して行います。
しかし、過密混泳状態で飼育している水槽の場合は殺菌灯の電源をOFFにする事でろ過不足になったり、別の病気が発生するリスクが高いので電源をOFFにせず薬浴するか、投薬後半日だけ電源をOFFにするなどして、リスクヘッジする必要がありますので、判断に迷う場合は別途お問い合わせください。
ちなみに殺菌灯を使用している水槽でマゾテンとリフィッシュをそれぞれ使うと、私の経験上リフィッシュは効果が激減しやすいと思っています。
成分の残留量がどの程度なのか具体的に調べている訳ではないので、科学的根拠の無い話にはなってしまうのだけど、経験論で言えば明らかにこの状況下ではマゾテンに軍配が上がると思っています。。
主成分は同じトリクロルホンでも副成分が違うので、その影響なのかな??解りません(汗)
活性炭を取り出して、殺菌灯の有無を確認したらお次は混泳魚のチェックです!
投薬する水槽にプレコ以外の種類が居るかどうかをチェックします。
マゾテンもリフィッシュも薬としては非常に強い部類に入る薬でして、魚の種類によっては規定量でも死に至る事があります。。
まずシュリンプなどの甲殻類は殲滅しますので、確実に避難させましょう。
まあ、もともと甲殻類を殺す薬なので当然と言えば当然ですが・・・。
そしてアロワナやガーパイク、ゼブラキャットなどの大型肉食ナマズもこの薬には弱いため、混泳している場合は確実に規定量を超えないようキッチリ計量して使う必要があります。
キッチリ計量してもアロワナの場合は投薬後数時間で色が抜けてしまいますから、色出しに時間がかかる紅龍の場合は出来るだけ使いたくない薬ですね・・・・・。
カージナルテトラやネオンテトラは規定量の範囲内であれば死んでしまう事は無いのだけど、投薬により一時的な色抜けが発生し朝一番にライトを点灯した時のようなボヤ~~とした色合いになります。
逆にこの薬に強いのはプレコや淡水エイ、ディスカスあたりで、規定量を超えてもへっちゃらで、3倍濃度までなら余裕だったりします。
ああ、でも、無駄に沢山入れる必要はないから計量はちゃんとやりましょうね。
そう、計量と言えばマゾテンとリフィッシュに共通しているウザイ点があります。
それは規定量が水槽で使うには異常に少ない点です。。
マゾテンの場合は液体タイプの薬でして、水量100Lに対して規定量が0,25ccです。
リフィッシュの場合は固形(粉末・・でもコリンコリンに固まっている)タイプの薬で規定量は100Lに対して0,5グラム程度。。。
マゾテンは付属の計量キャップで0,5cc(200L分)まで計測出来ますが、プレコ飼育で使われる事の多い60センチレギュラー水槽や90センチ水槽で使う場合には量が多すぎますね。
でも液体なので100均で売っている注射器や、ビーカーなどで水と薬を混ぜた液体を作って半分捨てれば0,5ccから0,25cc濃度の薬を簡単に造り出せるので対応は十分に可能だと思います。
リフィッシュも精密なハカリを所有していれば問題なのだろうけど、普通の一般家庭に0,01グラム単位の精密なハカリがあるとは思えず・・・・・。プレコのみの混泳水槽なら先にも書いたように多少ラフな計量でも良いけど、NGな種類が混泳している場合はこの誤差が致命的な事件に発展しますのでご注意を・・・。
あとリフィッシュって湿気をすんげ~吸うので、しっかり管理しているつもりでも開封後数カ月で重量がアップします。重量で計測する薬が勝手に重量増になるのって危険な気がします・・・・・。これも私がリフィッシュを使わない大きな理由です。
さ~~~ここまで来たら、いよいよ投薬です。
ウオジラミ&イカリムシの発生した水槽への投薬となる訳ですが、投薬は基本的に別水槽へ寄生された個体を移して投薬するのではなく、飼育している水槽そのもので行います。
その理由としてはウオジラミもイカリムシも目に見える寄生虫本体は、大人の成虫のみで幼生や卵は砂や濾過槽の中ですくすく成長しているからです。。
寄生されたプレコを別水槽に移動しても、大人の寄生虫はそっちで殲滅出来ても卵や幼生が元の水槽に残っている可能性が高く、完全決着まで持ち込むのが難しい。。
なので、寄生虫を発見した水槽の中に投薬するのが基本となります。
通常投薬後数時間で寄生虫の成体&幼生は殲滅します。
イカリムシは魚体に刺さったままなので、死んでいるのか生きているのか見た目での判断は難しいけど、ウオジラミはバッタバッタと寄生していたプレコから剥がれ落ちて来るので直ぐに判断できると思います。
そうそう、イカリムシやウオジラミを見つけるとピンセットや毛抜きでプチプチ抜く方が居ますが、これはイカリムシには有効ですがウオジラミの場合はNGです。
その理由としては、そもそもプレコを手で持つこと自体が魚体に対して大きなダメージを与える事なので出来る限りやらないに越した事はない。
そして寄生虫は投薬後数時間で死滅する点と、ウオジラミは死ぬと魚体から剥がれ落ちる事から薬の力に全面的に頼るのが良いです。
逆にイカリムシの場合は、投薬後数時間で死ぬけど死体が魚体に突き刺さったままになり、その場で腐敗しますので抵抗力の落ちたプレコはそのまま水カビ病を発症したり、炎症を起こす危険性が高くなります。なのでピンセットで抜く行為によって魚体にかかるストレスを考慮しても、抜いた方が良いかなと判断します。
アロワナのように泳ぎ回る種類の場合は、イカリムシが死んで腐敗を始めれば早期に剥がれ落ちるから悪影響は少ないけど、プレコは動き回らないからなかなか抜け落ちないんですよね。。。。
強烈なエアレーションや水流で抜け落ちる状況を作る方法もありますが、現実問題小型ペコなどは流れの少ない隙間などに入り込むため100%環境設定で対応しきれない事もあるため抜いた方が効果的かな~と。。
さてさて、ここまで来たら一応プレコに寄生しているウオジラミとイカリムシの成虫は殲滅しているはず。
あとは薬の効かない卵への対応を考えます。
でもこれは簡単です。
具体的には週に一回のペースで規定量薬を4回(4週)入れるだけ。
この4回の投薬の中で卵から孵化した幼生が必ず薬の成分で殲滅します。
目視で確認してウオジラミとイカリムシの成虫が居なくても4回は投薬しましょうね。
ここまでの説明で具体的な投薬方法は理解して頂けたと思いますので、ここから先は寄生虫が発生した時のプレコの変化について書きます。
まず寄生された時の特徴として、イカリムシの場合は比較的目視で確認しやすい腹以外に寄生する事が多く、早期発見される可能性が高いですね。
始めにニキビのように魚体から小さな膨らみが発生し、数日後にはその膨らみの中央部分からニョキッとイカリムシがはえてくる感じ。
ヒレに寄生された場合は、ベースとなるニキビ風の膨らみが無い事もあるけど、最終的にはイカリムシ本体がニョキッと生えてくる感じになるので、分かり易いのが特徴です。
ある程度の頻度でプレコの状態を確認する方ならば、イカリムシが1~2匹寄生した段階で見つける事になるため、プレコ本体は元気な状態で発見するパターンが多く、ピンセットでイカリムシを抜いて投薬開始すれば大事には至らない事が多い。
逆にうっとおしいのはウオジラミの方で、こちらは主にお腹やヒレと胴体の影など外から見難い場所に寄生します。
このため発見が遅れて、気がついた時には何十匹ものウオジラミがお腹でウロウロしている事も・・・・・。
発見が遅れると言う事は、それだけ魚体は大きなダメージを受けており具体的な症状として一番多いのは目が陥没してお腹もべっこり凹む痩せ症状が現れます。
特にインペなどの小型プレコはこの傾向がケイン著に現れ、激痩せ状態になって見つける事が多いです。
逆に20センチ以上のプレコであれば、激痩せする前にウオジラミが増えすぎてお腹のみならず、背鰭と胴体の間の柔らかい部分などにもウロウロしだすんで、致命傷を受ける前に発見する事が多く死に至る確率は少なめかなと。。
なので、小型種や15センチ未満の小型プレコを飼育している方の場合は、必然的に発見が遅れやすく、尚且つ致命的な状態に陥りやすいので、元気だったプレコが急に餌を食べなくなったり、水槽全面や水面ギリギリを泳ぎ回るような普段と違う行動パターンを示した時は即座に産卵ケースなどに隔離するか、セパレーターで仕切って単独状態を保てるようにする準備をしておくのが良いです。
こうしておけば、寄生虫に寄生されているのか?単純な混泳ストレスなのか分からない状況であっても、混泳ストレスが原因であれば自然に治るし、寄生虫に犯される初期段階であれば数日後に寄生虫本体が目視で確認できるようになります。
ちなみにウオジラミの増殖スピードってどの程度か知ってますか??
この点は皆さん勘違いしている方が多い点なのですが、おそらく皆さんが予想しているよりも圧倒的に凄いですよ。
例えば、前日までただ痩せてきているだけでオカシイな~?と思っていたプレコのお腹にはウオジラミが全く見当たらなかったのに、翌日確認したらビッシリ寄生している事もザラです。
それぐらい、ドット押し寄せるように出現します。
だからこそ、小型プレコが痩せだした場合は目視で確認できない幼生が寄生しているのではないかと疑って、隔離しちゃうのが重要になるんです。
あと、20センチオーバーのプレコで体色が黒っぽいプレコにウオジラミが寄生すると、かなり高い確率で背鰭と胴体の間の柔らかい部分に白っぽい粘膜が付着したようになります。
この症状が見られたら、迷わず即投薬!
と、まあ、プレコ飼育における寄生虫対策はこんな感じです。
時々読み返してみて、足りない部分があったら見つけ次第書き足します。
長文ブログを書いていると、途中で自分が書いた無いよう忘れちゃうんで、重要な何かが書き漏れてたらごめんなさ~~い。